1話 魔法と冒険者

 実践は一度もやったことがないよな。倒せるだろうか。命を奪えるだろうか。

 ここが洞窟か。あまり広くないなどこに行けばよいのだろうか?地下を目指すのだろうか?

「看板?ここはよく人が来るんだな。えーと、10階層までにしましょう。それ以上は危険だから進んではいけません。ケルム王国」

 知らない文字だよな?なぜ、読めるんだろうか?あのでっかい天使のじじいがやったのか?脳に干渉するって大変なんじゃないか?何かの漫画で読んだ気がする。

 敵が来たか。1階層だから敵が弱いのかな?炎の魔法で倒せるかな?まあ、一発撃ってみるか。

「燃えろ」

 

魔法の発動条件は魔素を感じ、イメージすれば使える。その後に魔素を移動させる。その量で魔法の強さが決まる。そのさいに、精神力をものすごく使ってしまう。体内の魔力と大気中の魔力を同時に操る必要があるので意識をずらしてしまうとご発動してしまうことがある。


「凍れ」


魔法を使う際に言葉を発する理由は意識を深くするため。もっと精神修行をすれば言葉を発しなくてもできるようになるだろう。また、魔法を変換効率も魔法に関係がある。


「風よ吹け」


 転移魔法や大魔術は変換する時間がかかってしまう。その変換効率を上げれば時間を短くすることがかのうなのです。


一撃でモンスターが一掃できる。3階層じゃ弱いな。

「放て光の矢」

 これで6本同時だから簡単に倒せるね


次は5階層?また、看板だ。

「次はボスです。用心してください」

 へぇ、強いのかな?ボスってだけあるし、強いでしょ。

 中に人がいる?魔素はあのボスより弱いのが3人か。合計しても届かないな。

「ん?開かないな。アンロック」

 俺は魔法で扉を開けて中に入った。入るとやはり3人いたが、敵は倒されていた。魔素が劣るものが勝てるのだろうか?現状勝てているかな魔法を扱うものによって変わるのか。

「だ、誰だ!」

 先ほど戦っていた奴らの一人、剣士のような奴が俺に向かって言ってきた。

「どうやってはいった!?」

 続けて戦士のようなやつが話しかけてきた。

「魔法を使って入ったけど?」

「それはありえないわ」

  3人目の子は魔法使いのような子だな 

「何がありえないんだ?」

「だって、あのドアは魔法で中に人がいるときには開かないようになっているはずなんです」

「あー。だから、魔法を使わないと開かなかったのか」

「あの扉は、古代の魔法陣で解明できたものはいないはずです」

 その少女はとても驚いていたようだが、古代魔法や今の魔法だろうが、魔素を見ればわかるはずだ。それすらも人間の間では常識ではないようだ。

「そいつ怪しくないか?」

 急に横から戦士の男が話しかけてきた?

「たしかに。恰好がおかしいし、この世界の常識も通用しない」

「いや、怪しくないよ。俺はただ、この洞窟の最深部まで行くだけだよ」

「入口の看板を見なかったんですか?10階層のボスまでですよ!」

「見たけど、なんでダメなんだ?」

「一般的な冒険者がいけるのが10階層でそれ以上行く場合はギルドに申請しないとだめなんですよ」

 一旦ここが終わったら王国のギルドに行ってみるか。なにか収穫があるだろ。

「ところで、お前らの目的は何なんだ?」

「8階層の功績収集だ」

「そこまで一緒に行っていいか?」

 こいつらについていけば少しはこの世界の常識が知れそうだ。

「別に構わないけど」

「私は二人がいいって言えばいいですよ」

「俺は構わないぜ」

「いいと思うぞ」

 魔法使い、剣士、戦士の順に言ってくれた。

「ところで、お前の名前は?」

「俺は白西定永。お前らは?」

「あまり聞かない名ですね。私はエルメイ。私は魔法使い」

「俺は剣士で、マーク」

「名前はアルダイ。戦士をやってる。よろしくな」

「ところで、貴方は魔法使いですか?」

 俺って魔法使いだろうか?俺は剣も武力も魔法も使えるから………

「魔法戦士ってところか?」

「魔法も使えて戦士でもあるってことだよな?俺と戦ってくれないか?」

 自信満々に戦士のアルダイが勝負を仕掛けてきた。俺はもちろん受けて立つ。

「ああ、掛かってこい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

機械少女と世界を守り最強へ 天ノ黒月 @Ama-Kuro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ