第7話 道足りて消える蓬莱

対比の明文法で未知ありなん

未知の智世に生まれた暗明の光

暗い尽くす炎に世界は暗くなり

萌える木々の出ところもなく

彼は私と燈を開拓する仮面舞踏会

躍ることままらなぬ身であり

文明の輪舞曲を狂い真似る


人の子らはそれを見て育ち

育った種もみさえ口にする

人の子は満ち足りて腐るに任せ

熟れたココヤシを海に捨てる

海は膿で満ち足りて

道無き道に溢れ出る


喩えの治世に未知ありなん

それは人の心の群像劇

うち深く盾建てれど殺陣まつりき

明文化の文脈は血脈に沿って

天を目指して死屍累々


銘々の黄色燈は警告色を点して

各々の博識図書館は空を知り

混濁の黒色彗星は目に梁を刺す


三角印の万華鏡に現れては消える疑念の蓮の葉に奇跡を乗せて

軌跡を描く物語は幾何学模様の数式演算の結果です

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あらすじ集 @hajikko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ