第2話入学式
なんだ、この間抜けそうな集団は。あぁ、これが親か。せいぜい私を育てるために身を粉にして働くがいい。私が人になって1ヶ月、1年、10年、そして今私は15年目だ。15年の間は特になにもなかった。恐らく人のみになったとはいえ隠しきれない素晴らしいオーラのせいで誰も近よれなかったのだろう。勉学はしっているものだけだった。退屈で仕方のない日々だった。高校は、この地域でもっとも偏差値の高い大峰高校を受けることになった。高校には同じレベルの者が集まると聞かされたが、ほんとにそんなことはあり得るのだろうか?いや、あるはずはないのだ。人は皆等しく欲深で、薄汚れているのだから。
入学式になった。受験?そんなもの受かるに決まっているだろう。何人かの言葉が終わり退場になった。どれも中身のないつまらない話だった。私はそう思った。クラス編成は普通は32人が5クラス、特進クラスが15人1クラスだ。もちろん私は特進クラスである。教室にはいったらすでに私以外のものは揃っていた。男子4人、そして女子10人がそこにはいた。まずは誰かに話しかけようか、席で本でも読むか、そう考えていた矢先
「おっす。俺は林田直隆。お前なんて言うの?」
同じレベルのものが集まるのではないのか?聞いていた話と違う。やはり、人の言うことなんて信じるべきではなかったのだ。無視したい。が、しかし、上司はきっと私を監視しているだろう。ということは、しっかりと対応しなければ延長・・・何てこともあるのではないだろうか。その可能性は捨てきれない。仕方ない返事をしてやろう。
「私は、本田聡だ。よろしく」
とりあえず、今の名前とテンプレートな挨拶をいっておいた。
「へぇ~。聡どこ中から来たんだ?俺はな~」
お前に興味はないのだが。しかし、そんなことは言えないので適当に返事をしておこう。それが一番楽だ。精神的に。そのまま数分が過ぎて授業が始まった。初日と言うこともあり、プリントの配布、校則の説明、そんなものでおわった。そして、今日の学校が終わった。初日から疲れるな。そんなことを思ってはいるが明日は自己紹介だ。ミスできない。頑張らなければな。そう私は自分を鼓舞した。
願い郵便局員の何かとちんちくりん 小峯さん @kominesan
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