第30話 Final「行き止まり。」
◀注意▶━━━━◀注意▶━━━━◀注意▶
このお話には、残酷描写があるぞ?
大丈夫な奴だけ見てくれッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜あらすじ〜
小夜李の死を嘆き時を戻した颯真は、数分前に戻り、助けに行くッ!そして、この物語は終わりを告げる、、、。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~神は言っている…全てを救えと…~
颯真「ハッ!?」
意識が急に戻って来た。
アポピス「大丈夫ですか〜?」
颯真「いや、、、なんか嫌な夢?の様な物を見ていた気がする、、、。」
アポピス「、、、?」
颯真「何だっけか、、、嫌な夢だったのに、思い出せない、、、。」
アポピス「不思議な夢ですねぇ、、、。」
気が付いたら、、、またサバンナの木の下で横になっていた、、、。
颯真「それより、、、ムリエルを探さないと駄目なんだ、、、。」
アポピス「ムリエルさん、、、ってちょっと待ってくださいよッ!」
颯真「急いでるんだッ!」
キュィィィンッ!バシュゥンッ!
そう言い、空を翔んだッ!
アポピス「何をそんなに、、、?」
颯真(急がねば、、、ッ!)
~胡蝶組~
ムリエル「ふぅ、、、この辺りまで来れば、大丈夫か、、、。」
ナナシ「茂ってるけど大丈夫?」
辺り一帯には、草木が鬱蒼としている。
ムリエル「多分な、、、。」
胡蝶「、、、。」
黙って暗い顔で下を向いている。
ムリエル「大丈夫だ。お前の所為じゃない。あれは天使として、、、最悪だった。」
胡蝶「、、、てますよ、、、。」
そうぼやく、、、。
ムリエル「?」
胡蝶「分かってますよッ!」
ナナシ「!?」
ムリエル「だったら、お前はお前の成すべき事をやれ、、ほぼ全ての人ができる事だ。」
胡蝶「、、、。」
ムリエル「今を生きる為に、、、足掻け。」
胡蝶の脳内には、、、今までに言われた事や感じた事が過ぎっていた、、、。
ナナシ(諦めちゃ駄目なんだ、胡蝶。きっと皆が、君が居て良かったって、思ってる。)
ダイヤウルフ(お前も何時か強くなれる、、だから、、、仲間を信じろ、、、。)
博士(馬鹿な奴以外に、、こんな愛に溢れた優しさを持つのは恐らく居ないのです。)
助手(賢さと優しさは等価交換なのです、、賢い奴は良からぬ事を考えるのです。)
颯真(ある英雄は幼少期の頃、こんな体験をしたそうだ、、、『考えるよりも先に、体が動いていた。』ってな。)
かばん(貴方も、私も、何時も誰かを下から見上げてばかりいますが、そんな彼らは私の太陽です。飛んでも届かない存在です。)
胡蝶「やりました、、、やったんですよッ!必死にッ!その結果がこれ何ですよッ!突然ここに迷い込んで、争いに巻き込まれてッ!今こうして鬱蒼とした森の中に居る、、ッ!これ以上何をどうするって言うんですかッ!何と戦えって言うんですかッ!クゥッ!!」
ナナシ「胡蝶、、、。」
ムリエル「そうやって弱音を吐くのか?」
胡蝶「こんな事をしていたら、、、誰だってそう言いますよ、、、ッ!」
ムリエル「ある英雄の話をしてやろう、、、とんだ大馬鹿者の、、、英雄の話だ。」
胡蝶「、、、?」
ムリエル「先ずそいつは、、、誰よりも頭が悪かった、、、勿論、お前よりも。」
胡蝶「私よりも、、、?」
ムリエル「あぁ、でもそいつは、、、。」
胡蝶「そいつは、、、?」
ムリエル「
胡蝶「、、、。」
ムリエル「だが、、、あいつの優しさは、、この世界には通用しなかった、、、。」
ナナシ「なんで、、、?」
ムリエル「世界は自分で見る以上に、、、。残酷なのさ、、、優しさを振るった所で、、世界が良くなるとは限らない、、、。」
胡蝶「じゃあその英雄は、、、?」
ムリエル「見事に仲間を庇って死んだよ、、私の目の前でな、、、。」
胡蝶「え、、、?」
ムリエル「本っ当に、、、馬鹿だよな、、、自分一人で逃げれば良かったのに、、、。」
胡蝶「そんな、、、。」
ナナシ「仲間思いだったんだよ、、、。」
ムリエル「神の子に助けられたんだ、、、。だから、、、私はそいつを探すのと同時に、道中で囚われた奴を救っている。」
ナナシ「神が創った人の子か、、、どんなんだろうね、、、。」
ムリエル「さぞ愛情を注いだんだろうな。」
と、、、その時、、、。
アンドラス(私の出る幕無いじゃん。)
胡蝶「!?」
アンドラス(どうしよ、、、。)
胡蝶(貴方は、、、アンドラスさん?)
アンドラス(あら、、、しってるの、、、?奇遇ね、、、私もよ、、、。)
胡蝶(貴方は、、、悪魔なんですか?)
アンドラス(そうよ?私はソロモン72柱、63番、、、アンドラスよ。)
胡蝶(アンドラス、、、やっぱり、、、その名前、、、聞いた事あります、、、。)
アンドラス(何か、、変だわ、、、だって、私が初めて出会った貴方の名前を知ってる筈無いもの、、、貴方も同じでしょう?)
胡蝶(はい、、、何故か、、、。)
アンドラス(誰か、、、何かしたわね、、、何かは分からないけど、、、。)
胡蝶(私もそんな気がします、、、。)
ムリエル「さて、、、ん?」
キュィィィィィィンッ!
何かの稼働音が、、、誰かが接近してくる。
颯真「居たァァァァッ!!」
ズザザザザザザザザザザザザザザザザッ!!
地面を削り息を切らしながら辺りを見回す。
ムリエル「!?」
ナナシ「え!?」
颯真「はァ、はァ、はァ、はァ、はァ、、、胡蝶、、、居た、、、。」
すると彼は驚きながら。
胡蝶「颯真、、、さん!?」
颯真「あれ?俺、、お前に名乗ったっけ?」
胡蝶「え、、、?」
颯真「まあ良いか、、それより、アンドラスは居るか?」
アンドラス(え、、、?私が分かるの!?)
胡蝶(颯真さん、、、恐ろしい、、、。)
アンドラス(ねぇ、、、?)
胡蝶(ん?)
アンドラス(入れ変わって良い?)
胡蝶(う〜ん、、、良いと思うよ?)
アンドラス(じゃあ、、、行くよ?)
胡蝶(分かったッ!)
ムリエル・ナナシ「!?」
颯真「おっと、、、。」
胡蝶の体が段々と変化して行く、、、右目が黒く染まりアンドラスの召喚陣が描かれる。
アンドラス「ふぅ、、、初めまして、、私はソロモン72柱、番号63、アンドラスよ。宜しくね、、、?」
その姿は、メラニズムハクトウワシだった。
ムリエル「え、、、?」
ナナシ「なんでわかったの!?」
颯真「勘。」
アンドラス「野生の勘、、、?」
颯真「いや、、、直感だ。」
アンドラス「それにしても、どうして、、?良く分かったわね?」
颯真「どうやら、、、ソロモンの悪魔同士は惹かれ合う傾向にあるらしい、、、。」
アンドラス「ん?じゃあ、、、貴方も?」
颯真「正確に言えば、俺の中に居る悪魔だがソロモン72柱の一人だ。」
アンドラス「へぇ、、、?」
ヴィネ(変わるかい?)
颯真(宜しく。)
すると、、、今度は颯真も入れ替わったッ!
ヴィネ「初めまして、、私はソロモン72柱番号45、、、ヴィネだ。」
アンドラス「ヴィネ、、、あぁ、、、ヴィネって、、、その姿は、、、ッ!」
ヴィネ「あら、、、知っているのかい?」
アンドラス「あの時私を助けた、、、。」
ヴィネ「う〜ん、、、余り覚えてないけど、何かした?」
アンドラス「何って、私を助けてくれた。」
ヴィネ「そう…あの時は好きで他人を助けて居たからね…でも助けた人数が人数だから、余り覚えてないんだよね、、、。」
アンドラス「そう、、、ですか。」
ヴィネ「でも、、、助けられた人からお礼を言われるのは悪くないよ?」
アンドラス「、、、///」
ヴィネ「じゃあ、、、変わるか、、、。」
アンドラス「私も、、、。」
二人は元の人に戻った、、、。
颯真「さて、、、これからどうする?」
胡蝶「私は、、、どうしたら、、、。」
ムリエル「一段落した訳だが、、、。」
颯真「!?」
キュルルリィンッ!
颯真に電流走るッ!
ムリエル「どうしたんだ?」
颯真「雪原、、そうだッ!急がないとッ!」
キュィィィンッ!バシュゥンッ!
飛んで行ってしまった、、、。
ムリエル「何か様子がおかしいぞ、おいッ!追いかけるぞッ!胡蝶、ナナシッ!」
胡蝶「はっ、、、はいッ!」
ナナシ「私が彼を追いかけるからッ!二人は後から着いてきてッ!」
四人は雪原に向かう、、、。
颯真(A'で、一気に向かうッ!)
エミカ(了解ッ!UF・A'ッ!)
UFの装甲が、超高速移動形態のA'になった!
セリアン(オーバードライブッ!始動ッ!)
キュィィィンッ!
更にオーバードライブで加速するッ!
颯真(間に合えよッ!?)
ナナシ(グッ、、、早いッ!)
全速力で颯真を追いかけるが、音速域の彼はもう遠くまで飛んでしまっている、、、。
胡蝶「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、、、。」
ムリエル「どうした!二人は遥か先にだぞ?体力が無いのか?」
胡蝶「普通の人なんですよッ!」
半ギレで走り続ける。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
❊残酷描写注意ッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~再開~
颯真(居たッ!)
エミカ(装甲、、、パージッ!)
パラパラ、、、ッ!パッカァンッ!
A´に使われていた装甲がパージされ、一気に失速ッ!それを利用して、安全に着地する!
颯真(小夜李、、、小夜李、、、ッ!)
辺り一帯を見回す、、、。
颯真「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、、、。」
そして、、、彼が目にしたのは、、、。
颯真「なんでだよ、、、おい、、、ッ!」
雪で埋もれて冷たくなった小夜李だった。
颯真「なんで、、、時を戻して、、、前より早く来たのに、、、死んでるなんて、、ッ!グッ、、、ウゥ、、、何でだよ、、、ッ!」
???(時を戻した所で、、、君は、、何も出来ないんだよ、、、。)
颯真(どこから、、、一体どこから間違っていたんだ、、、ッ!)
???(君は直ぐ助けようと尽力する、、、だから君は駄目なんだ、、、。)
颯真(え、、、?)
???(そう、、、これこそ、、、世界が、未来が記した真理ッ!)
颯真(真、、、理、、、?)
???(君が目を逸らし続けて来た真実だ、今度こそ、見て貰うぞッ!)
颯真(俺は、、俺はこんな未来認めないッ!必ず、、、皆が楽しく暮らせる平和な未来を創るんだ、、、ッ!)
???(そうやって逸らし続けるから、、、君は、、、。)
颯真(どうとでも言え、、、ッ!お前の望む未来になんかさせないッ!皆で、、、幸せになるんだッ!だから、、、俺は、、、ッ!)
クロノス(何だ、、、意識が、、、ッ!)
颯真(この手で未来を選ぶッ!何度でも、、何度でもッ!皆を助けて見せるッ!)
彼の体が、、、淡く輝く、、、ッ!
颯真(皆ッ!俺に力を貸してくれッ!)
彼の中にある意識が、、、収束して行く、、彼の叫びが、、、世界を動かすッ!
颯真「
カチッ!!!
???(何だ、、、何が起こっているッ!)
颯真「より良き未来の為にッ!全てよ、、、元に戻れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
彼は、、、未来を、、、根本から動かした。
~なんと言う事だッ!~
颯真「ん、、、うぅん、、、。」
彼は、、ベッドで寝ていた、外は蒸し暑く、何をするにも憂鬱だった、、、。
颯真「暑っつい、、、。」
かばん「起きました?」
颯真「うわっ!?」
ベッドから飛び上がる。
かばん「驚き過ぎですよ、、、。」
颯真「そう言えば、、、あの本、読み途中で寝ちゃったのか、、、。」
机の上にあった開きっぱなしの青い本に目を向ける、、、。
かばん「料理を作りました、、早めに食べて下さいね?颯真さん。」
そう言うと、かばんは部屋から出た。
颯真「あぁ、、、。」
曖昧な記憶が過ぎるがどれも思い出せない。
颯真(それにしても、嫌な夢だったな、、、思い出せないのが引っかかるが、、、。)
あの本を持ち、彼の元に行く、、、炎天下の図書館、、、ある日、、蝉の鳴き声が犇めく中で、二人の少年は未来について書かれた本をまじまじと見ている、、、。
颯真「なぁ彩月?」
彩月「なんだ?」
颯真「この文だが、、、勇気を持った人と、武を持った人ならざる者と、、、神の力を
持った少年が出会った時、世界に変革を
もたらす、、、だってさ、、、。」
彩月「やけに具体的だな、、、もしかしたら近年多発しているワープゲートと何か関係があるのかもしれない、、、。」
颯真「久しぶりに調べ事か、、、う~ん、、ワクワクしてきたな!」
彩月「さて、、、調べますか!」
The、、、END。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~後書き~
この度は、彩月のコラボ作品verⅡを御読して頂き、誠にありがとうございました、、、
次(verIV)をする条件はⅠとⅡ、合わせて
2000PV行ったらやりますよッ!それでは、
ありがとうございましたッ!考察が捗るッ!
好きに考察してくれッ!多分、分かってると思うが、、、まぁ大丈夫だろ。
彩月のコラボ作品verⅡ! ケモナー1号 @REIMU01
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
彩月のコラボ作品verⅠ!/ケモナー1号
★12 二次創作:けものフレンズ 完結済 26話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます