虚無蔵
俺の名は『
やる気のない状態の俺自身だ。やるべきことはある。
だが、やる気がないのでやるべき事が終わらない。進まない。
もう、いいや。死ぬわけじゃないし。困るのは自分だし。でも他人を困らせる可能性もある。
なんか、それを考えると億劫になる。
でもやる気はない。体は重いし、頭が痛い。鼻水も出るし……って、あれもしかして、風邪ひいてる? って思ったそこのあなた、大丈夫ですよ。平熱です。
なんでだろうね〜。めんどくさいね〜。
だからこんな駄文を書いているんだろうね〜。
でもまぁ、書きたいことを書くのはいい事だ。
ヤッベ、鼻水が。
啜っても啜っても垂れてくる。
鼻をかんでも満足のいく手応えはない。
あーあ、めんどくせー。家のベッドで寝ていたい。
寝てて給料もらえないかな。
あー、小説書いて、それが評価されて、印税生活とかなればいいのに。
そんなの夢のまた夢。
だって、書きあげられないもんな。ほんとすごいよね。書ける人たちって。
まじですごい。何かをやり遂げられる人って、すごいよな。
小さい頃から、何にもやり遂げたことないもんな。
やってると、「どうせ無理だよ」「お前なんかができるわけないだろ」「現実見ろよ」「普通に働いて生活しろよ」とかなんとか頭の中を駆け回るんですよね。
自分なんか、何もないってわかってるんですよね。なのに期待してるんですよね。
そして自分が勝負できる武器は何かと考えた時、『日本語』という母国語というシンプルな答えに辿り着いた。
いや、辿り着いたというのは語弊が生まれるか。
学生時代に、まともに勉強もせずに遊び呆けていた愚者の末路。
それ自身が俺である。
そんな俺に残された最終手段が、文章を書き、物語を綴る事。
努力を怠った人間に残ったのは、義務教育で身についた、母国語の読み書きである。
ただその“文章を描く”という行為を馬鹿にはしてはいけない。結局のところ誰もができる事だが、なぜ他の人たちはやらないのか? それは、単純に描かなくても生きていける。という事だ。
それでも何故書きたいのか、何故描きたいのか。
その理由はわからないが、書いているうちは、現実から完全に隔離されたような気持ちになる。とても心地よく、頭の中で、登場人物たちが勝手に会話を進めていく瞬間は、いつも置いてけぼりを食らってしまう。
それが悔しくて、もっとタイピングの速度と、瞬時にキャラクターの心理描写や行動原理を自分なりの解釈で言葉に置き換えて書き上げる必要がある。
なのに脳内の世界のスピードに現実の自分がついていけない。
そしてたいした経験も実績もない唯の一般人のくせに、一丁前に凹んでいたりする。
本当に滑稽な気がする。浅はかで傲慢で怠惰な無気力人間。
こんな時は、猫の動画を見て癒される。
そしてまた書きたい欲求が湧いたら全力で描く。
その繰り返し。
それも踏まえての、「
頑張りたい時に頑張れないのは、エネルギーが足りてないからである。
それじゃエネルギーを蓄える為に、『虚無蔵』なる。
それが結局、自分に合ったメンタルコントロール。
メンタル、日本語では精神というものを軽視せずに、向き合っていこう。
そう心に決めた『虚無蔵』です。
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