第24話
「佐藤。どうだ?」
「はい。みんな頑張ってくれています。」
「違う。何度も言わせるな。
成果を出せ。結果が全てだ。
佐藤。わかっているだろな。」
「はい。わかってます。
必ずご期待の結果をお見せします。」
「うん。頼んだぞ。」
くぐもってはいたが、
向井さんと佐藤さんで間違いないだろう。
がチャッとドアが開く音がし
ほどなく、佐藤さんが自席に戻ってきた。
佐藤さんは、わたしを見るなり
はっ。と驚いた顔をしたが
いつもどおり、おはようと言って席についた。
声をかける隙をあたえまいと
すぐにパソコンと向き合い
作業を始めてしまった。
一体どれほど前から
佐藤さんは向井さんからのプレッシャーを
受け続けているのだろうか。
窓の外は、冷たい雨が降っている。
季節は梅雨。6月になっていた。
ぽちが好きなわたしとわたしが好きなぽち。 @koamo59
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ぽちが好きなわたしとわたしが好きなぽち。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます