第21話 勇者のチカラ
「すごい!エネルギーが溢れ出てなんかカッコいい!そっ…それがミンジュンさんの勇者のお姿なのですねー!」
「ガルルル!!」
近くの森から4匹のワイルドウルフがもの凄い勢いでこちらへと飛びかかって来た。
しかしミンジュンが盾で先頭の狼の突進を止めて1匹ずつスパッと斬り伏せていった。
更に空中からアサシンバグがバタバタと羽をはばたかせながらミンジュンに襲いかかる
「
メアリーが瞬きしている間に一瞬でアサシンバグ供は真っ二つになり地面へと落ちて行った。
「魔物供はオレが食い止める。いいか、君はオレのそばから離れるなよ」
「ハイ勇者様!」
すごいわね。まさかミンジュンにこれ程の力があったなんて………メアリーが驚くのもむりもないわ
正直、今の彼女は勇者といっても所詮は紛い物で勇者の劣化版ってところかしら
「ちょっとカイラ!どうすんのよあの2人で食い止めるとか言ってるわよ」
「ミンジュンが勇者の力を解放して戦うというのなら話は別、ちなみにコレが力を解放した彼のステータスね。」
カイラが魔法でミンジュンのステータスを映し出した。すご〜い!魔法ってこんな事も出来るのね
———————————————————————
イ・ミンジュン
クラス 勇者
Lv43
HP680 MP290 SP290
攻撃490 守り380 速さ213
スキル
回復魔法Lv3、聖魔法Lv2、剣技Lv6、
石化魔法Lv4、魔法剣技Lv2
装備
勇者のペンダント、
勇者の剣、勇者の盾、勇者の服
加護 : 光の精霊の加護
称号 : 大陸の勇者
進化:条件を満たしていません
———————————————————————
「魔物はどの程度の強さなの? 実はアタシ、地上の
魔物とまだ戦った事がないからよく分からないのよね」
「ロッペンハイマーの守備兵1人の各能力が大体70前後かなぁ もちろん個人差はあるだろうけど
ちなみに普通のコボルトやゴブリンで各能力がせいぜい20〜60くらい、オークならもうちょいマシってところだな」
「普通って事はまだ上があるって事?」
「上位種でも100前後、リーダー格で200位」
「それじゃあミンジュン君がいれば楽勝ね♪」
「エア・クイック・シールドLv3」
コボルトAが錆びた剣でミンジュンに斬りかかろうとしたが突然、メアリーの
「よーし私も行きますよ!
メアリーは音を立てずにそーっとコボルトAの左横側に回り込み、スパっと踏みこんでわき腹に下段突きを入れてさらに顔面に裏拳を叩き込むとコボルトAは前のめりになって崩れ落ちた。
「メアリーさんありがとう助かったよ」
コボルトB、Cがミンジュンの背後からジリジリと近づいてそれぞれの武器を振り下ろそうとするが半透明の盾に遮られ、2匹ともそのまま振り返ったミンジュンの一撃でアッサリ斬り伏せられた。
しかし
森の方からもの凄い数の魔物供がゾロゾロと出てきた。
「ちょっとカイラー! 何か魔物供がワラワラ湧いて来たわよー メアリーちゃん達は大丈夫なのかしら?」
「それにしても変だ? 普通これほどの数の魔物が攻めて来るのなら周辺の村や町から何らかの被害が出ているハズなんだが……何の報告も無いとは……」
町の守備兵達が魔物供に気付いたのか急いで駆けつけて来た。
アラー いつも入り口を守っている子達じゃない
何よ
「さてと…アタシもそろそろ町中へ忍び込んだ透明人間くんを探しに行きますかね?」
「先生、ならオレも今から向こうへミンジュンの加勢に行って来るよ」
「サッと行ってチャッチャと片付けて来なさいな! そうだ、あと向こうに着いたらメアリーちゃんを町へ戻してくれる。まだ無茶はさせたくないの」
「そちらもしっかり!……じゃ行くよ
まあ、バビューンって空を飛んでっちゃったわね〜
さ〜てアタシもそろそろ行きますかねーっ!
一体何が目的でこんな騒動を起こしたのか
町のどこかで隠れんぼしている人に聞いてみようかしら?
まずはその透明人間くんを探せってね♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます