第16話 お婆ちゃん言葉の小さな少女
ロッペンハイマーの街の細い路地の隅で
少年達3人が幼い少女を取り囲み、
少年は少女の少し赤みがかかった髪の毛を右手で引っ張り…
「オイ見ろよコイツよう子供の癖に婆ちゃんみたいな喋り方なんだぜ」
「イテテテーッはなせ小僧っ!ワシは子供ではないわお主女性に向かって失礼じゃぞ!そんなんじゃ婿の貰い手が無いぞい」
「何コイツ婿の貰い手とか言ってるしマジうけるよなぁ」
「おう……んっ痛っ何だこりゃ何しやがる??」
少年達の後ろにソーっと近づいていたメアリーは少年の右腕を強く握りると少年は痛がって少女の髪の毛から手を離しそのままその手でメアリーを指差した。
さすがに重労働させられてきただけあってその辺のボンクラよりもはるかに力が強いのね。
「なっ何だコイツいつの間にいたんだよ。しかも
コイツ顔が溶けてやがるぜ!こんな怪力の化け物がなんで真昼間にこんな所うろついてんだよ」
少年は共にメアリーの容姿を見て怖がっている2人の仲間をけしかけようと尻を叩いた。
「オイっジュリー、イーノックお前ら見てないでやれ!こんな化け物皆で退治してやろうぜ!!」
「い……イヤだこんな化け物だよ」
そんな少年達の前に突然、プカプカと空中を浮かぶ魚が現れた。
「何なんだよありゃ!」
「オイはやく逃げよう」
少年達は走って逃げていった。
化け物なんて言われたのがショックだったのかメアリーはしゃがみ込んで泣き出してしまい、アタシがヨシヨシと慰めているところを少女は駆け寄り、自己紹介してきた。
「ゴホン、ワシはアンリ・ヴィルゲンスカヤと申す者じゃがどうかのう其方らにお礼がしたいのじゃが
まずはすまんがワシの連れを一緒に探してもらえんかのう。 あ奴らワシの杖を持ったまま居なくなりおって!」
名前はサジとカエナと言うそうだ。特徴を聞くとメアリーは
ちなみに
真ん中の歯がないおかっぱ頭の少女がカエナで坊主頭の少年がサジらしい
どう見てもこの西洋チックなロッペンハイマーの町の子供じゃないわよね。童2人は何故か江戸時代あたりの農村部にいそうな風貌をしてるわ? 童2人ともラフな着物を着て草履を履いてるし、手に持っているのは魔法使いとかが持ってそうな杖と竹槍??
「こやつらはワシの馬鹿弟子が育てた子供でな
ワシの事が心配だといってボディガードをしてもらっとるんじゃよ」
「そう、ミカやお館様から抜擢されちゃったんだよねアタシ達!」
「やっぱお婆はどんくせえな! オレ達2人がいないとダメだよなぁ」
何故か童2人はものすごーく自慢げに話して来た。
というか随分と態度がデカいわねこの2人?
「何いっとるんじゃお主らは肝心な時にいなくなりおってからに」
態度はデカいが口だけって事かしら?
どれっステータスオープン!
サジ
クラス 忍者
Lv 19
HP190 MP31 SP60
攻撃150 守り130 速さ196
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4
他
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
カエナ
クラス 忍者
Lv 19
HP195 MP38 SP70
攻撃140 守り130 速さ209
スキル
忍術Lv5、毒耐性Lv2、鷹の目Lv4、
瞬足Lv3、危険察知Lv4、麻痺耐性Lv2
装備
竹槍、隼の小太刀、隼の小手
隼のうでわ、強化ケプラーの忍び装束
何よ!何よーっ! ボロい着物の下にちゃんと装備隠してんのね? 何かちょっとせこい気がするけど結構やるじゃないのよこの童供〜?
「それよりも先程助けてもらったお礼がしたいのじゃが お主の事を勝手に鑑定させて貰ったが…火傷と虐待のせいでその膝と顔だとか、どうじゃろうワシにその治療をさせてくれんかのう」
「そっ…そんな事が出来るんですか?」
「あとお主、そこの魚や?
どうやらお主とはあとで別に少し話をする必要がありそうじゃなお主のような転生者の事で」
えっ…ちょっとこの少女、一体何者なの??
「んじゃ
「家?…ちょっと待って下さい!それなら他にオススメのお店がありますよ」
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