「カ・キ・ク・ケ・コ」にチャンスあり

「カ・キ・ク・ケ・コ」


街づくりを標榜する会社にとって

大切なキーワードだと、

達社長は考えている。


「カ」は観光である。


地域内に有名な自然資産や

施設がある訳ではないが、


風光明媚で、山々の借景や海の幸、

あるいは、比較的温暖な気候など

観光を事業化できる要素は

沢山あると考えている。


地域菓子の製造販売会社。


同社は、

イベント開催や施設集客により

なんと、菓子販売と同じ位売上

があるという。


一方、地域に暮らす人が

ちょっとお出掛け出来る場や

体験出来る施設も作りたい。


人が集まる街にしたい。


達社長にとって、

こだわりある分野とも言える。


「キ」は教育分野だ。


少子化だが、一人の子供にかける

教育費は増加傾向。


また、仕事を子供が学ぶ教育も

活況になりつつある。


実は、

達社長の友人が展開している

「子供が学ぶお金の学校」


というセミナーが好評で

各地から引き合いが沢山くる

そうだ。


さらに、大人の教育や学び直しの

分野も市場は拡大しているという。


もともと、社内の人材育成にも熱心な

達社長。「新しい教育」の一翼を

担えたらと考えている。


「ク」は暮らしの領域。


住に関わる事業である。


新築住宅着工は、

人口減少や住宅の質の向上もあり

確実にダウンするだろう。


しかし、

自分らしいライフスタイルづくり

への消費者の感心は高いと感じる。


しかも、既存の住宅メーカーは、

どちらかと言うとハード重視で

かつ人生100年時代にも関わらず、

平均30年で建て替える必要が

ある家も少なくない。


だからこそ、

「暮らし」の起点となる、

住宅事業は必要だと考えている。


また、

リフォームやリノベーション事業

を暮らしの中でどう取り組むか?

も考えてみたい。


「ケ」は健康・ケア支援の

事業である。


以前面談した

建設会社でありながら

介護事業で躍進する会社のように


地域という単位で、自治体や

同じ地域にある各社と

連携しながら、

健康、ケアサポートのある

イキイキした街づくりを考えたい。



「コ」は子供、子育てと

高齢者、シニアである。


幼稚園や保育園、あるいは

老人ホームや介護施設など

数多く手掛けてきた、実績もある。


一例だが、子供の遊び場づくりが

盛んになってきているらしい。


家の外で遊ぶ子供を増やす。

これが、親世代の共感を

得ているようだ。


大袈裟かもしれないが、

0歳から100歳までが暮らせる街、

コミュニティを作りたい。


「カ・キ・ク・ケ・コ」

の視点で事業化する。


全てを成し遂げるには

時間とお金が必要だが、

先ずは、「ク」と「コ」

すなわち、

暮らしと子供、高齢者に関わる

事業分野から始めよう。


達社長は、優先順位を明確にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る