「&」と「×」で実行する ①

「&」と「×」

達社長が掲げるビジョン

「元気な街をつくる」に不可欠な経営実行キーワードだ。


「&」は、アンドビジネス

「×」は、かけ算価値 である。


先ず、「&」。

一言で言えば、新たな事業を

立ち上げ、確立しようと言うことだ。


企業や公共などの

建築、土木中心の

いわゆる伝統的な建設会社だった、

達社長の会社。


一方、街をつくる視点に立てば、

暮らしに関わる領域は不可欠な

ことから、不動産仲介や売買

などの不動産事業と

戸建て住宅事業への参入を決断した。


しかし、ノウハウがない。

自らの力で、0からの立ち上げも検討したのだが、

人材も時間もないと判断。


事業ノウハウとブランドを

一定のロイヤリティで提供してくれるフランチャイズビジネス

への加盟を通じ、

不動産、住宅という2つの事業を立ち上げる決断をした。


ビジョン共有合宿で、

フランチャイズ加盟も

ありだと、話していたのだが、


案の定、

フランチャイズ加盟について、

父の代からお世話になる

役員陣には相当反対された。


加盟金や店舗投資など初期投資が

大きな事もある。


加えて、

「例え、一事業と言えども、

自主独立でやってきた会社が、

どこかの傘下に入るのは、

やるせない」。


気持ちは察するに余りある。


しかし、「元気な街をつくる」

ビジョン実現に暮らし領域の

事業は不可欠であり、

自前で難しい事を粘り強く説得。


結果「賛成は出来ないが反対しない」

と言う、いかにも日本的な形で、折り合いをつけ、

なんとか2つの事業をスタートさせる

承諾を頂けた。


達社長、

このフランチャイズ選びで、

特に重視したのが、

フランチャイズビジネスを

展開する企業の理念や

価値観に共感出来るかであった。


「ノウハウを買うのではなく、パートナーとなる」

が大切だと考えていたからだ。


半年以上の歳月を要したが、

幸い、先輩経営者や、

異業種の経営者仲間、

あるいは顧問税理士などを

通じ、パートナーに相応しい

先を選定する事が出来た。


改めて相談できる「賢者」が

いる事の大切さも実感した。


フランチャイズビジネス

の事業創造。


カギは2つ

一つは、達社長自身が

事業立ち上げに直接関わること。

もう一つが

「素直に、成功したやり方を

受け入れる」にある

と考えている。


成功が約束される訳ではないが

失敗の大半は、

基本を疎かにした我流にある。

多くの

フランチャイズビジネスに触れ

そう確信したからだ。


従って、

事業責任者も、

あえて経験者の中途採用を行わず、

社員の中から

やりたい人にリーダーを

任せることにこだわった。


二年は素直に実行し、

三年目には事業として、

成り立たせる。


達社長は固く決意した。



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