第6話 水の泡 泡沫の唄
君が好きだった。
ずっと好きだった。
けどね?
それって水面で泡の中を眺めているのと、変わらないことだったんだ。
パチンと弾けて、何もなくなっちゃうの。
ああ。泡沫の唄。
君が遠いよ。
水槽越しの恋は、前途多難。
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