第二話 おかしいって!

なんで?おかしいって!意味不!

「あぁもう!んだよこれ!クソゲーやんクソゲー!」

暴れていたらスマホを投げていた

ガチャ…

「ねぇたかし?たかしもそろそろ就職してくれないと…お母さんパートだけじゃお金足りないよ…」

空いたドアに向かってスマホは進む。

「わっ!何!?」

アイツは避けて、その先の階段まで飛ぶ

「ご、ごめんね?お母さんたかしに…」

「クソっ!邪魔なんだよ!」

腕でどかし、階段へ走る

「うわぁぁぁっぁっ!?」

いつも二階にいるからか、急いでいたからなのか、足を滑らしてしまった。

(ヤバい、手すりを…)

慌てて手すりを掴もうとするが遅かった。

どんどんと壁が近づ宙を舞う感覚。痛みはどうなる。怪我は?骨折するのだろうか?

そんなことを頭の中で考えているうちに…

ドォーン!

俺が最後に見たのは、割れたスマホと、赤くなった床や壁だった。少しずつあたりが暗くなっていく…

気づけば、知らない所にいた。

(知らないな…いや、なんか見覚えが…?)

そうだ、ここはさっきやっていたゲームの最初の町だ。

(クリアを目指せ!爽快!オラン{RPGゲーム}…)

通称クソゲー、RPGなのにガチャやオンラインを入れる斬新なアイデアで、評価星2.3だ。

俺はそんな世界にとばされてしまったのだ。

(オランって名前ダサい気がする…)

ふと、ちょっとした事を思い出した。

(まだこのゲーム名前決めとガチャしかやってねえんだが…)

とりあえずストーリー通りに進む事にした。

(現実世界よりはマシだろ、死んだとしても別にいいし)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る