運だけでも異世界は生き残れる(ハズ!)

暇な人

第一話 なんで?

ポチッ…チャリーン…ガラガラ…

何万回聞いたのだろう、この音は…

「マジで何してるんだろう俺…」

俺の名前はたかし、リセマラ中だ

「折角面白そうなゲーム見つけたっていうのに…星3とか2とかばっかじゃねぇか…」

そう、俺は星が5ぐらいないと始めないという強い信念を持っている。

時には足をダンダンして怒ったり、SNSで運営を叩こうとしたりした。そんな時、

ピピポピーン!

いつもと違う音、驚いて画面を見ると、カプセルが虹色になっている。

(虹色…!?これは他のゲームでは強いキャラ…!キタコレ!)

「っしゃああああああああぁぁぁ!」

思わず大声を上げてガッツポーズをとってしまった。

「たかしー!もうちょい静かに…お母さん怖いよ…」

ハッとなった。怒ろうとしたが別の感情が湧き上がる

(恥っず…)

恥ずかしくなりながら画面を見ると、そこには

(星…6!?まだ最初の方だぞ!?神!嬉し!)

ポチッ…チャリーン…ガラガラ…

手が触れた。触れてしまった。恥ずかしくなって顔を下にしていたからだ。

パカーン!

星1…可愛げもない、ただのエルフ狩人。

頭が真っ白になった。


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