人が「しるし」をつけるとき。それは、なにかの目印にしたいとき、所有を表現したいとき、様々あると思いますが、この物語における「しるし」の意味と「しるし」の所有者はたいへん興味深い。少し仄暗く、痛くて、脆くて、純な女の子の苦悩が、少しの残酷さを伴って描かれているように感じました。想像するようなザ・百合、ではないかもしれない。けれど、女の子であるからこそ構成され、輝く物語です。端的に言って、めっちゃ好き。