71:会いたかった

 炎の威力が上がったと分かった瞬間、フィーベルは咄嗟にフィオとアンジュを連れてその場を離れようとした。いや、炎の方が先にフィーベル達を吹き飛ばしたのだ。噴火の如く火が上がり、温室の形が崩れていく。


 勢いのままに外に出ることができたわけだが、吹き飛ばされた勢いで倒れてしまう。フィーベルはすぐに起き上がり、フィオとアンジュの安否を確認する。


「大丈夫ですか!?」

「は、はい。フィオ様もお怪我は?」

「大丈夫よ……」


 言いながらはっとする。


「ユナは……? もしかしてあの中に……!?」

「待ってください、危ないです!」


 火の中に向かって走り出そうとしたフィオを、フィーベルとアンジュが止める。それでもフィオは進もうとする。手を伸ばして、何度もユナの名前を呼んでいた。


「落ち着いてください! 魔法が発動してるならユナさんは生きてるはずですっ!」


 フィーベルが叫ぶ。


 魔法が発動しているのは魔法を使ってる者がいるからだ。魔法使いの息が絶えているなら自然と魔法も消えるはず。それに、魔法使いは自身の魔法に呑み込まれることはない。炎があるということは、ユナの生存を意味する。


 そもそも、温室の中にユナがいるかどうかも分からない。別の場所にいる可能性だってある。だがフィオは取り乱したままだった。


「あの子は今一人だわ。昔から一人で耐えていたのに、これ以上一人にさせたくないっ」


 悲痛な声色でそう伝えてくる。


 あの場には他にも人がいた。つまり一人ではない、と思ったが、そういった意味ではないのだろう。なんとなく、ユナの過去が垣間見えた気がした。


 確かに魔法の影響はないとはいえ、このままにはできない。ユナの魔法によって、どんどん城にも火が燃え広がっている。フィオは行かせられないが、自分ならいけるだろうかと、フィーベルは呼吸を整えた。


 すると、燃えている温室の建物の一部が崩れ、頭上に落ちてくる。フィオに向かっていると気付いたフィーベルは、身代わりになろうと走った。


瞬間移動テレポーテーション


 一瞬の間に三人は移動する。


 急に視界が変わったことに驚き、三人とも思わずへたり込む。温室よりも離れた場所に移動されたようだ。


「ったく、何やってんの?」

「リオさんっ!?」


 呆れた様子で現れたリオに、フィーベルは目を丸くする。その間にも、リオは逃げようとしている者達を次々と魔法で安全な場所に移動させていた。


「リオでいいよ。さん付けとかするな」

「どうしてここに」

「みんなで追ってきたんだよ。あと赤髪の側近は大丈夫。クライヴ殿下が対処してる」

「クライヴ……? 彼がここにいるの?」


 フィオがリオに声をかける。


「うん。だから大丈夫」

「……そう。なら大丈夫ね」


 やっとフィオは力が抜けた様子だった。


 どうやらフィオは、クライヴのことまで知っていたようだ。ユナのことも知っているし、昔から面識があったんだろうか。クライヴがフィーベルを拾ってくれた理由も、自ずと予想できてくる。


 急に大きな音が頭上から聞こえ、フィーベルは顔を上げた。すると箒の上に立って水の魔法を放っているイズミの姿があった。その隣にはヴィラがおり、同じく箒の上に立って風の魔法を出している。風の勢いで、大量の水が広範囲で広がっていく。火が徐々に小さくなりつつあった。


 二人の魔法のすごさを目の当たりにし、その頼もしさにほっとする。複数の声が一度に聞こえてきて顔を動かせば、城で働いているであろう兵達や、給仕をしている者達も動いていた。火を消そうとしたり、逃げる人々のために手を貸している。皆の動きにより、火がどんどん消えていく。


「フィーベル!」


 聞き覚えのある声。


 振り向こうとすれば、すぐに抱きしめられる。懐かしい香り。大きく包み込んでくれる腕。離れていた時間は一日にも満たない。だが、このまま会えないのではないかと少しだけ不安に感じていた。


 思わず涙腺が緩む。


「シェラルド様、」

「会いたかった」

「私もです……」


 二人は力強く互いを抱きしめる。 


 確かにそこにいると伝えるように。

 離れていた時間を埋めるように。


 と、何かを引きずる音が聞こえた。


「……見つけたぞ」


 低く唸るような声。


 ファイは足を捻ったのか、引きずったまま近付いてくる。それにフィーベルは少しだけ怯えた。シェラルドは気付いたのか、抱きしめたままファイを見つめる。


「ファイ、」


 何か言おうとしたフィオの前に、誰かがやってきた。まるで庇うように、守るようにして立つその人物に、フィーベルは目を見開く。


 森で出会った霧の民の長、ベルガモット。出会った時と変わらず堂々とした、眼光鋭い瞳でファイに対している。一瞬この場が静かになった。


「あ……」


 目を見開くフィオ。


「お前……」

「お久しぶりです」


 ベルガモットがそう声をかけると、ファイは「は……」と言いながら徐々に低く笑い出す。予想しない者が現れたことで、何かが壊れたような様子だった。


「……会いたかったぞ、ベルガモット殿」


 歪んだ笑みを浮かべる。


「散々逃げていたくせに今更何しに来た」

「…………」

「黙ったままか。また逃げる気か」

「……ご立派に、なられて」

「黙れっ!!!」


 大声が響き、フィーベルは身が縮むような思いをする。するとシェラルドは、苦しくない程度にぎゅっと再度抱きしめてくれた。顔を伺えば、彼は優しい顔を向けてくれる。まるで安心させるように。


 怒鳴られたがベルガモットは動じない。

 だが少しだけ微妙な顔になった。


 ファイは険しい顔で睨む。


「立派になっただと? ふざけるな。お前があの時姉上と一緒になれば。お前と姉上がこの国から出ていれば、この国だってまだまともだったかもしれない」

「俺と一緒になったからといって、この国は繁栄しません。ファイ陛下の手腕で今の国があるのです」

「お前は姉上のことだけ考えればよかった」

「それは違う。俺もこの国が好きでした。だから幸せになってほしかった。フィオにも、ファイ陛下にも」

「……嘘をつけ」

「本当です」

「ならなぜ俺達を見捨てた」

「そんなつもりは」

「嘘をつけっ!」

「……っ」


 叫びが苦しそうに聞こえた。


 先程まで怒りに満ちた様子だったのが一変する。まるで、悲しんでいるかのように声が震えていた。ベルガモットにも伝わったのか、さらに表情が険しくなる。


 ファイは吐き出すように言う。


「姉上と一緒になって欲しかった」


 それが願いであるように。


「そうすれば壊れなかったのに。おかげで姉上は病弱になり、遠いところに行くことが叶わなくなった。森に行けないのはなぜか知ってるか。そこまで体力がもたないからだ」

「…………」

「ファイ、それは」

「姉上は口を挟まないでくれ」

「っ、」


 そう言われたら黙るしかない。フィオは二人を交互に、心配するように見つめている。アンジュがそんなフィオに寄り添っていた。共に様子を見守っている。


 ファイはふ、と鼻で笑う。

 苦しげな表情のまま。


「今更来たところでもう遅い。この国は終わりだ」


 次に目を向けた先は燃えた温室。


 燃え広がったのか、城も少し崩れている。火は完全に消し止められたようだが、痛々しい景色になっていた。これを修繕するとなると、それだけ莫大な費用がかかることになる。


 ファイは淡々と語った。


「今からもう二十年ほど前の話だ。両親は早く亡くなり、あの時は叔父上が国王だったが、幼い俺から見てもこの国のためになることはしていなかった。民から余分な税金を取り、全て私欲のために使い、そのせいで財政難になり、姉上をとある貴族に売ろうとした」


 フィーベルは聞きながら胸が苦しくなった。先程彼がフィオと言い合っていたのはこのことだったのか。


 それに。


 ちらっと、フィーベルはベルガモットに目を向けた。自分と同じ霧の魔法が使え、同じ赤い目を持つ。そしておそらく……家族であろう人物。ファイがフィーベルに対して怒っていたのは、その影にベルガモットの存在を思い出したからかもしれない。


 いつの間にか周りにいた者達が近付いてくる。

 皆がファイの言葉に耳を傾けていた。


「俺が国王となっても財政難は変わらない。姉上を渡すことだけは避けたが、代わりに協力してくれる者が減った。全ては叔父上がしてきたせいだが……俺には力がなかったんだ」


 しん、と静まり返る。


「――そんなことありませんよ」


 優しい声色が風に乗ってくる。


「なんだあれ」

「城が……!」


 驚きの声に、皆がそちらに顔を動かす。すると燃えたはずの温室、崩れた城が、淡い光と共にゆっくり元の姿に戻っていく。そして、同じ色の淡い光を纏いながら、こちらに近付く人物がいた。


 フィーベルは思わず名前を呼ぶ。


「クライヴ殿下……!」


 彼はいつものように穏やかな笑みを浮かべている。そのままファイの元へ歩き、目を合わせる。


「ファイ陛下、大丈夫ですよ」

「……お前は」

「イントリックスから参りました。第一王子のクライヴ・イントリアンスと申します」

「……他国の王子がなぜここに」


 訝しげな目で見ている。

 急に現れたからそう思ったのだろう。


 クライヴは朗らかな笑みのまま言う。


「全ては互いの国をよくするため。イントリックスが全面的に協力いたします。勝手ではありますが、この国で力を持つ貴族とも話をつけております。彼らも協力してくれると」

「なに……!?」

「最も、僕だけの力ではありませんが」


 振り返るとそこにユナがいた。


 リオの言う通り、二人はいつの間にか出会っていたようだ。魔法が暴走してしまったからか、ユナは少しだけ気まずそうな様子だった。だがクライヴがにこっと笑って彼女の手を取る。そのまま横に並んだ。


「アルトダスト国王の側近、ユナ殿も色々と手を尽くしてくれていたようです。全てはこの国のために。そして――」


 ちらっと周りを一瞥した後。


「あなたと、国民と、フィオ様のために」


 ファイは唇をぎゅっとつぐむ。


「ファイ陛下の功績は城の者達や民が一番理解しています。その証拠に、みんなここにいます」


 言われて辺りを見渡せば、その場にいた者全員が、互いに顔を見合わせて笑う。そして口々に「ファイ陛下!」「あなたのおかげで国は良くなってるんですよ!」と、歯を見せながら労いの言葉をかけてくれる。


 思えば指示をしたわけではないのに、みんなが動いてくれていた。それはそれぞれの思いがあったからだろうが、国を守ろうとしてくれた。そして、ファイのことも信じてくれた。


「これから共に手を取り、より良い国づくりをしていきましょう。それにベルガモット殿だって、ただ僕達についてきたわけではないのでしょう?」


 クライヴとベルガモットの目が合う。


 ベルガモットは少しだけ眉を寄せた後、小さく息を吐く。そしてファイの正面に立つよう、足を動かした。互いに近い距離。ベルガモットの方が背が高いせいか、ファイは見上げる形になる。


 ベルガモットは迷いなく伝えた。


「俺は今、霧の民の長です」

「! そうか」


 思わず顔を緩ませたファイははっとする。慌てて元の表情に戻そうとするが、ベルガモットはそれに気付き、先ほどよりも表情を柔らかくした。


「過去の俺には力がありませんでした。魔法もろくに使えず、あなた方を助ける力がなかった。逃げたというよりは……離れた方がいいと思ったんです」

「……馬鹿だな」


 ファイが呟く。

 ベルガモットは苦笑した。


「そうですね。今思えば馬鹿な話です。あなた方は俺に力を求めていたわけではないというのに」


 一呼吸置いて、言葉を続ける。


「自信がなかったんです。側にいていい理由が欲しかった」

「…………」

「長になったのは自信をつけるため。実力があると周りに示すこともできる。……今更あなた方の前に現れてもいいのかと、ここに来るまで随分迷いました。ですが俺は、帰ってきました」


 聞いていたフィオの目も潤んでいた。

 ただじっと、ベルガモットを見つめる。


「あれから随分年数が経っていますが、その分、あなたの力にはなれます。色んな場所に赴き、繋がりを作ってきました。きっとこの国でも役に立つはずです」

「…………」

「俺はあなたに仕えたい。力になりたいのです」


 ファイは変わらず黙り込んでいたが、目は揺れていた。少しだけ潤んでいるのか、煌めいている。それを見たベルガモットは、ふっと笑う。もう一押し、と思ったのか「ファイ」と名前を呼ぶ。


「本当にすまなかった。……罪はもちろん一生償う。こんな俺だが、」


 最後に、力強く伝える。


「どうか頼ってほしい」


 右手をすっと、ファイの前に出す。


 大きな手の皮は厚く、ところどころに傷がある。まるで、今までの歩みを表しているかのように。ファイは何度か目を左右に動かした後、そっとその手を取る。ベルガモットはぎゅっと手を握った。


 すると側にいた城の者達が、嬉しそうな歓声を上げる。大きな拍手も聞こえてきた。まるでこの場を喜んでいるように、笑顔の花が咲いていた。


「ファイ陛下。これからよろしくお願いします」

「……昔みたいに接してくれ。敬語はなんだかむず痒い」

「そうか、分かった」


 ベルガモットは笑い、こう続ける。


「会いたかった。本当に大きくなったな」


 そっとファイの頭に手を置き、撫でる。まるで過去にもしたことがあるように。するとファイはすぐにそっぽを向いて「あれから何年経ったと思ってる」と毒づいていた。だが少しだけ、耳が赤くなっているようにも見えた。


 フィオは涙をこぼしながら、アンジュと共に駆け寄っていく。そして二人を抱きしめていた。ベルガモットは苦笑し、ファイは小言が出ていた。フィオは泣きながら笑顔になる。これにはみんな、思わず同じ顔になった。


「…………」


 フィーベルはそんな様子を見つめている。すると、抱きしめてくれていたシェラルドの腕が緩む。


「大丈夫か」

「え?」

「さっきまで少し、怯えているように見えた」


 フィーベルは小さく笑う。


「大丈夫です。今は、話したい気持ちが強いです」


 そう、話したい。自分の家族であろうあの三人に。出会いは驚きの連続だったが、今目の前に、出会いたかった存在がいる。それがどれほど嬉しいか。


 憎悪を向けてきたファイだったが、今となっては大丈夫だろう。今はあんなにも、人に囲まれて安心した顔になっている。彼は彼で、大切な人を守りたかっただけだ。それに、知りたい。両親の出会いを。生まれた意味を。これからのことを。一緒に。


「俺も挨拶したい」

「シェラルド様も?」

「知りたいはずだ。フィーベルが今までどんな風に生きてきたか」

「そう……ですね」


 フィオに大切な人は側にいるか? と聞かれた。もっと詳しく伝えなければ。周りの人達に支えられてここまで生きてきた。一番近くにいる大好きな存在のことも、伝えたい。


「それに、俺達のことも言わないとな」


 今度は手を握ってくれる。


 二人はそのままフィオ達の元へ歩き出す。祝福の声と穏やかな雰囲気の中、これからは明るい未来が待っているのだと、断じて疑わずに。





 フィーベル達が談笑している。


 最初にファイが、フィーベルに対して謝っていた。宝石を投げて怖がらせてしまったからだろう。フィーベルはあっさり許し、ファイの方が度肝を抜かれていた。ベルガモットとフィーベルは緊張してか、あまり目が合っていなかった。それをフィオが上手くフォローしている。


 まだぎこちない関係だが、それぞれが互いの声に耳を傾け、話を聞いていた。穏やかな空間が生まれている。


 それをユナは眺めていた。

 隣にいるクライヴに呟く。


「ありがとうございます」


 クライヴはにこっと笑う。

 嬉しそうだ。


 その笑みから逃げるように話題を変える。


「……いつから、この計画を」

「いつだろうね。フィオ殿からフィーベルのことを頼まれた頃だったかな。アルトダストの状況も噂でだけど聞いていたし。僕にできることをやろうと奮闘してたよ」

「…………」

「でも多分、ユナ殿に出会ってからだよ」

「はい?」


 初めて会ったのは幼少の頃。そんな前から計画していただなんて嘘だろうと、訝しげな目でクライヴを見る。さすがに話を盛っただろうと思ったが、くすっと笑われた。


「どうだろうね。その時からユナ殿を助けたかった気持ちはあったから」


 ユナは黙って眉を寄せる。言いたいことはあったが、おそらく彼のことだから、何を言ってもいいように返されるだろうなと思ったのだ。


「でもなにより、ユナ殿との出会いが僕にとって衝撃的だった。多分あれが一目惚れって言うんだろうね」


 ぎょっとして少し距離を取ってしまう。


 すると「そんなに離れなくても」と、また笑われてしまう。その後すっと笑みが消え、見つめられた。彼にしては珍しい、真面目な表情だった。


「過酷な環境であっても諦めない真摯な眼差しがかっこよくて、美しかったんだ。だから惹かれたんだと思う」


 ユナは思わずどぎまぎする。


 まさかちゃんと理由があったなんて。今までは好意的な言葉を投げられても、本心ではないと思って気にしていなかった。それをクライヴも理解していたのだろうか。ちゃんと言葉にしてくれる。


「会えて嬉しかったよ。本当に。会いたかった」

「…………」


 これ以上はまずいと、ユナは本能的に感じる。なんというか、どう反応していいのか分からないやつだ。


「ユナ殿。僕は」

「あの、別にこの話は今でなくても」

「ちゃんと聞いて」


 肩を掴まれ、正面に向かい合う。


 真摯な青の瞳が目の前にある。綺麗だ。手の力強さと真っ直ぐな瞳に男らしさを感じ、ユナは魅入られそうになる。


「今じゃないと言えないだ。だって僕は、」


 と。


「え……?」


 ユナが声を発したよりも先に。

 彼の身体が、がくっと崩れ落ちる。


「……クライヴ殿下?」


 力が抜けた人形のように、クライヴは地面に倒れ込む。一瞬の出来事であったはずなのに、それはゆっくりした動作に見えた。ユナはすぐに身体に触れる。


 すると。


 ぞっとするほど、冷たかった。

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