06:前に進む一歩

 エリノアの誕生祭の前日。


 フィーベルは開いているドアの隙間からこっそり顔を出す。騎士や魔法兵団の人、そして城の使用人たちが走り回っていた。


(……な、なにか、できることないかな)


 フィーベルに与えられた仕事はシェラルドの花嫁として振る舞うこと。そのために勉学もした。ダンスの練習に励んだ。その結果、求められている以上にできるようになった。知識を得るための時間は無駄じゃない。そう思って自習もしていたのだが、日に日に騒がしくなる城に、一人だけ悠長にしている場合なんだろうか、と思ったのだ。


 アンネに何かできることはないか聞いたのだが、


『すみませんお気持ちは嬉しいんですけど教える時間がないので……!』


 と早足で仕事をこなしながら言われてしまった。クライヴのお世話係なのでかなり忙しい。そんな中ダンス練習に付き合ってもらえただけ感謝だ。


 クライヴにそっと相談しに行けば(マサキからはこのくそ忙しい時になんでわざわざ、と嫌味をぶつけられたが)、


『せっかくだから交流がてら、何かすることがないか聞いてみるのはどうかな?』


 とこの場所を教えてくれた。


 前までは魔法のこともあって騎士団や魔法兵団の人と接することを避けていた。が、クライヴが許可してくれた。隠したまま生きるより、いっそ魔法のことも話してしまった方がいいと思ったらしい。


『もし何かあってもきっとシェラルドが助けてくれるよ。だって騎士ナイトだしね』


 綺麗にウインクを決めたクライヴは可愛かった。


 フィーベルの存在や魔法のことを伏せていたのは、危ない目に遭わないように配慮してくれていたようだ。妬みなどの面倒事に巻き込まれる可能性があるからと。


 なのに急に「今まで隠していたことを明かしていい」と言われた。……いくらクライヴの言葉でも、戸惑いが隠せなかった。


『シェラルドは騎士団の中でも実力があって、誰にも文句を言わせない働きをしてくれているんだ。花嫁であるフィーに何かあったら、シェラルドが黙っちゃいないぞ、ってなる。守ってくれるよ』

『でも、私が花嫁のフリをするのって当日だけですよね……?」


 シェラルドの両親の願いでエリノアの誕生祭の時だけ花嫁をする。その前とその後は花嫁ではないので、そんなことにはならないんじゃないだろうか。しかも、フィーベルが花嫁であることを知っているのはごく限られた人間だけだ。


『そういえばそうだったかな。まぁまぁ。細かいことはいいから』


 あはは、とその時は楽し気に笑われてしまった。

 だが今考えても、疑問が残る。


 まるで、ずっと花嫁でいるような……。




「――フィーベル?」


 はっとして振り返れば、そこにはシェラルドがいた。

 ヨヅカも傍にいる。


「お前なんでここにいるんだ?」

「あ、えと、何かお手伝いできることないかなと」

「は? 当日まで人前には出ない方がいいんじゃ」

「そ、そのはずだったんですけど、クライヴ殿下がいいって」

「はぁあ?」


 低い声で言われてしまう。


 どことなく眉も寄せられて顔が怖い。

 久しぶりな感じでフィーベルは怯え、すぐにヨヅカの後ろに隠れた。


「あーよしよし。シェラが怖かったねぇ」

「!?」

「ごめんね、いきなり上司から仕事増やされていらいらしてるんだよ。許してあげて」

「仕事……増えたんですか?」


 あやしてくれるヨヅカの背中からそっとシェラルドを見る。

 すると相手は機嫌が悪いのか、頭を掻いていた。


「丸投げされた。しかも今日中にやれと。ふざけんなあのタヌキジジイ」

「ひっ」

「こらこらシェラ。口悪いよー」


 いつも以上に顔が凶悪なことになっている。

 どうやらそれなりにストレスが溜まっているらしい。


 シェラルドはむすっとしたまま腕組みをする。


「魔法のことは言わない方がいいんじゃなかったのか」

「多分、隠していても何も魔法のことが分からないから、言った方がいいってことなんだと思います」

「そんなのお前が危ないだけで」

「でも守ってくれるって」

「……は?」

「シェラルド様が守ってくれるから大丈夫だって、クライヴ殿下が言ってました」


 すると相手は何とも言えない顔になる。

 ゆっくり口元を手で隠していた。


 どういう感情なのだろう。

 声をかけようとするより前に、一人の女性騎士が走ってくる。


「ちょっと人足りないからこの子借りていい!?」

「え」

「どうぞー」


 ヨヅカがあっさり言う。


「じゃ来て!」

「は、はい」


 フィーベルは後をついて行った。




「嬉しくもなるよねぇ。殿下に任せてもらえるなら」


 シェラルドの心を代弁するかのようにヨヅカが言う。

 すっと口元にあった手を下ろした。


「……うるさい」

「相変わらず素直じゃないなぁ。いいことじゃない。だってずっと隠されてたってことはそれほど大切にされてたってことだもの」


 第一王子であるクライヴはそれなりに責任を持って仕事を行っている。誰よりも大変であるのにそれを見せようとせず、そして一人一人を大切にする。大切にはするが、王子であるため、特別扱いはしない。そんな彼が目に留めたということは、フィーベルはそれなりに重要な存在なんだろうと思う。


 なぜこんな少女を、と最初は思った。だが何かしら理由があるのだろうと思った。そしてクライヴはおそらく、まだ何か隠している。


 それはフィーベルにも、そして、自分達にも。


 それでも任せてくれるのは、信頼してくれているからだ。期待してくれているからだ。男として、騎士として、従者として、期待に応えないわけにはいかない。


「にしても、これからが大変だねぇ」

「? どういう意味だ」

「だってこれからは外に出せってことでしょう? 今まで隠されていた分、今後はどうなるか分からないし。彼女頭は良いし、多分魔法の実力もあるだろうけど」

「……誰かに、狙われる可能性もあるってことか」


 確かに彼女は賢い。すぐに与えた課題もこなした。今まで活躍する場がなかっただけで、その優秀な姿に周りは放っておかないだろう。魔法兵団でも十分やっていける。そしてその分、色んな人に目をつけられやすい。


「確かに心配だな。フィーベルの魔法が悪用されなければいいが」

「え? シェラなに言ってるの?」

「は?」


 素で返せば、やれやれ、と両手を見せられる。


「男どもが放っておかないよ、ってことだよ。素直だし可愛いし、なによりかなり純粋だもん」

「…………」

「早めに牽制しといた方がいいんじゃない? 昨日のキスみたいに」


 にやっとしながら言われ、顔が熱くなる。

 シェラルドは声を荒げた。


「ばっ! あれは、お前が勝手に」

「いやーまさか唇にするとは思ってなかったなぁ。エリノア殿下も口にしろとは言ってなかったのに」

「未遂だ!!」


 大体しろと言われたらそこかと思うだろう。


「あの流れですればよかったのに」

「馬鹿かっ! そんなことあいつにできるわけないだろっ!」

「しようとしたじゃん」

「あいつがどうにかしようと動いたからだ。無下にしたら悪いと思って、」


 そこで言葉が止まる。


 いやあの場合はどれが正解だったんだろうか。もしかしてなんとかかわした方が彼女のためだったんじゃないだろうか。なんとか未遂で済んだものの、もしかしたらフィーベルにひどいことをしてしまったかもしれない。


 悩んでしまいさらに眉を寄せてしまう。

 それを見てヨヅカはおかしそうに忍び笑いをした。


「おー進んでるなぁ」


 会場に入った途端聞こえてきた声に、二人も顔を向ける。

 ヨヅカは「あ」と声を漏らし、シェラルドは一気に嫌そうな顔になった。


「おおシェラルドにヨヅカ。状況はどうだ?」


 横にも縦にも大きい図体を持つ騎士、ガラク・バンカーが笑いながら近寄ってくる。シェラルドと同じ隊長クラスであり、歳は五十代。それなりに実力もあり愛嬌もあり人を引っ張っていくのが上手い人ではあるが、シェラルドは何度もこの人に仕事を丸投げされてはこなしていた。


「……ガラク殿、お疲れ様です」

「どうしたシェラルド~。眉間に皺が寄ってるぞ?」

「あんたのせいでしょうがっ! なんですかこの計画書っ!」


 これでやっておいてくれ、と渡された計画書だ。必要な情報がない箇所があり、結局シェラルド自身が計画書を作り直す羽目になった。


 するとガラクは楽し気に笑う。


「いやーすまんな。俺、事務処理は不得意なんだわ」

「だったら部下にでもやらせてくださいっ。なんで俺が」

「シェラルドは頼りになるからなぁ」

「とにかく今後一切は受けません! そちらの隊で対応して下さい」


 仕事というのはそれぞれの隊の隊員で対応するようになっている。別の隊長であるのになぜ自分にやらせるのかと毎回シェラルドは頭を悩ませつつやっていた。だがもう限界だ。これ以上はできない。


 するとガラクはちらっと遠くに目を動かす。


 そちらに顔を向ければ、他の騎士と一緒にフィーベルが作業を行っていた。指示を受け、てきぱき動いている姿に他の者も助かっているようだ。


「あの子、シェラルドの嫁さんなんだろう?」


 にまにました顔で言われる。

 いい歳をしたおっさんのその顔は正直気色悪い。


 というより、なぜ知っているんだ。

 ぎょっとすれば、また嬉しそうな顔をされる。


「クライヴ殿下が各隊の隊長には教えてくれたんだ」

「いつの間に……」


 そんな話、自分は聞いていない。


「いや~可愛い子じゃないか。シェラルドは胸派だったんだな」

「誤解される発言しないで下さい」

「ヨヅカはどうだ。胸派か? 足派か? それとも尻派か?」

「くだらない話してないでさっさと仕事しろこのおっさん!!」

「んーどちらかと言えば足かなぁ」

「お前も真面目に答えるなっ!」

「まぁまぁそんな怒るな。ストレスにはハグがいいらしいぞ。お前も朝と夜は必ずハグをしてもらえ。ちなみに三十秒した方がリラックスするって」

「俺も忙しいので」


 ばっさりと吐き捨ててその場を歩く。


 置いてきぼりになったガラクは少し寂しそうな顔になって隣を見る。ヨヅカはいつものように笑って肩をすくめるだけだった。







「どう? できる?」

「はい、大丈夫です」


 フィーベルは会場の飾りつけを手伝っていた。


 霧の魔法は使えるが、基本魔法は使えない。そのため、騎士や使用人のように、自分の足で動くしかない。同じ制服を着ている魔法兵団の人達はそれぞれ魔法を使って作業をしている。「物を動かす」ことも基本魔法だ。個性魔法を活用している人達もいた。そちらの方が圧倒的に効率がいい。自分も同じ魔法兵団なのに、なんだか申し訳ないと思ってしまった。


「遅くて、すみません」


 思わず謝ってしまう。


 このように他の人と一緒に仕事をしたことがないため、今自分は役に立てているのか不安になる。だが一緒に作業をしていた赤毛の女性騎士であるリサは、花が咲いたように明るい笑顔を見せてくれる。


「何言ってんの、大助かりよー! 猫の手も借りたいってこのことね」


 あっけらかんとした態度に一瞬ぽかんとしてしまう。


「だってあなた、霧の魔法は使えるんでしょ? すごいじゃない! あたし、魔法使えないもん」

「でも、」

「人は誰だって人より秀でているところがあるの。で、不足なところもある。それを互いに補い合うから、この世界は成り立っているのよ」


 言われてすごく納得した。


 幼い頃から魔法を気味悪がれ、生きているだけのお荷物扱いをされていた。自分でも自分が役に立たない子供であることは分かっていた。だから知識を得た。身体も鍛えた。そんな時にクライヴに出会い、恩を返そうと決めた。だが、一人に返すとなると限度がある。でもこうして、たくさんの人がいる場所に行けば。自分も、自分の魔法も、もっと役に立つのかもしれない。


「ねね、あなたシェラとはどういう関係なの?」

「え?」


 急に話題が変わる。

 なぜか彼女は目を光らせていた。


「あの子全然女っ気がないからさ。あなたみたいに若くて可愛い子と一緒にいるのが新鮮で」


 どうやらリサはシェラルドより先輩で歳も上のようだ。騎士団に入ったばかりのシェラルドのこともよく知っているようで、どこか弟のような、息子のような気持ちで見てしまうらしい。フィーベルは周りを見渡す。見れば自分と同じ、もしくは若い人は他にもいた。騎士団なら尚更シェラルドと接点がありそうだが。


「だってあの子怖いもん。ほら顔も怖いでしょ? みんな近寄らないのよね」

「それは分かるような……」


 さっきも不機嫌で恐ろしい顔になっていた。

 あのシェラルドとはあまり関わりたくないかもしれない。


「お、なんだシェラルドの話?」

「俺らも混ぜてよ」

「シェラルド殿、ほんと怖いもんね……」

「私も前に稽古つけてもらったんだけど、」


 いつの間にかわらわらと人が集まってくる。少し戸惑いつつ、フィーベルも作業をしながらみんなと話した。それぞれがシェラルドの話をしてくれる。知らない話もあって楽しかった。と同時に、シェラルドは色んな人達から慕われているのが分かった。口では色々言われながらも、尊敬していたり、助けてもらったことに感謝している人もいた。


 シェラルド自身からあまり話を聞いたことはない。だから今回のことでシェラルドのことを少しは知れた気がする。誕生祭の前に知れてよかった。




 作業が終わったのはどっぷりと夜になってからだ。それまでずっと騎士たちと一緒にいたので、だいぶみんなと打ち解けた。会場の準備は終わったので、みんなそれぞれ出て行く。フィーベルもリサたちと別れた。




 フィーベルは一人、少しだけ会場に残った。

 会場を見れば豪華に装飾されている。


 先程の作業は純粋に楽しかった。人と一緒なのがこんなにも楽しいことを知った。こんな経験ができるのもクライヴのおかげだ。この国に来ていなかったら、人と関わることさえずっと苦手に思っていたかもしれない。……いや、クライヴだけじゃない。シェラルドのおかげでもある。シェラルドの花嫁という立場でなかったら、きっとこんなことにはなっていなかったし、みんなと話すこともなかったかもしれないから。


 そっと会場を駆け出す。

 それができるほど十分に広い。


 アンネに教えてもらったダンスのステップをしてみる。くるっと回りながらポーズを決め、曲が流れていると想定して身体を動かす。本当なら今日、シェラルドとダンスを踊る予定だった。アンネに一度踊っておいた方がいいと言われたので、仕事が終わった後で会うつもりだったのだ。


 だが、作業をしている間もシェラルドは忙しそうだった。ずっと眉を寄せたまま走り、時に指示し、自ら準備を行う。本当に大変そうだったし、今も仕事が終わってないかもしれない。ならば付き合わせるのも悪い。それに、ダンスはもうできる。ここで一人で踊って、帰ろうと思っていた。


 最後にすっと会釈する。


 踊り切れたのでほっとしていれば、急に拍手が聞こえてきた。慌ててみれば、大きい身体の騎士だ。目尻に皺があるが優し気な焦げ茶の瞳を持っている。歳がだいぶ上なので、偉い人だろうか。


 そんなことを思いつつ、フィーベルは頭を下げた。


「こんばんは」

「こんばんは。見事なダンスだったよ」

「ありがとうございます。あの、私は」

「シェラルドの嫁さんだろう?」

「知ってるんですか?」

「クライヴ殿下から聞いたんだ」


 それを聞いてほっとする。

 クライヴから聞いたなら問題ない。


「これからシェラルドが来るよ。君とダンスの練習をすると言っていた」


 覚えていてくれたのは嬉しいが、やはり申し訳なく感じる。


「あの、それはなしで。きっとお疲れだと思うので」

「そうかい? じゃあ君が彼を癒してあげるといい」

「え、どうやってですか?」

「ただ抱きしめてあげればいい。人の温もりが一番の癒しだからね」


 初耳だ。だがそれなら自分でもできそうだ。今日のシェラルドはずっと眉を寄せていた。皺が残っているかもしれない。それをほぐすこともできるだろうか。


 その騎士が去ってからも、フィーベルはシェラルドが来るのを待った。




「悪い。遅くなった」


 見れば制服がだいぶくたびれていた。

 しかも疲れた顔をしている。やはり忙しかったのだろう。


「いいえ。あの、ダンスの練習はなしにしませんか? 明日も早いですし。私は大丈夫なので」


 するとシェラルドは迷う素振りを見せる。それでもやろうとしてくれたのだろうが、小さく頷いた。元々はフィーベルのための練習だ。本人がいいと言ったから了承したのだろう。


「ほんとに悪い」

「気にしないで下さい。今日もお疲れ様です」

「詫びる。なにか欲しいものあるか?」


 どこかばつが悪い顔になっている。そんなに気にしなくてもいいのだが。だがそう言っても、シェラルドはきっと何かしようとしてくれるのだろう。それはなんとなく分かった。


 フィーベルは先程ガラクという騎士が教えてくれたことを思い出す。これはきっとシェラルドのためにもなる。早速実行に移そうと思った。


「じゃああの、は」


 ハグしてもいいですか、と言いたかったのだが最初の文字で止まる。言われた時は何も思わなかったのだが、口にするとけっこう勇気がいるようなことをするんじゃないだろうか。


「は? はがなんだ」

「は、は……」


 恥ずかしさの方が勝ってしまい、言葉にできない。

 どうしてあの時はこれが簡単にできると思ったのだろう。


「どうした。疲れたか?」

「いやあの、そういうことじゃなくて」

「今日は早く寝ろ」


 早足になる。急いでくれたのが分かった。

 ああ違うのに。少しでもシェラルドのためになればと思って。


 思って、もう行動することにした。

 フィーベルはシェラルドに横から抱き着いた。


「!? なんだ」


 戸惑うような声が上から聞こえる。

 急にされたら誰だってそうだろう。


 フィーベルは小声で伝えた。


「は……ぐしたら、元気になるかなって」

「…………お前それ誰から聞いた」

「え? ガラク様から、」

「あのおっさん……」


 ちらっと見れば天を仰いでいた。

 どことなく諦めたような表情になっている。


「もういいから、離れろ」

「だ、駄目です。まだ三十秒経ってないし」

「数えてるのかよっ」


 ツッコまれた後、溜息をついていた。

 おそるおそる顔を見る。


「……迷惑でした?」

「お前も、わざわざ真に受けなくても」

「だ、だって、私シェラルド様の花嫁ですから」

「っ」

「花嫁なら、こういうこともした方がいいって……わっ」


 引き剥がされたと思えば、今度は抱きしめ返される。先程はこちらが突撃するような形で抱きしめていたのだが、今度はシェラルドにすっぽり包まれるような形になった。

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