学校の裏にあるのは異世界ですか

第12話 円

「て、何を企んでいるんだろう、魔族？」精霊は地面に横たわり、口を尖らせている。

「えっととと……

　私たちはただの生徒なんでしょうね……

　十分な財源がないだろう……

　うん……アルバイトをしても、……

　それに魔族なんて、世間でも認められないでしょう……

　さらに重要なのは身分の正当性は……？

　もし彼女が皆さんに何か悪いことをしたら……

　魔族に法は適用されるのか……

　私は地球の罪人なのか……

　ドアから風が教室を巻き、髪やスカートを膨らませ、背中が冷たかった。

　うん……彼女が「何を企んでいる」のかもちょっとわからない……

「聞いたよ、ノコちゃん……」青が目を細める。

「ふふ、ノコはお母さんに似ていたんですね。それをずっとバラバラくだくだしい、なんでっ」

「えっ……バラバラ……？言っ、全部言ったか？」私は少し驚いた。気づかなかったのか……

「あっ、よく考えてみないとっと……」

「まあ、生活にはいつも予期せぬことがあるでしょう」青は肩をすぼめた。

「誰も完璧な円形を描けないね～」と、微笑んだ。「だって……ちょっと、後ろのも変だろう…」

「でも……私たちも完璧な円形を求めます」花は少し緊張していて、付け加えた。

「うんふん～でも、確かに問題だ……」青が応じる。「……もちろん、ノコがちゃんと考えられるのもいい」

「うん、そうか……」私は彼女たちを見た。

「だからノコは嫌いだ」アキちゃんは横になったまま。「うっかりすると、円形を四角にしてしまうことがあるねー」

「えへへ……」

「……ウーム」ヒルヤちゃんは項垂れ、床を見つめた。「ワタシはもう帰れない……だから……」

　帰れない……なにを指すか。

「あーと、マレイですよ、魔族じゃない！じゃないよ！忘れてるか、精霊？」突然にちょっと声が震えた。

「て、何が言いたいのか？また、それをあたしに擦り付けるな……」アキは彼女を見て、手で耳を保護した。

「アイヤー……わたし達の力になるところを助けてあげるよ……」青はしゃがんでいた。「なんとかなる、方法はいつも困難より多いでしょうね」

「うん」私はうなずいた。

「ウム……マレイと精霊、やっぱり忘れたのか……」ヒルヤは精霊をちらっと見た。

　でもアキを攻撃するつもりはないようだ。

「マレイと精霊、八種のレイ（霊）のストーリー……」

　八種のレイ……？またどんな設定か……

　ちょっと、「霊」なら……マレイは魔霊ですか？

「ゴッゴゴ……て、それ……忘れてしまうと思ったか？」言って、アキは少し顔が赤くなった。

「……ねぇ、魔……霊、あたしを座布団にするな！」あまり怒っているようではなく、もっと、仕方がない、その感じ。

「うん……隠し事があるんでしょうか、ヒルヤちゃん？引き取ってなんで……」私はしゃがんで、手を伸ばす。

　……陰に向かって伸びています

「ウム……」彼女は私をちらっと見て、目の中できらきらと輝いている。

　でもまだそれに座っていた。

　……だったら……うん！その手（しかた）を使って！

「うんー、ヒルヤちゃん、……私たちに事情を知ってもらいたいのなら、そのほうがいいのに……？　……と思います……」

　そうしてこそ、お手伝いをもっと考えることができます。

「ウッム……」彼女の表情が見えない。

　私は地面に座った。

「さあ……大胆に来てください」私は両腕を広げ、彼女に微笑みかけた。「大丈夫だよ」

　……

「ウム……ヴーッ」と、ヒルヤが飛びかかってきた。でも頭が上がらない。

　光が頭上を照らし、黒紫色の髪が映っていた。

　あと二つ角、先端が丸くて可愛い。

「あ～、やっと起きた……」アキは立ち上がり、手足を動かした。「重いなぁ……」

　私はヒルヤちゃんの頭をなでて……うん、そうだったのか、その感じ……

　角もあまり鋭くはない。

　彼女は私の服をしっかりつかんで、抱いて、涙で私の服をぬれさせた。

「大丈夫だよ」無意識にそんなことを言う。

「角に触るな、背中に触るな……ウム……」途切れ途切れに言って、私を抱きしめた。

「あ、はい……」具合が悪いなら……

「もう大丈夫だよ……」私は優しく彼女をなで、慰めた。

「ノコは上手ですね、これ」青は私に微笑みました。

「えへへ、ナコちゃんだから～昔は泣き虫だったんだけど……」きまり悪そうに笑った。

　昔のナコも、よく泣いていましたよ。その都度、この方法だけが一番役に立つ。

　嬉しくなくて、いつも私の胸の中で長くぼうっとして、彼女が泣いて疲れて眠って、私は休みます。

　でも今の妹は……もう可愛くなくなったよ～ホント！

　子供（ナコ）君が変わった～可愛いはもう二度と戻らないよね～

「て、ノコはナコくんが嫌いだと思うでしょう」アキは腰を組み、いきなり私に尋ねた。「これなら……魔霊が野菜の家に行ったら……」

「うん……」私は肩をすぼめた。「どうして私の家に……そして野菜なんで……」

　でも、本当に本当の嫌いはできないよね。

「アキ、なんとかなるの？でも、お金が足りないなら……」

「ウーム、ワ……ワタシ、何でもいいですっ……」ヒルヤはむせび泣いた。

　精霊は魔霊を受け入れたのか？……

　それとも、ヒルヤ一つだけなのか。