第10話 風景

「そうか……」警戒しすぎたのかもしれない、と私は思った。


 そもそも、室内はあまり暑くはありませんが、ここに日当たりは十分です。

地面には陽光が反射していて、ここは一面真っ白で、少し目が開かない。


 しばらくしてから……


「こい。問題はない」花から便りがくる。


 周りを見て……ここを覚えておきたいようです。


「うん……どうだった?」私は花の顔を見た。


「ほかのところとあまり違いはありません。今はそうです」花は自分の物を片づけた。


「うん……確かか?」うつむいた。


「まあ、慎重にしてもよくないでしょうね」青は私に微笑みました。



「アキの魔法を見て!バナナ!」アキが声を上げた。


ほんの一瞬だけ、光が見えた。


「ちょっとっ!……ちょっと信じられないよね?」私の顎が地面に落ちそうになった。


「てへへ、アキでいいって言ったでしょ!」精霊はぴょんぴょんと跳んでいるので、とても自信があるように見える。


「遅かったっ。もう一度」花は携帯電話を持って、撮影の準備をしているようだった。


「ハ~ヘ!バナナ!」アキがポーズを取って……


しかし……今回は何も見えなかったんですが、さっきの錯覚ですか。


「うん……どう思う?」私は花に戸惑いながら言った。


「確定できないです」花はアキを見て言った。


「ええ……フワぢゃんにもはっきりしないことがあるんだね」


「誰にでもある」花は私に目をやった。


「えへへ……じゃあ、青ちゃんは……うん?」


「あー、ノコ、見て見て。やっぱり、ここの風景は違うんだなぁ」青は手欄に手を添えて、私を振り返って言った。

「このあたりは静かですね。さすがに午後だね……」


「あっ……だからー……知らないか……?」手を伸ばして手欄に手をかける。


「なに?」青はちょっと疑惑があって見える。


「いいえ……アキの魔法なんで……」私は青い顔を見た。


「うん。確かに、魔法をたくさん持っていますね。面白い」青が遠くを見る。


「いや……さっきの光が……」私は彼女の視線の方向を眺めた。


 遠くには何もない。でも、ひとつ……うん、まぁ、何もない。

別に……行ったことのない場所に過ぎないでしょう。


 あまり疑わないで……


と、そう思った……だから私は青に視線を戻した


「うん?」彼女は首を傾げた。


「私も花ちゃんも見た。アキちゃんは光を放ってきた……」

私はそれをどう言えばいいのかわからず、額に少し汗をかきました。


「うん?だからノコは……アキが光を放つのを見た?」青は繰り返した。


「うんっ」私はうなずいた。


「アハーッ?魔法?」青が眉をひそめる。


「うん!」私はうなずいた。


「それは……錯覚でしょう……ナコがテーマにストレートになれるかな?」青は笑った。

「でも、不思議だね」


「え、へへ……うん……私もわからない、一体どういうことよ……」


「だから……魔法は……どうしたの?」青は首を傾げた。


「眩しいけど、一瞬だけ。よく見えなかった……」地面を見て……も明るいです。


だから……見間違えたんじゃないかな……


「そう……ちょっと残念ですね……直接、アキに聞いてみるの?」青が顔をしかめた。


「うん……」私はうなずいた。



「アキちゃん、あれはどういうこと?」


「てへへ、そんな、いきなり現れたよ」精霊はわけのわからないポーズをとる。


「うん……アキちゃんも何も知らないの?」額に触ってみると……少しべたつく。


「知らないヴ……2回目には使えませんよっ」アキは少し落ち込んでいるようだ。


「うん……」この様子は確かに自信に少し打撃を与えるね。


「長居するべからないっ」花が私の衣服のすそを引っ張った。


「うん?……うん……じゃあ、一緒に帰ろうー」



 私たちはドアを閉めた。光が急に弱くなって、すぐには馴染めない。


でも正直、魔法とか……


 むしろ、アキ精霊そのものが、謎です。


でもね、これって、特別な感じ……


謎なんで……



「あ~今日はちょっと早かったなー」青い伸びをする。


「うん……確かに……ね、ふふ」私は応えた。


 階段で足を止めた。

うん……もう一つ、入れられないところがあるようです。


「あっ、そうだ、もう一つ教室がある、でも入れない、でしょう?」私はその方向を指した。


「花ちゃんは道具を持っていれば、開けるだろう」青も止まった。


「うん……試してみるの?」私は振り返って花を見た。


 ……好奇心が働き始めた。


 花は小さく頷いたが、でも目を閉じた。

彼女の考えがわからない。


「て、アキも探りたい」と話した。精霊は目をぱちぱちさせ、早く着きたいように跳んでいる。


「ねぇ、廊下を走るなよ、アキぢゃん」私は止めた。


「て、大丈夫ですよ、ノコ。先生はここにいませんよー」アキは私におどけ顔をみせた。


「うん……とはいえ、待っていてくれ……」私も加速するつもりです。


「あっ!ドアが開いたよ」アキの声が聞こえた。

旧時のドアを開け、とがった『ギーギャ』の音……


「どういうことか?」私は違和感不安を覚えた……追いかける。

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