第7話 魔族はどう

 あの音はどうしたことか、もしかして……


 やっぱり見なきゃいけないと思ったんだけど……


「花ちゃん、いったいどういうことなのか見に行きましょう」


 ……今はアキと青のことしか知りたかった。


 私は音の方向を辿っていくうちに、少しずつ話し声が聞こえてきた。


「ウーム、まさかお前は……」聞き慣れないようだった。


「てへへ、そうよ……」アキらしい声を聞いていた。


「はぁ!」これは青の声だろう。彼女は何をしているの?


 でも、彼女たちは分散していないようだ。


「ウーム、2vs1で、不公平だ!」これはどういうこと?


「て、違うよ。あたしは何もしてないよー」これはアキが言ったでしょう。


「ウェイ、早く助けてよ。何か嬉しいよ……」青の声です。


「ドンー」また鳴った。前のそれと同じです。


 またどうしたの?


「ウーム、アナヤルル様はお前らを見逃すわけにはいかないー!」悪役の常套句のような発言。


「もう一度体験したい?……」青の声を聞いていた。

「ふー、疲れた、やっと。彼女たちを呼ぶでて」


「はい!」アキからの返答と思います。


 この場合……どうやら私と花は出場できるようになったのだろう。



「……はい。私たちはここにいるよ」私は応えた。


 目の前で、前に見た魔族は地面に横たわっていて、足はずっと動いている。

青は彼女の体に座り、両手を押さえている。


「ノコ、早く縄を持って来て」青は私に言った。


「はい……うん?ちょっと、どうして私は縄を持ったのー」


「ええ?ノコは準備があるんじゃない?……」


「うん……これ……」ちょっと恥ずかしい。「いやいや、どうして私が縄を用意すると思っただろう?」


「まあ、いいが」青はため息をつく。


「ウッム、ななな何をしたいの?お前らがワタシを○○して、そして✕✕でも、ワタシは何も言わない。」

 それは……推薦案でしょうか……


 でも何も聞いてないみたいでしょう。


「て、あたしたちは魔族のようにはなれない」アキは喜んでいるようだ。


「ウム、とにかく言わない。あと、ワタシを魔族と呼ばないで、マレイ魔霊だよ、マレイ」


「へえー?」アキちゃんは手をこするのが、ちょっと怖いです。


 でも、ところで、なぜ魔族は日本語を使っているよ?

あと、『マレイ』は何だよ?

……


「ハッーハッーハッ……な、名前はヒルヤ……住所はマレイカイ、ワイアルジウク、ニサンサンニバン……ウム、職業、アナヤルル様のさいっ、最初のっ……」


 目の前の魔族は息絶えそうに笑っている。「く、くすっ、くすぐるな」


 精霊が魔族の体の上に座って、彼女をくすぐっている。これは何の奇妙な画面か……


 フハーフハー、魔族は笑って顔が赤くなって、疲れた……急にちょっと可哀相に感じ……

 脅威にはならないように見える……

 むしろ、かわいいです。


 ふ、でも魔族にもくすぐったいところはあるの?


「うん……その何ルルって誰?」私は少し好奇心がある。


「ア、アナヤルル様、な、何ルルじゃないっよ……ハッフーハッフー……」


「あのバカ勇者」アキは突然言うた。「て、どういう関係か……」


「勇者?」ちょっと疑問だ。


「ウーム、なにも教えてあげないよ、ワタシはアナヤルル様の手下……」何かを漏らしたような気がする。


「て、バカを使うのも奇跡だろう」と、アキはぶつぶつ言っていて、「手下?」またくすぐり始めた。


「ハ……ハ……ハ、ワ、ワ、ワタシの任務を完成することが、できないよ、アナヤルル様」

 魔族は笑って地面にうごめいていて、顔が赤い。


「アキちゃん、もういいよ?……」アキが彼女をくすぐるのを止めたい。

「何も悪いことはしなかったんでしょう……たぶん……」


「う?……」アキは振り返って私を見た。


「もう遅い……帰って……」私は何の理由を知らないほうがいい。


「まぁ、まぁ……そうだね」青はため息をついた。


「じゃあ、彼女を家に連れて帰って、そして……、てへっ」精霊は恐ろしい笑顔を見せた。まったく、邪悪な精霊だような


「うん、これではいけないよ……」私は魔族のそばに寄って、「ヒルヤちゃん……ですか……うん、ひとつ条件をつけてくれないか……」


「ウム、考えるな!悪魔たちの条件には応えられない!」


「ノコ、鞄の中のパンを彼女に押し込ん」突然、花が言った。


「えっ?」私は花を振り返る。「あ、……いいけど……これは……まあ、いいや」


「ウム、何がしたいの?」ヒルヤは少し驚いて私を見た。


「うん……食べよー、ヒルヤちゃん……ひとつ条件を約束してくれない?」

……


「ウム……これは……もっとある?」

「じゃあ、約束よ。明日ここに来ますから、会いましょう」私は微笑んだ。


「うう、じゃあ、持ってきて、次回、忘れないで……」ヒルヤはゆっくりと言った。

「うん、きっと」私はうなずいた。


「うん、帰ろう……」

 私たちは今日の探査を終えるつもりです。

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