第8話 A man in the mirror

A man in the mirror


心のどこかにある

一部屋で

来客のベルがなるたび

震えている


眠れない夜に 触れてみよう

沈没船の宝箱

届かないなら 描いてみよう

でも何度書いても

モナリザは模倣にしかならなくて


胸の鼓動と同じ速さで

心が進んでく 沈んでく

いつでも戻れるあの場所に

あなたのいるあの場所に


心の何処かにある

涙の堤防

どうか揺らさないで

きっと破れてしまうから


それは遠く 近く

ずっと きっと

やまびこのように

繰り返していく


水たまりの中の星空に

かかる霞と朝焼け

そして波紋

心の景色を映している

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕の詩(うた) @daitch

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る