第6話 水玉と太陽

水玉と太陽


太陽がいつも

君を吸い取るから

僕はいつもひとり


気づけば空に消えた君を

僕はいつも待っている

アスファルトの色の境目を

大股で踏み超えた


窓に残る水玉は

あいつにちゃんと出会えたかな

いつか誰かが迎えに来るから

あなたは少しそのままで


電車はいつも

時間ぴったり

チームの傘を手に

僕が流れていく


白と黒で別れない透明な僕ら

優しくありたいと

願う気持ちが溢れて壊れる


溶けて消えてもまた生まれくる

それは誰かのキモチのように

ずっとそばで見えないもの


ここから生まれる そこに帰る

手放すことはできないくせに

手のひらには残らない


繋がり分かれる空のしずく

こんなにも愛おしい

流されてしまおう

流れていこう

いつか出会う

またその日まで




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