世界は腐っている。だから、この学校から変えてやる
燃志
第1話
世界は腐っている。
俺がそう感じだしたのはいつの事だっただろうか…
毎日のようにニュースで聞く政治家の汚職事件。どこの誰とも分からない人の殺人事件。
終わりなき外交問題。
全てくだらない。
結局のところ自分と関係ないことはどうでもいいのだ。
政治家が国会で叩かれていようと、知らない人が殺されようと、どこかの国同士が喧嘩していようと、結局、他人の話なのだ。
だから、ふーん。そうなんだー。という言葉の範疇を出ない。
そうやって社会は回っていた。
俺が産まれる前から、ずっと。
だけど、こんな腐った社会を、国を、世界を…
俺がぶっ壊す。否作り変えてやる。
俺がこの国のトップに君臨し、リセットボタンを押す。
「リセットボタンなんて無い」そう言う奴もいるだろう。
「現実にやり直しなんて無い」そう言う奴もいるだろう。
リセットボタンが無いなら作ってやる。
何度でもやり直しだってやらせてやる。
全部俺がしてみせる。だから…
もう一度、そうゼロから始めよう。
そのために俺が今すべきことは…高校入試に打ち勝つことだ。
高校入試といってももちろんただの高校入試では無い。
日本政治学専攻科政治家育成特別高校。
現在内閣総理大臣を3代連続で輩出している政治家を育成することに特化した高校。
もちろん普通科高校で学ぶような科目を疎かにしているわけでは無い。一国を背負って立つ人物が一般人より勉強出来ないなんてことはあってはならない。普通の科目も超高校生級だ。
そんな高校がありふれた高校入試で合否を判定するわけが無い。
筆記テスト、面接はもちろん、毎回内容が変わり当日まで内容が分からない特別テスト、この3つで合否が決定する。
受験者は毎回筆記テストと面接はほぼ満点。
逆を言えば、この2つを満点取れなかった時点で、合格は不可能に近い。
この2つのテストをやる必要があるかどうかは賛否両論だ。何故なら、実質、特別テストだけで合否が判断されるのだから。
昨日と一昨日で筆記テストと面接を終えた。
自己採点の結果は満点だったし、面接もとても良い出来だっただろう。
ただ…それが普通だ。
現在、ここに集まった約200人が特別テストの終了時に残るのは60人約7割が消える。
さあここからが本番だ…
世界は腐っている。だから、この学校から変えてやる 燃志 @tomoyashi0315
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