2017/12/31
年を越すまで入院するなんてことになるとは想像もしていなかった。
もうずっと寝た切りだ。腕ももう思うように動かない。
相部屋から一人部屋に移された。
最後に彼女が来たのはいつだっただろうか?
もう遠い過去のように感じる。
病因は新型のウイルスか何かだったらしい。
もう病気が何なのかなんてどうでもいいが、問題は彼女が来なくなったのは、それが原因で面接を止められているのだろうということ。
ずっと話していたんだ。人から人へすぐ感染するものでもないだろうに。
かといって、万一にでも移ってしまったらと思うと我慢はできる。それだけは死んでもゴメンだ。
でも、会いたい。もう死んでもいい。もういい。
最期にもう一度だけ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます