痛い。半年前入院したときは痛みなんて無かったのに。

暑い。背中に汗でへばりつく病衣が不快だ。

どうやら単なる腎炎でもなかったらしい。尿はもう赤を通り越して黒に近かった。その尿ももうトイレに行って採ることはできない。ベットの上から動くことが出来ず、看護師さんに大抵のことは手伝ってもらわないとできない。

それでも、彼女は来てくれた。

「ゆっくりでいいから良くなってねいつまでも待ってるから」

容態は悪化する一方だった。

腎臓だけの問題ではなかったらしい。

そんなぼくを気遣ってか、彼女の面接時間も減ってきた。

違うんだ、ぼくは君ともっと話したい。

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