第9話 古代黄色のイメージ

 古代の黄色のイメージは、どの国でもポジティブなものが多かった。それは「白」と同様に「光」をイメージできる色だったからである。


 また、腐食しない黄金は「不死」や「永遠」を意味し、加えて穀物の色は黄色。つまり「大地の実り」を意味した。そのため、普遍性や食べるものなど、私たちにとっては重要なエネルギー源が「黄色」をしていたので、「喜び」や「希望」「幸福」と言ったイメージが黄色についたのである。


 さらに、古代ヨーロッパでは、神官や巫女が鮮やかな黄色を身に着けており、地中海において「明るい黄色」は、「結婚の永遠性」を意味するなどいい意味があった。


 しかし時代を経るにつれて、そのイメージは負のものへとすり替わっていく。

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