第7話 あしたのドジョウを救う救世主募集!
【調査報告書3―Aより黒塗り箇所を復元 特記4号】
[キャバ嬢H 仮名 キラちゃんの談話]
「最初からおかしいと思ったんだよね~! なんか最初の顔見世の時、源氏名を名乗るっしょ。そん時自分の源氏名を云えなくて、隣に座ってた私に、『この漢字なんて読むんですか?』って聞くんだもん! 源氏名って風俗だったりお水の世界の芸名でしょ? あたしがママの源氏名知る訳ないでしょって言ったら、ママったら自分の本当の苗字を云って、その場に居たビール会社のお偉いさんがドン引きした後、なんか行方不明になっちゃったって後で聞いたしさぁ」
[キャバ嬢I 仮名 セシルちゃんの談話]
「お客さんの一人がラーメン食べたいって言うから、ラーメンの名店から注文取って配達して貰った時だけど、チャーシュー2枚入ってたの? そしたらママったら、ズンドコおまけに付けるって言って興奮して、イケメン出前持ちを部屋に連れ込もうとしててぇ! チャーシュー2枚はトッピング代で頂いてますからって逃げ出されてさあ! ラーメンはのびちゃうし、お客さん怒って帰っちゃうし! 私の上客だったのにさ!」
[キャバ嬢J 仮名 ライムちゃんの内緒話]
「ママのズンドコはいらないけど、江戸黄門の時代劇に出てる『ズケ』さんが最初イケメンキャラで通ってたんだけど、
[セシルちゃんの談話]
「ママのズンドコもいらないけど、ベロンチョはもっと要らないからさ! あたし、なんかママが自分が女の乳首を舐めると乳癌が治るからって、私のブラホック外そうしたんだけど、なんかママが住んでる地域辺りじゃ、垢ナメック星人って言われてるみたいなんだけどさ!」
【保険調査員3号の報告書より抜粋】
―上名月ノジェルが、女性の乳首を舐めたがるようになった原因は、乳癌や前立腺癌、口腔癌などの癌に特有で含まれる物質が唾液に存在する事。
ホルモンのバランスが崩れ発症する癌と食物アレルギーの関連を勘違いした上名月ノジェルが、自分が女性の乳首を舐める事で、女性の乳癌予防になると信じ込んだ
太古の遺物が封じ込められたエメラルド・タブレットによれば、食物アレルギーの原因となったアレルゲンが、傷んだ皮膚に浸透すると、皮膚の細胞から「TSLP」というたんぱく質が分泌される。TSLPは好塩基球というアレルゲンを取り込む細胞を呼び寄せるようだ。アレルゲン情報がB細胞へ伝播された時、アレルゲンという抗原からIgE抗体が作られ、食物アレルギーを持つ体質となるという過程が存在する事が明らかになっているが、あるサイエンス・ライターの推測が、ミステリー雑誌や官公庁HPに書き込みされた経緯によると、その食物アレルギーの反応過程と、ホルモンバランスが崩れる事で発症する癌においては、その特有物質が唾液に含まれる事から、自分が自分自身の傷んだ皮膚に、自分自身の唾液を塗る事で、その乳癌、前立腺癌、膵臓癌、口腔癌の予防と治療に使えるのではないかという推測だった筈なのだが、その上名月ノジェルは、自分を自称イエスの母として、クリスマスのフランス語のノエルをノジェルともじり、自分が唾をつけた食べ物や唾を混ぜた飲み物を相手に飲ませ、暴走特急化したカマママであるオカマの男性は、立ち上げたキャバクラの中に、一人だけオカマとして紛れ込み、カマママとしてカマクラの尼将軍となったようだ。
[キラちゃんの談話]
「イケメンのベロンチョは分からないけど、カマママにズンドコされた挙句、ベロンチョまでされたらさぁ、嫌だよね……」
[ライムちゃんの内緒話]
「最近、あのカマママさぁ、酢だこ食べてばっかで、軟体人間目指してるのか分からないけどさ……。なんか、仮眠室で、自分の股間に頭を付けてた……」
[セシルちゃんの談話]
「分度器持ってきて、今度測れば……」
「アルコール度数がゼロフリーだよ! きっと!」
【保険調査員3号の調査報告書より抜粋】
アルコールフリーの缶ビールを、カマママが女装して働くビール工場から格安で仕入れていたという。お中元、お歳暮の際に出荷出来ずに残った缶ビールは市価の半値以下だったと言う。
ビール工場総務部の接待で使われるこの、下毛野のカマクラ、『ナル・カポネ』には尼将軍が居る!
自分の源氏名を言えずに、本名を名乗り、足利将軍家を乗っ取ろうとしたカマママ。
足利は栃木県だが、
「したっけかなぁ……。あんなキャバ嬢とH……」
不思議がる男性諸氏と、無言色っぽいではない、目と目で通じ合いたくないカマママがじっと見つめて来るとヤバイ術が!
破幻の術!
美少女限定で使えるくノ一の技を自分が使えると思い込んでいるカマママが来る日の明日が真っ白になるという予約帳!
隔日で一日置きに空白サンドイッチ!
白石さんもまっつおの飛び石連休!
あしたのドジョウ!
二匹目のドジョウ。
※二人目の被害者の報告書は三枚目に添付してあります
第7話 了
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