第5話 オラがうけた衝撃波(笑激話)




 

日本の江戸時代の時代劇調のキャバクラ、下毛野したっけのの「ナル・カポネ」には、キャバ嬢の中にカマ嬢が混じっていると有名だった。

 キャバクラではなく、カマクラ。

美人のギャバ孃揃いのキャバクラでチーママではなく、「チチカマを探せ!」が合言葉に、肝試し大会なのか、何故か流行る店。

そのカマママは猫なで声でゴマをする時、必ず客に言う言葉が、


「と~の~!」


サブイボが立つその声のバイブレーションは、彼が自分の背後に菊紋に出し入れするマシーンをセッティングしていた現場を見た人間が雲隠れするという都市伝説を確かめてはいけないという都市伝説の方が広まったという。


チチカマを探すのは簡単だと人は言う。


「一番美人ではないギャバ孃が、カマ孃だ!」



 その後「ナル・カポネ」のキャバクラの看板外せ運動の急先鋒になった中年魔術師が、お見合いパーティーに騙され、下毛野のキャバクラへ3月14日、来店した時の事故報告書……。




【保険調査員3号の事故調書より抜粋】



 3月14日午前11時30分


 魔術師Aが下毛野したっけのにあるキャバラク「ナル・カポネ」に来店。


 AM11時31分。横穴に作られたキャバクラのドアを開けた魔術師Aは、お客の応対に出てきたモノを目撃後、3m後方へ衝撃波ショックウェーブ

 俗称「でんぐり返し」を後方へする間もなく、後頭部を強打。

 

 怪我は全治一ヶ月。


 魔術師Aが加入していた生涯保険のオプションの1億デニーズの障害保険。


 魔術師Aが参加予定だった、魔物討伐チームに参加出来なかった事への損害賠償金が、魔物討伐時に支払い予定だった報奨金の取り分が手に入らなかった事への損害賠償を含めた金額の支払いを、当保険会社へ請求。


 調査目的は、3メートル後方へ吹き飛ぶ位の衝撃波を齎すような姿を、そのキャバクラのチーママである「上名月ノジェル」がしていたかどうかの実態調査。


 「ナル・カポネ」店内の気圧を計測し、ドアを開口した時、気圧が高い箇所から気圧が低い箇所へ空気が流れ出る時の、その空気圧の差が生み出す風量と速度の計測が目的。


 その時の地域天候と気圧配置から数値を計測する目的。




 保険調査員3号と調査同行をするのは保険ギルドから派遣された神殿騎士B。

 


 魔術師Aが天気予報を信じ、その行動へ転化する契機となった予報を出した天気予報官に対する処罰……。




「オバケが出た!」


「オババ!?」

 

 寝起きのオババが髪を振り乱し飛び出てくる。



「変なものが目の前にいる!」


 吹っ飛ぶ!


 後方転倒1m34㎝!


 寝起き姿の顔を自分で見たオババがムンクの叫び!





第6話   了

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