第4話  軌道エレベーターが放出するモノ


 内宇宙への移住。

 地球外惑星、第4惑星火星への移住を計画する中、人類は、海洋へその移住場所を創造しようとした。


 大洋上に、海上都市を建設。

 大陸棚に居住都市を建設する計画。

 

 海底200m迄の大陸棚は、海洋の水が少なくなれば、大陸棚も昔ような居住可能な土地となるが、海上都市を建設した時、物体に押しのけられた水によって、水没する陸地。


 人類は、水位上昇を抑える為、それを吸い上げた―。


 軌道エレベーターが空気がない真空の宇宙へ、吸い上げた水を、月にまで運び、その水を月の内部へ注入し、月を昔の氷惑星に遡源さしょうとした。

 その重量を重力とし、大気を宇宙空間へ放出しないような質量を持つまで、水を地球から吸い上げ、その水を使った月への最終移住計画の流れを、国連が計画。

 嘗て月は、内部の水を、日食時に透過したニュートリノによって重水に変え、核融合発電が出来る重水を地球へ。

 天から降り注いだ水はノアの大洪水として知られるデジャスターとして記録された。

 シュメース神話で、エヌマ・エリシュとされた神話。

 エヌマ・エリシュの意味はシュメール語で「天の水の物語」。

 天をフランス語でアヌ(アン)と言い、水をエビというが、エビアンがそのもの天の水を意味し、アルプスや北欧のフィヨルドの氷河の水として、ノアの大洪水で降り注いだ天の水が、月由来である証拠として、まだ存在しているのだ。

 地中海の火山島。エウボイア島は 別名エビアンと言い、アトランティス大陸のモデルとなったサントリーニ島の大洪水伝説になっている。

 サントリーニ島とエウボイア島。

 ユダヤには戒律派のエビアン派が存在し、エビアン派はイエスの支持母体であるクムラン教団と同じ派閥だったのだ。

 イエスが知っていた本当の神の名前の発音を知ったパトモス島のヨハネ。

 ヨハネ流刑の地であるパトモス島も、そのエウボイア島の付近に存在する。

 エウボイア島に大洪水後に移住したとされる、ヘラクレスの子孫のドーリア人とイオニア人が考えたアルファベット。

 子音と母音。

 子音のみのヘブライ語。母音がヘブライ文字にない故に、真の発音が隠された神の名前とされる四文字聖句テトラグラマトン=YHWH。

 エウボイアである可能性を否定出来ない四文字聖句。


 日食時に月を透過し、ニュートリノで水を重水化していた月。


 不老不死の水なのだろうか?

 若水おちみず

 重水は、大洋の深層水に含まれる。

 海洋深層水でもあり、

 太陽光が遮断され、透過させたニュートリノだけで、水を重水化させた井戸水。

 

 地震の前兆を知る為の井戸。

 

 大地の共鳴を、嘗て古墳時代の人間は、地中に銅鐸どうたくを埋めて計測した可能性もあるのだ。

 大地のひずみ

 同じ鋳型いがたで作られた銅鐸が変形した時……。

 銅鐸内に溜めた水。


 瓶は神瓶かんがめであり、鏡に変化したと云う。

 

 太陽と同期する月。


 日食時に通過するニュートリノ。


 卑弥呼が通じた鬼道。


 宗教は、鬼道から神道。神道から仏教。


 そして仏教から聖道へと進化すると云う。


 耳と口の王。


 聖なる字は、桃太郎の三匹のお供である、犬と鳥。

 

 猿の目がない事は、見ざる。


 舞鶴城ぶかくじょう=江戸城だが、マイズル=ミヅルが、見ざる城なら。未申。西南方向。

 江戸の西南。神奈川。カンナ川。


 神無。カナ。


 仮名文字に神がいないなら。漢字=真名。真鶴として、久能山東照宮に眠る家康公が誰なのか?

 家康公の異父弟である松平康俊公は、久能城で亡くなった方だが、その足は凍傷で足指が腐り落ちている。

 神君家康公の影武者が、家康公の生母お大の方が、再嫁さいかした後で産んだ三兄弟の末弟、松平康俊公であるなら……。

 家康公が元名元年、下総、武蔵を鷹狩で訪れた時、下総北相馬郡の野毛崎に宿泊した時に飲んだ井戸水で同期する存在が、どこの宮なのかで、影武者の存在を知る事が出来るかもしれない。



 井戸水。


 海洋水と淡水。


 海洋水が太陽熱で蒸発し、雲になって、降り注いだ水が淡水になる。


 血の水が湧水として、また井戸水として、大地の礫で濾されて、浄化された岩清水いわしみず


 火星に海を作る為、火星の氷冠を解かす為に、核兵器を打ち込む計画が実際にある。

 火星の水。

 火星への移住計画の予算を捻出出来るだけの企業が、コングロマリットであり得ない限り、一企業主導で出来ない総合計画を補填する、別の流れの方向性を模索しての結果だったのだ。


 国連が監視する、地球規模での気候の総合的な予測が出来るスパコンを開発に成功した日本が、産総研を通して、その海上都市建設に着手したのも、日本の近海に沈むレアメタル採掘と連動しての事だった。


 地球規模での気象変動。


 特定地域の気候が変動する事が、気象予報確率が全くランダムな程の数値になりかねない事を予想したが、それは100%―。


 唯一当てになる予報―。


 それは生気象学。


 人間が体で感じる気象情報なのだ。


 前線が通過すると、関節痛が起きる―。




「おばあ! また外れたよ!」


「あ! そうかい! 気分爽快じゃった! 雨が降らんと思ったが、雨降ったか?」


「全く!」


「昨日はリウマチで、関節が痛かった!」


「おばあの卜占。亀占い! 当てにならないよ!」


 りん。


 野暮りんは、おばあへ散々罵詈雑言を並べ立て、勇者へ出した天気予報が外れた事で、魔王以上に恨まれている主人公―野暮りん。



―掲示板


「予報は雨でしたが、晴れでした。すみません―」



 フィンガー クローズ。


 拳握りしめる。


「親びん―。アイアンメイル着てって馬鹿みたいっすね」



「―1200ゴールドのアイアンメイル―」


「酸化鉄になっちまいますね?」


「―りんの野郎! 刀のさびにしてくれる!」



「あ、親びん」


「あ!」


「鎧っす! 錆びるの―」



「……」



第4話 了




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