本番31 盗撮衛星
彼が阪神・淡路大震災で、
強姦か?
死姦か?
強姦なのか?
遺体損壊なのか?
その強姦か遺体損壊かの分岐点が、
兵庫県の児童殺傷事件で示されたと分析している警察官がいた。
彼はエログロ嗜好だった。
自分を嘲笑した美人の女性への復讐を、彼はコンピューター上でシュミレートし、
自分を嘲笑した背が高い美人の女性への復讐を、彼は妄想の中で、シュミレートし、
地震が来るのを待っていた。
彼は、地震を起こしていたのかもしれない。
故障回線の電話。
関西と関東と、二点間の故障回線が戻る時、地震が発生する可能性を指摘したのは、
吉田鬼九子が、敵として終生追い落としを計っていた相手の、
シーラという生きた化石だった。
深海で退化も進化もせず、生きた化石として生きる硬骨魚。
キリスト教系新興宗教の集会所。
土曜日の午後。
宗教の集会が閉会後、女装していた吉田鬼九子は、トイレで女性の姿から男性へ戻る。
皆が帰った後、外から施錠した集会所の中から、こそっと出て来るキヨG。
中から出て来たキヨGは、外で施錠したドアに鍵を掛けず、そのまま立ち去っていた。
キヨGが、その施錠されていない集会所へ、窃盗目的で侵入した男を知っていると。
キリスト教系新興宗教の長老へ訴え、長老達は警察へ捜査願いを出した。
侵入していた男性などいる訳がない……。
哀れな姿の吉田鬼九子の姿に、キリスト教系新興宗教団体の本部は、みじめな姿の吉田鬼九子のみじめな訴えを信じ、ヤハウエの目と嘗て呼ばれるような、天の目。
盗撮衛星を無実の青年の自宅の前上を周回するよう、軌道周回衛星として、無実の青年の生活を監視し、その姿を見て嘲笑していた。
彼は無実だったのに。
シーラという綽名で呼ばれた青年。
シーラは当然彼女も、妻もいない。
シーラの家族と偽る存在は、彼の部屋に、女性が居るような芝居を、一人、自室でしていた。
馬鹿な喘ぎ声。
気持が悪い女装オカマの、下手な喘ぎ声を、
録音。後でその馬鹿な喘ぎ声を聞かなければならない人間は吐き気を齎した。
シーラと呼ばれたその青年は、
アダルトの映像を見、
アダルトの写真集を買い、
アダルトホームページでアダルト映像を見、仲間と本当は楽しく過ごしている筈だった。
無実の青年の自宅の直上から、盗撮カメラを向けるキリスト教系新興宗教の盗撮衛星。
吉田鬼九子は、吉田キヨGで。
醜いその存在は、
キリスト教系新興宗教の盗撮衛星のカメラの角度を変え、他の家や、芸能人、セレブリティーを盗撮していた……。
覗き見のピーピング・トム。
ハックル・ベリーのような
シーラの為だったのか?
彼の身近な美人は、芸能界へ入り、自分の裸を晒す事で、シーラと同じ苦しみを味わおうとしていた。
キヨGへの復讐……。
しろねこなんとかと抜かし、迷惑ユーチューバーとなっていた吉田鬼九子は、しろねこのロケ、コート一枚の下を真っ裸の姿で沖縄料理店で飲食。
しろねこがマスクと取った姿に驚天動地の絶叫を上げた相方の女性。
セントラル中央駅から、
コート一枚
下真っ裸!
中央の派出所の前を、裸で通り過ぎるしろねこ!
車が追突!
警察官は事故見分。
しろねこ逃走。
幼稚園付近の小屋へ潜伏中に、
幼稚園児に発見され、
「あ、ヒバゴンだ!」
「もとい! ヒガゴンばい!」
ヒガゴン幼稚園児発見後、小屋へライターで火が付けられ、
しろねこ裸で逃走。
私鉄沿線線路横断!
ダイヤ運行乱しつつ!
鉄道威力業務妨害!
どういう経路で居候居宅へ戻ったか?
後で判明!
カモチ・タケナミ店に駐車中のネコニコ便トラック荷台に侵入し、ネコニコ便配送所迄貨客!
荷台の裸のヒバゴンを、イケメンドライバーさんと美人の配送手伝い係の女性が、荷台で裸で着替えると言う噂が元で、二人とも首になった原因が、
裸のヒバゴンが荷台に侵入した事が原因だった!
その後ヒバゴンはドライバーさんの携帯電話を盗み、その証拠の隠滅を図るも、ネコニコ便を退社したシーラ君に暴かれ、御用となる!
ロケが中止になった後の映像で
「……コロシテヤル」
第31話 了
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます