現代ファンタジーの最高峰の一角。

  • ★★★ Excellent!!!

拝読させていただきました。
これは体感ですが、三人称で進む小説がここには少ないような気がするので、新鮮な気持ちで楽しむことができました。描写がとにかく綺麗で、爽やかです。一話目の学園にいくまでの流れは、思わず自分の高校の入学式の日を思い出してしまうほどでした。

魔導士、マンモス校、パートナー制度という心躍るワードから作品に引き込まれ、丁寧な心理描写に裏打ちされたキャラクターの心情の揺らぎ、行動に文章力の高さを実感し、甘酸っぱく初々しいラブコメパートに身悶えする。

それだけに留まらず、小出しに提示される設定から、世界観の入念な練り具合がひしひしと感じられて驚きとワクワクが止まりません。学園ファンタジーとなると、やっぱり魔法の要素が全面に押し出されるものですが、細やかな人間関係、魔導士家系関連のいざこざなどの話の掘り下げにも余念がなく、「現代×魔法」というテーマの旨味全部乗せで最高でした!

天真爛漫でしたたかな日向ちゃんすき……