第172話 英雄達の〝原典〟18
隠れ家である館は、国から離れた森の中にひっそりと建てられている。
森はほぼ焦土と化している首都と違っていつも通りだ。強靭な肉体で俊敏に駆ける狼、可愛らしい鳴き声をあげる小鳥、巣穴からひょっこりと出た野兎の親子。
同じ種の人間が殺し合っているというのに、動物達は変わらぬ食物連鎖の中を生きている。それが今だけが羨ましく感じる。
糞尿と腐った葉の匂いがする森を歩く。
昨夜は小雨が降っていたせいで普段より土は柔らかく、ぐにゅりとした感触がブーツの上越しに伝わる。
(……そういえば、狩猟期で行った森もこんな感じだったな)
その時の年がちょうど農作物を荒らす猪と鹿の量が平年と比べて多く、魔法の開発に煮詰まったクロウが気分転換として狩猟を提案したのだ。
貴族の狩猟はあらかじめ用意された獲物を弓矢で射って狩るというお遊びだが、ジーク達は平民がやる普通の狩猟を楽しんだ。途中でクロウがぬかるみに足を取られて派手に転んだ時は、誰もが腹を抱えるほど大笑いしたものだ。
魔法を使った狩猟では、食べきれないほどの猪と鹿を狩って、屋敷の周辺に暮らしていた村にもお裾分けし、結果的に小さなお祭りのように賑わった。
あの時入った森もちょうどこんな感じだったと思うと、寂寥と痛切が胸の中で広がる。
懐かしい過去は、今では幻の如く遠のいてしまったという事実は、今もジークの心を苦しめる。しかし、これから正念場となる場所に行く途中だ。なんとか気を保ちながら、ジークは目的地である王国に辿り着く。
イングランド王国の端にある街は、魔法によってさらに強固になった城壁と門がある。
石の一つ一つに魔法陣を刻み、老朽化と破壊を防ぐ魔法が付与されたそれは、魔法を独占している王国以外の国の兵器では太刀打ちできない。
破城槌でさえ破壊することができない遥か高い門を、身体強化の魔法をかけると一気に壁に向かって
風の如く疾走するジークの靴が壁に触れると、勢いを殺さないまま軽やかな足取りで壁を駆け抜ける。
今までは空間干渉魔法による転移で移動していたが、今回ばかりは自分の足で向かいたかった。
城壁から見渡す王国はかつての美しさがなく、中心街も貧民街も問わず建物が等しく大半が瓦礫と化している。
今でもまともなのは宮殿だけだが、肝心の国王がいないせいでただの建物にしか見えない。それもこの抗争が終結すれば、第三王子であるローゼンが国を統べ、またあの美しい光景を取り戻してくれるだろう。
(自分で壊しておいて、なんて都合のいい)
国がこうなったのは、全部ジークのせいだ。
カロンの凶行に気づかず、無実の罪を着せられ、叛逆と復讐の道を歩んだ。
今の国の惨状は、全て自分の咎だ。そして――アリナの国王殺しも。
胸の中で広がる感傷を呑み込みながら城壁から飛び降り、魔法で着地の衝撃を和らげる。
足が地面に触れるのを確認した後、慎重に街を歩く。未だに火が上がるところもあれば、黒煙が舞うところもある。回収できなかった仲間や兵士だけでなく、無関係な民の死体も転がっているが、聖書に出てくる地獄はこれよりもっとマシなのかと変に考えてしまう。
「ここは……毎朝焼けたてのパンを焼いていたパン屋だな。ここは安くて仕立てのよかった服屋、この路地を通れば娼館がある花街……」
歩きながら、瓦礫になる前の街の光景を思い浮かべる。
ずっと前まで多くの人で賑わい、表で生きる者もいれば裏でしか生きられない者もいた。
奴隷として生きていた頃、性病を持つ男に乱暴された娼婦も、盗んだ食べ物を抱えて逃げた子供も、飢えによって死んで足や手に蛆が群がった老人も見てきた。
本当ならジークも裏で一生を生きるはずの人間だった。それが些細なきっかけで表に出て楽しい日々を過ごし、あの日を境に元の世界に戻った。
そして、この叛逆と復讐の道を歩み、今では真実を知るために大切な少女と出会った場所に赴こうとしている。
虫のいいことをしているという自覚はある。
きっかけや思惑はどうあれ、美しかった国をここまで壊し尽くした自分の名は国を陥れた凶悪な魔導士として歴史に名を残すはずだ。
それでも、最後に一度だけ彼女と話がしたかった。
足がゆっくりと目的の場所に辿り着く。
大通りから外れた細道、花街からもさほど離れていないこの場所が、アリナと出会った場所。
そこにはすでに先客がいた。
ジークが会いたくて、話したくて仕方がなかった、元主人だった少女。
多くの民から英雄と讃えられ、自分が犯すはずだった罪を犯した、偉大で美しい魔導士。
【起源の魔導士】アリナ・エレクトゥルム。
ジークのかつての主人であり、『レベリス』にとっての最大の敵。
そして――永遠に結ばれない、大切な女性がそこにいた。
「――アリナ……」
「……久しぶりね、ジーク」
あの日からようやく再会したアリナは、相変わらず美しかった。
カロンが贈呈したティアラも、騎士服を身立てた白い服も似合っている。だけど、顔つきはかつての夢に向かって真っ直ぐだった頃の面影はなく、一人の女性としての秘めた強さを秘めたものに変わっている。
この状況によって成長せざるを得ず、そんな顔をさせてしまったのも全てジークの責任だ。
華々しい結婚式を執り行って、愛する者との間に生まれた子供に囲まれ、幸せな余生を過ごす彼女の人生を奪ってしまった。
ジークが痛みを堪える顔をする横で、アリナは黒く混じった土から生えた花を摘み取ると花輪を作る。いつも気分転換として作っていた花輪を。
「……アリナ。話がある」
「なあに?」
「お前が……国王を殺したというのは、本当か?」
口の中の水分がなくなるのを感じながら問いかけるジークを見て、アリナはこの場には似合わない微笑を浮かべる。
「――ええ。私が国王を殺したわ」
その一言で、ジークの全身が冷水の如く低くなる。
信じたくなかった真実が現実となり、ジークの中の後悔が大きく膨れ上がっていく。対してアリナは平然と答え、花輪を作り上げていく。
白い野花で作ったそれは、今までのより控えめかつ清楚なもの。いつも使っている花が薔薇ばかりというのもあって、この花輪は今まで作った花輪より小ぶりに見える。
出来上がった花輪を瓦礫の上に置くと、胸で十字を切る。
小さく唇を動かしながら漏れる言葉は、天へと召された者達への鎮魂の祈り。
しばらく目を瞑ったまま動かないと思うと、今度はゆっくりと立ち上がる。
「ジーク、あなたがどうして私が国王を殺したのか、知りたいわよね?」
「……当然だ。あの男は、私が殺すはずだったんだ。それをお前が……っ」
先の言葉を言いたくても、感情が抑えきれず詰まらせてしまう。
それでも元従者が何を言いたいのか理解しているのか、彼女は微笑みながらも腰の剣帯に掛けられている鞘から剣を引き抜いた。
自分達の永遠の絆の証として渡された剣の片割れが。
「ジーク、真実を知りたいのならば私を倒してからよ」
「ふざけるな! 私は、私はお前にだけは刃を向けたくはない!」
「甘いことを言わないで。この戦いは、私かあなたが死を迎えられなければ永遠に終わらない。それくらい分かってるでしょ?」
「っ……!!」
アリナの一言が、ジークの言葉を遮らせた。
抗争が始まってしばらくして、どこからか『『レベリス』の長である自分と四大魔導士の一人であるアリナを殺せば抗争が終結する』という噂が流れ始めた。
結果、根も葉もない噂を鵜呑みにした国の軍はジークを、『レベリス』はアリナを執拗に狙い始めた。逃走中のフィリエを捕縛した際に、その噂を流したのが国王の命令だと聞いた時は部屋にあった本棚に八つ当たりをして一つ壊した。
戦争を終わらせるのに一番手っ取り早い方法は、大将――一番の権力を持つ者の首を取ることだ。
『レベリス』の長である自分ならば分かるが、何故アリナが狙われるのか理解できなかったがすぐに判明した。
アリナを大将としてすることで、彼女を見捨てられないジークを釣るいい餌にする。そしてアリナが自分の前に現れたら、国が自分を捕縛すれば後は国王の思惑通りにジークを処刑することができる。
あの悪魔らしい発想だと思うと、思わずここに盗みに入ろうとした盗賊を皆殺しにするほど腸が煮えくり返った。
だけど、ジークかアリナ、どちらかが死ななければこの抗争が終わらないという偽りの事実は、両軍の共通の目的となってしまった。
アリナは自己評価が高い人間だと思っていない。むしろ誰もが彼女を『英雄』と呼ぶが、本人は『英雄ではない』と面と向かって言う人間だ。
『英雄』なんてものは周囲が勝手に呼び出したもので、彼女自身はそれを受け入れていなかった。
アリナはただ、魔法を広めて人々が等しく幸せになって欲しかっただけだ。
それが今では、魔法は人の命を奪うものへと変わってしまった。
体だけでなく心も傷だらけなのに、それでもこの争いを終わらせようとする彼女の愚直なまでの勝手さは、相変わらず敵わない。
「…………いいだろう」
ならば、自分も勝手にしよう。クロウがしたように、この頑固者の口を割る。
アリナと同じような動きで《デスペラト》を抜き構える。
「すぐにその頑固な口から真実を吐き出させてやる。覚悟しろ、アリナ」
「やってみなさい。負ける気はしないわ、ジーク」
琥珀と
邂逅の場所で見つめ合う二人は、長年離れ離れだったとは思えないほどの戦意を瞳に宿しながら対峙する。
まるでこうなるしか道がなかったと言わんばかりに、二人は睨み合う。
後の世で『落陽の血戦』と呼ばれるこの抗争の結末が、今始まろうとしていた。
☆★☆★☆
先に動いたのは、アリナだった。
神速と思える敏捷性によって繰り出される連続突きは、《デスペラト》に何度の当たり火花を散らす。
腕力が男と比べて低いアリナの攻撃は、腕力よりも速さを重視にしたものだ。特に敏捷性を生かした突きは鉢の如き鋭さを持ち、普通の斬撃もその神速によって傷を付けられる。
令嬢には必要のない戦闘技能だろうが、アリナにとっては必要不可欠なものだ。
四大魔導士の一人として崇められるだけでなく、伴侶としても狙われることが多々あり、否応なく剣術を学ぶようになった。
実家に仕える老騎士から学んだ剣術は実戦で使えるほどに上達したのだから、恐らく天賦の才があったのだろう。
ジークが剣戟も繰り出すが、その前に《スペラレ》の刃が《デスペラト》の刃に当たったかと思ったら、今度は巻き絡めるように持ち上げられる。
その隙を狙って刃を離すと同時に放たれた突きを、ジークは足に強化魔法をかけて後退することで逃れる。
(技の連撃が速い。あいつ、見ない間に強くなったな……!)
長い間離れていると、こちらが目を見張るほど実力を身に付けていると痛感させられる。
再びアリナが《スペラレ》を振り下ろすと、ジークは回避せず《デスペラト》で受け止める。ギチギチと互いの剣身から音が鳴る。
「ふっ!!」
「くっ!」
一足に息を吐きながら腕ごと剣を押し上げると、反動でアリナの態勢が崩れる。
一瞬だけ足元を囚われるもすぐに立て直し、《スペラレ》の刃に炎を纏わせた。それを見てジークがアリナとは反対に水を纏わせ、そのままぶつかり合う。
炎と水の反属性による攻撃によって、二人の周囲に白煙が生まれる。
《スペラレ》と《デスペラト》は、クロウの遺作でありアリナとジークの血液を混ぜた専用魔導具だ。
魔導士の血を加えられた魔導具は通常の魔導具よりの効果を発揮し、初級魔法と分類されている弱い魔法の威力が中級魔法と劣らないほどの威力が底上げされる。
その中には、無詠唱による魔法発動――『完全発動』も入っている。
ジークは何故かこの『完全発動』を身に付けていて、指を鳴らすだけで魔法を発動することができた。
最初の頃、アリナもこの技を途轍もなく羨ましがり、不眠不休になってぶっ倒れるまで習得するという予想が斜め上をいく努力を見せつけた。
もちろん無茶な特訓をして全員に叱られたが、特訓の成果もあり『完全発動』を無事使えるようになった時は満面な笑みを浮かべたものだ。
アリナが炎の斬撃から氷の斬撃に変わり、白い冷気を放つ刃が振るわれると、矛のように鋭い氷が地面から生えてくる。
それに対しジークが水の斬撃から雷の斬撃に変わり、
琥珀の魔力と純白の魔力が飛び交い、剣同士は火花を散らす。
恐らく第三者がここにいれば、二人は真剣の殺し合いをしていると思うだろう。
だけど、それとは別の感想を抱くだろう。
アリナとジーク、二人の剣戟はまるで舞踏の如く華麗で美しかった。
剣が永遠に取れない手の代わりになり、回避のために動く足が軽やかなステップに見え、魔力が二人を照らす光となる。
もしこの場が戦場でなければ、この
ガキィンッ!! と一際高い金属音が響く。
刃同士のぶつかり合いによって、二人の体が反動で後退する。
荒い呼吸をしながら、二人の目が交わる。
ジークが腰に剣を構えると同時に、アリナも剣を垂直に立てた。
二人の剣に互いの魔力が纏われ、徐々に膨れ上がる。
ザリ、と二人の足が一歩前へ踏み込んだと同時に詠唱する。
「『
「『
瞬間、琥珀と純白の魔力がぶつかり合う。
周囲から音を排除し、全ての物を破壊する。
魔力はやがて一体化し、周囲を呑み込むように渦巻きながら膨れ上がる。
琥珀と純白の光に包まれるも、その光の中でジークは確かに見た。
《スペラレ》を垂直に構え、両目に大粒の涙を流しながら突きを繰り出そうとするアリナ。
真珠のようにポロポロと零れるそれが、ジークの目に美しく見えた瞬間。
胸を貫く痛みが、全身に走った。
ぶつかり合っていた魔力が勢いを衰えさせ、小さな粒となって霧散する。
無意識に瞑っていた目をゆっくりと開くと、ジークの眼下にアリナの頭が見えた。たまに見ていたつむじから目を動かすと、今度は血に塗れた己の剣を見てひゅっと息を呑む。
口の中が急激に渇くのを感じながら、目をゆっくりと手へ動かす。
アリナの剣はジークの胸を貫いていた。それと同時に、ジークの剣もアリナの胸を貫いていた。
生温かい血が剣身を伝って手に流れるのを見て、歯が震えでガチガチと鳴る。
ジークの変化に気づいたアリナが小さく微笑むと、震える足でゆっくりと後ろへ下がる。
「ま……待て、アリナ……、そこから動いてはお前が……!!」
震える声で制止するジークの声を無視し、アリナは力を振り絞って自身を貫いていた《デスペラト》から身を離し、同時にジークを貫いていた《スペラレ》も彼の体から離れた。
貫いていた剣から離れた瞬間、胸から血が流れ出る。アリナの体がゆっくりと背中から倒れ、石畳に赤い絨毯を広げさせた。
「あ……ああ……っ!!」
絶望した声を出しながら、ジークは全身を襲う痛みを無視しながらアリナに歩み寄る。
途中で力が抜けてその場で跪くジークを見て、アリナは優しい微笑みを向ける。
「ジーク、そんな顔をしないで……これでいいの……」
「な……何がいいだ……。私は……お前を殺すつもりはなかったのに……、こんなことになって……」
そうだ。ジークは本当の目的は、アリナを救うことだった。
たとえ自分が罪と血で穢れようとも、彼女だけは絶対に光の世界へ連れ戻すはずだった。
それなのに……それなのに―――!
「自分を責めないで、ジーク」
自責の念に呑まれそうになったジークを正気に取り戻したのは、アリナの声。
口から血を吐きながらも、彼女は優しい笑みを浮かべる。
本当に辛いのは、彼女のはずなのに。
「これで……いいの。これで……よかったの……」
アリナの指先に、琥珀色の魔力が宿る。
何かの攻撃の可能性もあったが、ジークはそれを避けることはしなかった。
ゆっくりとアリナの指先が触れる。
確かなぬくもりから額に触れた直後、脳が揺さぶるほど流れる情報の波。
国王の死、悲痛に叫ぶアリナの怨嗟の声、琥珀色に輝く魔法陣と〝秘密〟、そして
「…………アリナ、お前は……なんて真似を……! お前は、この世界の未来のためだけに、私に殺される道を選んだのか!?」
「それしか道がなかったの……こんな風にあなたを使って、ごめんね」
「何故謝る!! お前は、本当に……大馬鹿女だ……!!」
ああ、本当にジークの周りは大馬鹿ばかりだ。
クロウも、アリナも、自分を信じたばかりに死ぬ道を歩んでしまった。
こんな大馬鹿を失うことが、こんなに心が痛くなるほど悲しいだなんて知らなかった。
「そうだね……、私って本当に大馬鹿ね……。結局、あなたを取り戻すことさえできなかった……」
「ア、リナ……」
罪人として連れて行かれたあの日、ジークは冷たい鉄馬車越しから聞こえた声を思い出した。
『必ず取り戻す、どんな手を使ってでも』と叫ぶ彼女の声を。
涙を流すジークを見つめながら、アリナは満面の笑みを浮かべながら言った。
「さようなら、ジーク。次会う時は――絶対にあなたを取り戻すから」
最期にいつも見た懐かしい笑みを浮かべて、アリナは静かに息を引き取った。
眠るように目を閉じた彼女は、永遠に目を覚まさない。
自分を殺したジークを恨むことなく、心残りがないと言わんばかりに天へと旅立った。
分厚い曇り空から差し込む一筋の光が、まるで彼女の魂が天に召されたことを教えてくれるように注がれる。
輝かしいほどの眩しい光を感じながら、ジークの喉から世界を震わせる慟哭を放つ。
青と紫に色を変える夕暮れの空の瞳から、透明な雫が流れ落ちる。
誰よりも気高く、誰よりも美しく、誰よりも綺麗だった
永遠に忘れられない愛しい彼女はもういない。
来世で彼女に出逢えるまで、永遠に話すことも触れることもできない。
その事実だけを味わいながら、天から差す光が消えて、空から冷たい雨が降り注ぐまで。
純白の叛逆者は、愛しい少女の死をずっと涙を流し悲しみ続けた。
こうして、【起源の魔導士】アリナ・エレクトゥルムの生涯に幕を閉じた。
『レベリス』の長であるジーク・ヴェスペルムの遺体は発見できなかったが、彼が身に纏っていたローブと付着した血痕を見て、彼も死亡したと王国側は判断した。
一二〇日の間に数多の命を奪い、夥しい惨劇を生んだ『落陽の血戦』は、【起源の魔導士】と純白の叛逆者の相打ちによって終結を迎えた――――。
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