第48話 夏のお誘い

「――悠護、海に興味はないか?」

「突然なんだよ、親父」


 八月五日。黒宮家の厨房で練習として料理をしていた悠護は、突然現れた父徹一の発言に眉をひそめる。

 悠護の目の前にある電気コンロの上には鉄製鍋があり、中身は家庭料理の定番である肉じゃが。ちょうど味付けが終わり、あとは味が染み込むのを待つだけのそれを、悠護に抱き着くように見ていた異母妹の鈴花も父の言葉に首を傾げていた。


「この前の件でまだ日向くんにお礼をしていなかっただろう? 本人達は別にいいと言っていたが、それは黒宮家当主としては立つ瀬がない。何かお詫びをしなくてはならないが、かといって物を贈っても突っ返して気がする。なら小旅行ならどうかと思ってな」

「ああ、なるほど……」


 徹一の言葉にあいつなら言いかねないと思った悠護は、菜箸で鍋から取った型崩れしたじゃがいもを、つまみ食いの機会を伺っていた鈴花の口の中に入れながら納得する。

 七月二五日、悠護はかつて徹一の秘書であった右藤英明による事件で暴走を起こし死の一歩手前まで危険な状態にまで陥った。だがその時に友人の樹と心菜、同じ七色家のアリス、暮葉、そしてパートナーである自身の片想い相手である日向によって窮地を救われた。


 もちろん事件後に迷惑をかけたお詫びをしようとしたが、彼女達は「いらない」と言って首を横に振るばかり。

 だが今回のことに責任感を感じている悠護は、どうにかしてお詫びをしようと考えていたが、まさか父が提案したことは驚いたが同時に納得もする。


(まあ親父も、日向にはそれなりに感謝してるってことだよな)


 悠護と徹一の親子関係は数日前まで完全に冷え切っていた。

 悠護の義母であり鈴花の母である黒宮朱美と勝手に再婚をしたのが原因で、二人は会話どころか顔を合わせることすらしないほど仲が悪かった。


 しかし日向が黒宮家に来たことによって原因になった再婚話が互いの思い違いであることと、父の本心を聞いたことによってその関係が解消された。

 徹一も事件のことも含めて、日向にはかなり世話になっている部分があると思っている。


 本人に言ったら『あたしが好きでやっただけ』と言っただろうが、それでも日向のおかげで家族の今の関係を変えられたのは事実だ。

 ならば金銭も贈り物も興味のない日向に恩返しするならば、自分だけでなく周りが楽しめるような場所を提供するのが一番な手だ。


「小旅行は俺も反対しないけどよ、別荘ってどの辺なんだ? 昔よりは減ったけどあるんだろ?」


 かつて黒宮家には、日本各地に多くの別荘を有していた。

 そのほとんどが旅行目的のものから愛人の逢引き場もしくは自宅として用意されたもので、徹一が当主となってからは不要と判断された別荘は土地ごと売っている。

 周りからは「当主様は倹約家でいらっしゃる」とバカにしていたが、悠護自身もあまり使わなくなった別荘を手元に置いておく方がバカらしいと思える。


「ああ、新島に一つ別荘がある。お前達の魔法実技はお盆明けからだし、今ならいいんじゃないかと思ってな」

「新島か……。まあ遠くねぇな」


 伊豆諸島を構成する島の一つである新島には、悠護も昔何度か行ったことがある。

 あの頃は実母である黒宮千咲の療養として赴いたが、毎日のように海で遊び、砂浜で見つけた綺麗な貝殻を母に見せたこともある。海で遊んだあとは家でお腹いっぱいになるまでご飯を食べ、風鈴の音を聞きながら畳の上で寝転がって昼寝を満喫した。


 特に昼寝の時は母が膝枕をしながら団扇を仰いでくれて、外がどんなに暑くてもその時だけは涼しく感じられた。


「分かった、後でみんなに訊いてみるわ」

「そうか。なら島の清掃会社に掃除を頼んでおこう」

「ああ」


 あの島で友人と好きな人と時間を過ごせるなら、悠護も徹一の提案を跳ねのける意味はない。

 すぐさま誘う算段を考えていると、ふと未だ抱き着いている鈴花がリスの頬袋のようにぷっくーっと頬を膨らませていた。

 初めて見るその顔に悠護だけでなく徹一も戸惑った。


「……鈴花?」

「悠護お兄ちゃんだけずるいです。鈴花も行きたいです」


 どうやら鈴花も日向と遠出したいらしく、勝手に自分抜きで話を進めるため拗ねているようだ。

 だが徹一は顎に手を当てながら困った顔で鈴花に言った。


「だが鈴花、お前はまだ幼いしまだ魔法もロクに覚えていない。いくら夏だからといって魔導犯罪者が呑気に過ごしている保証もない。悪いが今回ばかりは諦めて欲しい」

「うぅ~……」


 徹一の言っていることは正論だ。鈴花のような年頃の魔導士が誘拐される事件は、いくら昔と比べて魔導士が増えた時代になっても消えない問題だ。

 誰よりもその事件を知っている徹一だからこそ今の言葉の重みが違う。鈴花もそれを幼いながら頭では理解しているが、やはり自分だけ除け者にされるのは嫌らしい。


 唸る鈴花にさらに徹一が困った顔をすると、悠護は鈴花の頭を静かに撫でる。


「鈴花。確かに日向と遊べないのは嫌かもしれないけど、夏休みが終わっても連休があるじゃねぇか。さすがに遠出は無理だけど近場ならいつでも遊べる。違うか?」

「……違いません」

「だろ? それに日向だって鈴花とまた遊びたいって言ってたんだ、楽しみはその時のためにとっとけ。な?」

「…………分かりました。今回は我慢します」

「よし、よく言ったな。偉いな」


 静かに頷いた異母妹の頭をわしゃわしゃと撫でると、鈴花は嬉しそうに頬を赤く染める。

 娘の機嫌が元に戻ったのを見て徹一がほっと息を吐くと、同時に厨房と食堂を繋がるドアが開く。

 ドアが開いた方を見ると、そこにいるのは悠護の義母であり鈴花の実母、そして徹一の二番目の妻である朱美だ。


「あら、みんなここにいたのね」

「朱美。どうした、何か問題でもあったのか?」

「いいえ。リビングに誰もいなかったから探してただけよ。……あら。悠護くん、これって肉じゃが?」

「ああ、そうだ。今日の夕食はこれとあと副菜と味噌汁作ろうと思ってたんだ」


 さすがにおかずが肉じゃがだけしかないのは栄養バランスとしては心許ない。副菜は白菜の和え物、汁物はシンプルにワカメと豆腐の味噌汁にしようと考えていると、ふと徹一と朱美が生暖かい視線を向けていることに気づいた。


「な、なんだよその目は……」

「いや……お前も料理するようなったと思ってな」

「そうね。私、悠護くんのご飯が食べられて幸せね」

「……そ、そうかよ」


 感慨深く言った両親に悠護は気まずそうにそっぽを向く。

 確かに聖天学園に入学する前までは料理は一度もしたことはないが、寮生活するに当たって自炊は必要不可欠だ。最初は家庭科の授業の内容をうろ覚えでやっていたが、今はこうして練習として料理をするのが楽しくなってきているのは事実だ。


 だがそれを家族から言われると妙に恥ずかしくなり、赤くなった頬を誤魔化すことしか出来なくなる。そんな照れ隠し真っ最中の兄の顔を、鈴花はこてんと可愛らしく首を傾げる。

 それからメイドが厨房に現れるまでの間、悠護は両親の生暖かい視線と鈴花の純粋な疑問を宿した視線を浴びることになった。



☆★☆★☆



『続いてのニュースです。本日未明、アメリカカリフォルニア州の繁華街で魔導犯罪者の死体が発見されました。現場に駆けつけた魔導犯罪課によりますと、被害者も八月から突如として始まった『吸魂鬼きゅうこんき事件』による犠牲者と見ており――』


 冷房が効いたリビングで、不穏何ュースがテレビから流れる。リビングのソファーに腰かける陽の険しい顔を見て、日向は出来あがったばかりのチキン南蛮を皿に盛りつけていた。

 きつね色の衣をまとった鶏肉の上に、甘酸っぱいタレとラッキョウを使った特製タルタルソースをたっぷりかけたおかげで、匂いを嗅ぐだけで食欲をそそられてしまう。


 豊崎家では少しでも早くお腹がすいた人のためにご飯を用意するため様々な時短技を使う。今回のチキン南蛮も切るのが面倒な鶏むね肉ではなく、そのままで調理可能かつ素早く火が通る鶏ささみを使っているおかげで、あまり時間をかけずに陽の分の食事が用意することができた。

 普段は夏休みでも学園にいるのが多い陽だが、学園側が来週までお休みを貰ったため、こうして久しぶりの実家でゆっくりした時間を過ごしている。


「最近多いよね、この事件。帰る時も顔見知りのお巡りさんにも言われちゃったよ、『君も魔導士なんだから早く家に帰りなさい』って」

「まあそりゃしゃーないやろ。今のところ被害者は魔導犯罪者のみやけど、いつ聖天学園生にも手ぇ出すか分からへんからな。あんま詳しくは知らん奴にとっちゃそう思ってるかもな」


 テーブルの上にご飯とジャガイモのとタマネギのお味噌汁、チキン南蛮を置くと、すぐさま肉に手を伸ばす陽。サクサクと肉を食べながら、すかさず持っていたビール缶を呷った。

『吸魂鬼事件』と呼ばれるこの事件は、世界各国で起きている謎の殺人事件だ。ある時は路地裏、ある時は繁華街のゴミ箱置き場、ある時は大通りのど真ん中で事切れた死体が次々と発見された。


 現場には凶器および血痕がないことから魔法による殺人だと判定したはいいが、その殺害方法までは明らかになっていない。

 共通点としては被害者が魔導犯罪者であることと、同じ殺害方法を行っていることだけだ。

 その影響なのか、この事件が発生した二日後に学園側から夜間の外出を控えるようの通達と魔導具装備許可が下りた。


 今はまだ魔導犯罪者しか狙っていないが、いつ自分達が被害者になってもおかしくない。日向も外出用ポシェットに《アウローラ》を入れていたが、昨日銀行でうっかり落とした際に《アウローラ》がポシェットから出たせいで周りから銀行強盗と間違われてしまった。

 まあなんとか事情を説明したおかげで誤解はすぐに解けたが。


「ま、さすがに自分の命を犠牲にして真夜中まで遊ぶ生徒はおらんやろ。けどもしもの場合があったら真っ先にワイに電話しぃ」

「もー、言われなくても分かってるってば。陽兄は心配過ぎだって」

「そうさせとるんは日向やろ? ワイは悪くない」


 日向の言葉を鼻で笑って返した陽は、妹からの睨みを素知らぬ顔で受け止めながら再び枝豆を食べ始める。

 黒宮家の一件以来、陽の心配性に拍車がかかったようで気がしてならない日向は兄の態度にため息をつけながらも冷蔵庫から新しいビール缶を取り出す。


 キンキンに冷えたそれをテーブルの上に置くと、ちょうど日向の穿いているショートパンツの後ろポケットに入れていたスマホが震える。

 ポケットから取り出して見ると、スマホの画面から『黒宮悠護』と表示されていて、それを見た瞬間日向は嬉しそうに顔を綻ばせた。


 ここ数日はボランティアや家事に専念していたせいでロクに連絡が取れなかったが、こうして向こうから連絡をくれると嬉しくなってしまう。

 自然とドキドキと鼓動を打ち始める心臓を宥めながら、日向は画面に表示されている着信ボタンをタップした。


「もしもし、悠護? 久しぶりだね」

『おう。久しぶりだな』 


 スマホ越しから聞こえるパートナーの声が、日向の鼓膜を震わせる。

 悠護とは黒宮家の滞在期間を終えてから、家の掃除やボランティアに参加したりもして一度も会っていないせいか、声を聞くだけでも不思議と嬉しくなる。

 何故か面白くなさそうな顔をしている陽が視線を投げかけるのを感じながら、ひとまず電話に集中することにした。


「どうしたの? 悠護から電話なんて珍しいね。もしかして何か用でもあるの?」

『ああ。実は親父が日向達を新島の別荘に招待したいんだってよ、七月の詫びとしてよ』

「べ、別荘っ? それに詫びって……何度も言ったけどあれはあたし達が勝手にやっただけだよ。そこまでされる理由はないって」


 黒宮家から実家に戻る日、徹一は二五日の事件の件で何度もお詫びとして何か贈らせてくれと頼んだ。

 だが日向はもちろん、心菜も樹も悠護を助けるために自分達から首を突っ込んだのだ。「お礼もお詫びもいらない」と言ってそのまま家に帰ったせいで、あのまま有耶無耶になったと思っていたが、まさかまだ覚えていたのは予想外だった。


 対してスマホの向こう側の悠護は、日向の返事が予想通り過ぎて呆れてため息をついた。


『お前はいいとしてもこっちとしては詫びの一つでも入れなきゃ気がすまねぇんだよ。それに、お盆明けたら俺達は魔法実技で中々時間が取れねぇんだぞ? 俺もお前達と遠出したかったんだ。この際詫びとかそういうのは置いといてよ、俺達と一緒に海に行こうぜ』

「海……」


 日向自身、悠護の詫び……というよりお誘いは正直心揺れていた。

 海なんて両親が亡くなる前に二回しか行っておらず、それ以来は特に理由もなく足を伸ばすことはなかった。

 だが昔とは違い、今は海に行きたい友人達がいる。お詫び云々はさておき、遠出することについては反対ないどころか大賛成だ。


「…………分かった、じゃあそのお誘い乗ってあげる」

『そうしてくれ。俺も新島の別荘には久々に行くからよ』


 自分の答えに満足そうに言った悠護の声を聞きながら、日向は壁にかけてあるカレンダーを確認する。


「それでいつ行くの?」

『そうだな……前もって他の二人の予定も聞いたらよ、三日後からならいいってよ』

「三日後か……うん、あたしも問題ないよ。あ、でも陽兄が……」

『なら先生も連れてこいよ。俺も怜哉呼ぶしよ』

「怜哉先輩も?」


 悠護は以前、合宿の時に自分の命を狙ってきた白石怜哉と『決闘』をし、辛うじて勝利した。

 その時に交わした『約束』で怜哉は悠護とは期限付きの主従関係を結んでいる。魔導士同士の神聖な戦いである『決闘』で交わした『約束』はどんなことがあっても違えてはならないという魔導士のルールがあるが、あの怜哉でもこんな私事にさえ付き合うか怪しいどころだ。


「えっと……ついて来てくれるかな?」

『大丈夫だろ。……条件で『俺と一回だけ戦う』をつければだけど』

「あー……」


 怜哉は自他を認める戦闘狂だ。その戦闘狂に勝った悠護ともう一度戦えるとなると、たとえどんなことでもついてきそうな気がする。というかついてくる。


「えっと……じゃあ陽兄に聞いてみてオッケーだったらまた連絡する」

『おう。またな』


 そう言って悠護は通話を切り、日向は持っていたスマホをポケットの中に入れる。

 電話を終えて陽の方を見ると、彼は日向が持って来たビールをごくごくと無心に呑んでおり、テーブルの上に置かれた食器には食べ残しどころかソースさえない。

 見事な完食ぶりに満足しながら食器を片付け、冷蔵庫から昼に寄った八百屋から勧められた桃を取り出す。


 今年は大振りかつ糖度が高いものが収穫できたらしく、鼻を近づけるとほのかに甘い香りがした。

 果物ナイフでなるべく薄く皮を剥くと淡い白黄色の果肉が出てきて、そこから水分が溢れ出す。半月型に切った桃をガラス皿に盛りつけて二人分のフォークを持ってリビングに戻る。


 日向は桃が乗ったガラス皿をテーブルの上に乗せると、憮然とした態度でテレビに視線を向けていた陽に話しかける。


「陽兄、今度の八日にみんなで悠護の別荘に行くんだ」

「はぁん、そうか。そんで?」

「それで、陽兄も一緒に来てくれる?」

「へっ?」


 日向の言葉に陽はきょとんと目を瞬かせた。

 その反応を見て、自分が陽を置いて行くと思っていたと分かった。


「はぁ……あのさ、陽兄。あたしが陽兄を置いて行くわけないでしょ? それともあたしはそんなに兄不孝な妹だって思ってたの?」

「い、いや、それは思ってへんけど……ええんか?」

「むしろ悠護も保護者として陽兄も来ていいよって言ってたよ」


 むしろあの電話で何故そこまで考えが行かないのだろうか、とやや非難じみた視線を投げかけると兄は気まずそうに顔を逸らす。

 居心地悪そうな様子を見せる陽に呆れながらも、日向は桃にフォークを突き刺し口に運んだ。


 八百屋の言う通り、今年の桃はこれまでの桃より甘い。フルーツとそれを使った菓子が大好きな日向にとってこの桃は最高に美味しいと思える。


「というわけだから陽兄、一緒に海行こう。海なんて久しぶりなんだからさ」


 桃を齧りながら笑いかける妹に、陽はふとここ一〇年の記憶を思い出す。

 両親が亡くなって、庇護する者がいなくなった日向を守るために必死に勉強も魔法も頑張った。王星祭レクスの優勝賞金目当てで出場し、いつの間にか【五星】なんて異名もつけられた。


 その賞金で幾分か生活が安定し、教師となってからも日向との時間は中々取れなかった。妹がどれだけ我慢強く、本当は寂しがり屋なことも忘れたまま。


「…………せやな。わぁった、ワイも行くで」

「うん!」


 自分の答えを聞いて嬉しそうに笑う日向。その顔を見て、陽は頬を綻ばせる。

 そうだ、自分はこの妹の笑顔を守りたくて今まで頑張って来た。こうして笑顔を見せてくれるなら、それだけで兄は嬉しいのだ。

 たとえその笑顔にさせたのが、自分でなく彼女のパートナーであっても。


「ほら陽兄も桃食べなよ。すっごく甘くて美味しいよ」

「ああ、わぁっとる」


 日向に促され、陽もフォークを取って桃に突き刺す。


(……ま、だからってそうそう日向は渡さんで。黒宮)


 脳裏に妹のパートナーの姿を浮かべながら、陽はゆっくりと桃を齧る。

 桃は日向が言う通り、すごく甘かった。

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