Twitterの読み合い企画から参りました。以下、感想でございます。
〇良かった点
・繊細な描写
「瞼の裏からでも刺激する春の日差し。夏より優しくそれでいて眩しい光を浴びて、いつの間にか瞑っていた瞼を上げる」第1話の冒頭を抜粋させて頂きました。
橙猫様の感性で紡がれる美しい世界観、読み進める度に、脳裏に鮮明に描写が広がりました。書き手には、それぞれ書き方の強みがありますが、橙猫様の場合は、鮮明な情景描写が出来るという点が、書き手の中でも群を抜いていると思います。どこもかしこも、本当に素敵な描写ばかりでございました。
・情報量
1話ごとに詰め込まれる情報量が、ちょうどいい匙具合である点が素晴らしいと思います。具体的にと言われると指摘が難しいのですが、読んでいてすっきりしておりました。
・台詞回し
第2話の金髪少女などの高飛車な雰囲気、第3話での主人公の負けず嫌いだからこそ努力家な一面など台詞に人物像が込められており、人物の把握・想像がしやすく呼んでいてとても面白かったです。
・悪かった点
・スマホとPCの改行の違い
こればかりは機種依存となるため難しいですが、「スマホ版」と「PC版」で読みにくさが異なる点が気になりました。
例えば、第1話中断の「悠護は戸惑いながらも「こちらこそ」」の部分は、スマホ版では「こちらこそ」が先頭にきますが、PC版ブラウザ画面全表示の状態でカクヨムを開いた場合、ながらもの「も」の部分が先頭に来るため、一瞬、違和感でつまりました。
どこで改行が来るのかは、ユーザーの機種・文字のサイズに依存し、作者には判断できない未知の領域になります。このため全てをカバーすることは勿論できません。このため、この指摘はほぼ無視してもらっていい部分だと思っております。
けれど、もし読みづらさなどの懸念点が無いか心配されている点がございましたら、お手持ちの両デバイスでご確認をされてみるのも良いかもしれません。
・総評
全体的に描写が丁寧かつ簡潔で凄かったです!
「この世界は物語で溢れている」、開けた世界を感じさせる冒頭。そこからの、プロローグ前半のショッピングモールでの悲劇でのハラハラとする場面。主人公の恐怖とその場の混乱具合がありありと脳裏に浮かびました。これほどに、読者に風景をイメージさせやすい文章に、もう書き手としては凄いという一言しか出てきません。圧巻でした。
現在5話まで読ませて頂きましたが、もう読む手が止まらなかったです。話数が多いのでゆっくりになると思いますが、これからも読んでいこうと思います。
素敵な作品をありがとうございました。これからも応援しております。
作者からの返信
稲足 真一さん、感想ありがとうございます!
まさかここまで丁寧かつ重点的に書いてくれて驚きました!
これからも応援よろしくお願いします!
話の展開、登場人物たち、そしてその表情。
頭の中では、可愛いキャラたちがわちゃわちゃする少女漫画の絵柄で放映されています😆
作者からの返信
それはあるあるですね(╭☞´・ᴗ・`)╭☞