第2話 パートナー

 聖天学園の入学式と卒業式は魔導士界にとっては実にめでたい行事だが、セキュリティーを考慮し親族でさえ出入りを厳禁されている。

 そのため特別に許可が下りたテレビ局が入学式を生中継&世界放映される仕組みになっている。また政府関係者やIMF日本支部の重役さえも顔を出し、学園長だけでなく彼らも壇上に立ち祝辞を送ってくれた。


 入学式が終わると、新入生達は一年の担任教師主導で行われる歓迎会に参加する。

 学園の大食堂は生徒数が多いため、今の本校舎ができる以前に使われていた旧校舎を丸々改築されている。クラス別に分けられそれぞれの階で始まった歓迎会は、ケーキやタルト、ホットサンドにカナッペなど軽食が用意されている。


 日向と同じように偶然話しかけて仲良くなった生徒達は、テーブルに座って談笑を始めている。

 楽しげな笑い声が止まない中、日向はデザートコーナーにあるタルトに目を奪われていた。


「うわあ、見てよ黒宮くん。このイチゴタルト、宝石みたいに綺麗!」

「ほんとだな。豊崎はイチゴタルトが好きなのか?」

「イチゴタルトがっていうより、フルーツ系のお菓子が好きなんだ。ショートケーキもモンブランもフルーツタルトも大好き!」


 悠護の質問に答えながら、さっそく均等に分けられたタルトの一ピースを頂戴し堪能する。

 サクサクのタルト生地の中にはたっぷりのカスタードクリームが詰め込まれていて、バニラビーンズの風味が絶妙だ。イチゴも旬のものを使っているのか甘く、ナパージュのおかげで赤くかつ艶やかだ。


 カウンター向こうの厨房では妙齢の男女十数名が料理を作っており、その前には即席ステージが設置されている。

 そこでは担任選ばれた教師達の自己紹介が始まっており、トップバッターは陽だった。


「えー、今年からA組の担任を務めさせてもらうことになった豊崎や。たとえ一年生でも君達は魔導士を目指す立派な候補生。常に己の力を過信せず、切磋琢磨に技を磨くよう頑張りぃ」


 兄が自分のクラスの担任だと知り驚いている横で、同じA組になった新入生達は歓声を上げる。陽の人気は依然と衰えておらず、やはり妹である自分に向ける視線が突き刺さる。

 なるべく無視しながらタルトを食べるも、すでに空になっていることに気づいて今度はマンゴープリンを選んだ。マンゴーピューレとココナッツミルクの甘味が見事に調和し、途中でゼラチンを混ぜた生クリームが味の変化を出しているおかげで味に飽きがない。


「――ほんじゃ、自己紹介はここまでにして。お待ちかねの『パートナー』発表や!」


 いつの間にか司会進行役になった陽の宣言に、周囲はわっと声を上げる。陽が言った『パートナー』というのは、恐らく学園の独自システム『パートナー制度』のことだろうと察した。

 魔導士は通常、二人一組ツーマンセルで行動し仕事するのが定石だ。だが個人の相性や魔法の得意不得意があるため、互いの欠点を学生の内から補うために設けられた制度こそが、これから発表させるパートナー制度。


 パートナーは男女一組構成で、一クラスの中から決められる。そして、このパートナー決めは学園運営に関わっているIMFの重役と選別された教師数名によって決められ、卒業するまでの在籍期間中、パートナー解消は絶対に不可能だ。


「そんじゃ、まずワイのクラスから行くか。えー、まず最初は――」


 ステージの前で陽が手元のタブレット端末を見ながら発表する中、日向は聞き流しながら口直しとして出来上がったばかりのホットサンドに手を伸ばす。

 正直パートナーは気になるが、大して知りもしない相手と組むのは少し憂鬱だ。いくらIMFの決定だからといって、異性のペアというのは互いの距離感を取るのが難しい。


 なるべくいい人がパートナーになりますように、と叶いもしない願いを祈りながら、まだアツアツのホットサンドをなんとか完食して烏龍茶を飲もうとするも、


「ほんで次のパートナーは……女子は豊崎日向、そして男子は黒宮悠護や!」

「「…………えっ??」」


 陽の口から発表された聞き覚えのある名に、日向はグラスを傾けようとした手を、悠護はカナッペに伸ばした手を止めて、異口同音の感嘆詞を発した。

 もちろん聞いていた周囲もざわっと騒ぎ出し、ここにいる同級生達の視線が一斉に向けられる。中には嫉妬や羨望も入り混じっており、何故さっきからこんな視線を向けられるのか分からず悠護の方を見た。


 悠護はどこか苦痛を堪えるような表情を浮かべるも、真紅色の双眸は刃の如く鋭い。

 表情と目つきが正反対になっているのを見ていると、こうなることを察していたのか陽がよく通る声で言った。


「あー、もちろん異論とか文句とかあると思うけど、これは決定事項や。パートナー解消も卒業までできひんし、も禁止や。過度な迷惑行為は罰則モンやから、みんな注意するようにな~」


 陽の一言にほとんどの生徒が反応し、すぐに視線を日向達から逸らす。

 言葉の箇所に不穏な響きをしていたが、恐らく過去にもそういった事態が起きたのだろう。それでもまだ衝撃が残っているのか、ちらちらとこちらを見る同級生達の姿に日向は不信感を抱かずを得なくなる。


(黒宮くんと一緒に行動してから、なんかやたら視線が向けられるようになった気がする。どうして……?)


 理由を知っている本人は険しい表情のまま黙り込んでいるため聞き出すことができず、日向はこの歓迎会が終わるまでの間、ちょびちょびと料理に手を付けながら気まずい雰囲気をやり過ごすしかなかった。



 歓迎会が終了し、教室に置いてきて通学鞄を持ってこれから住む学生寮に向かうまでの間、日向と悠護はあのパートナー発表のせいで注目の的になっていた。

 聞えよがしの話し声と視線にうんざりしながらも、日向は目の前を歩く悠護に声をかける。


「ねえ黒宮くん……」

「悪い」

「え?」

「こうなったのは俺のせいだ。入学早々しばらく嫌な思いをするだろうけど、我慢してくれないか」


 訊こうとする前に謝罪と苛立ちを隠せない物言いをした悠護に、日向は何も言えずただ戸惑うばかり。

 いつの間にか足を止め、舗道のど真ん中に突っ立っている二人の前に、一人の女子生徒が立ち塞がった。


「そこのあなた」

「えっと、あたし?」

「ええ。あなたよ、豊崎日向さん。先ほどのパートナーの件について、少しお話がしたいのだけれどよろしいかしら?」


 どこか偉そうな口調で話しかけたのは、手入れされてサラサラの金髪ロングヘアーをした少女だ。レモンイエロー色の瞳が綺麗な彼女は、背後にパートナーらしき少年を連れながらびしりと伸ばされた指先を日向に向ける。

 ちらっと悠護の方を見ると険しい視線を少女に向けており、騒がれる前に一歩前に出る。


「話の前に聞くけど、あなたは誰?」

「あら、失礼しました。わたくしの名前は遠野麗美、あなたと同じA組よ」

「そうなんだ。そのクラスメイトさんが、わざわざなんの用? パートナーの件については異論も反論もできないって聞いたばっかりだけど?」

「ええ、もちろんわたくしもちゃんと聞いていたわ。パートナー解消は卒業まで不可能なのは絶対、ですがごく稀にパートナーの変更を担任教師に申し出ることが可能ですの」


 その話は陽ですら話していないもので、遠巻きで聞いていた同級生達はざわざわと騒ぎ始める。

 確かにパートナーが何かの不祥事で退学してしまった場合、もう一人が欠けてしまう。そういった緊急措置もあってはおかしくないが、何故今この話をしたのかさすがの日向も察しがついた。


「……遠野さん。あなたもしかして、あたしにパートナー変更しろって言ってるの?」

「話が早くて助かるわ。あなたのその右手の腕輪、魔力抑制具でしょ? まともな教育を受けていない未熟者には黒宮くんのパートナーを務めるのは少し荷が重いと思うの。なんせ彼は、魔導士界でも名家中の名家である『黒宮家』のご嫡男。在学中、あなたが彼の足を引っ張るのは火を見るよりも明らかよ」


 遠野の言葉は真実だ。

 日向の右手首にしてある腕輪は、魔力を上手く制御できない魔導士に与えられる魔導具だ。本来なら学園に入学した生徒が身に付けることのないそれがあるということは、彼女の言う通り『未熟者』の証。

 だが、それを否定することも弁解することも日向はしなかった。


「わたくしは親切心で言っているのよ? いくらあなたが豊崎先生の妹だからって、兄の名声に泥を塗るような真似はしたくないでしょ? なら、身内に頼んで自分と釣り合う相手に変更したほうがいいと思うの」

「お前、いい加減に――」

「…………気に入らない」


 遠野の物言いがさすがに我慢できなかったのか、悠護が何かを言おうとした直後に日向がいつもより低い声を出しながら睨みつける。その声と目に反応して、遠野がびくりと肩を震わせた。


「さっきから黙って聞いてれば、好き勝手に言ってくれるね。変更しろだの釣り合わないだの、こっちにだって選ぶ権利があるんだよ。会ってまだ数分も経っていない人の指図なんて受ける気なんてないんだけど」

「な、何よ……っ、わたくしは事実を言ったまでよ! あなたのような一般家庭上がりの魔導士と彼と実力に差があっても当然じゃない!」 

「それについては反論しないよ。そもそも、あたしが魔導士になったのって年明けなんだよね。自分がまだ目覚めて三ヶ月未満の魔導士だってことくらい自覚してる」


 日向の口から出る発言に、遠野だけでなく悠護も目を見開いた。


「年明けって……、あなた後天的覚醒者なの!?」

「そうだよ。おかげで志望校には行けないでこの学園に強制入学、魔力もまだ安定してないから、こんな仰々しい腕輪をつける羽目になったよ」


 魔導士は基本、第二次性徴期になる前までに力に目覚め、魔法を使うために適した体に変化する。逆に言えば第二次性徴期を迎えると目覚める確率は低くなり、それを超えたら目覚める確率はほぼ〇パーセントである。

 結論付けられた法則を見事ぶち壊した日向は、魔力の制御方法なんて知らないからIMFから渡された魔力抑制具でまだ定着していない魔力を抑えており、知識も少し齧った程度。

 魔導士の冷徹で残酷な世界を何一つ知らない、正真正銘のド素人だ。


「でもね、そんなのは努力して追いついてやるし、相応しいとか相応しくないかは自分でちゃんと考えてから決める。心配してくれるのはありがたいけど、個人的な問題だからあなたがわざわざ口出す権利はないよ」

「ふ、ふん……どうせすぐに理解するわよ! 後で後悔して泣き喚いても知らないんだから。失礼します!」


 日向のはっきりとした物言いに押されたのか、遠野は長い髪を豪快に払いながら逃げるように去っていく。

 遠巻きで聞いていた生徒達は今の様子を余興と見ていたのか、終わるとすぐに興味を失い歩き始める。

 やっと寮に行けると思いながら鞄の紐を肩にかけ直すと、悠護が気まずい表情を浮かべていることに気づいた。


「どうしたの?」

「いや……本当に悪かった。俺が不甲斐ないせいで、色々と迷惑かけて……」

「別に平気だよ。それに腕輪のことは後々理由聞かされると思ってたから、今話せてすっきりしてる」


 屈託なくそれでいて平然と話す日向の姿を、悠護は眩しそうに見つめる。

 魔導士というのは大半がプライドの高い選民思想主義者だ。魔導士であることを誇り、非魔導士である一般人を見下し、中には公然の場で罵声を浴びせる輩もいる。

 今の出来事でそういった類の連中からやっかみを受けるというのに、この少女は怯えるどころかむしろ開き直って堂々としている。


 自分にはない心の強さが眩しく感じると同時に羨ましくなる。

 彼女なら憂鬱じゃない学園生活を送れるかもしれないという期待を抱きながら、声をかけようとする。

 だがその前に、どこからか大きな拍手が鳴り響いた。



☆★☆★☆



「いやぁ~、さっきのはすごかったなぁ! 俺スッゲー感動したぜ!」

「ちょ、ちょっといつきくん……!」


 突然の拍手に驚いた二人は、未だ拍手をしながら近づいてくる二人組の存在に気づいた。

 一人は赤髪とサファイアブルー色の瞳をした少年、もう一人は濃紺のレースカチューシャをつけた亜麻色の髪とペリドット色の瞳をした少女。

 少年の方は『兄貴肌』という感じの好印象を与え、少女の方は深窓の令嬢のような清楚さがある。正反対な印象を抱く二人に、悠護は戸惑いながら声をかける。


「えっと、誰……?」

「悪ぃ、自己紹介がまだだったな。俺の名前は真村まむら樹、お前らと同じA組だ。気軽に樹って呼んでくれ。んで、こっちはパートナーの……」

神藤心菜しんどうここなです。えっと、同じくA組です」


 樹と心菜と呼ばれた少年少女が自己紹介をする、しかもお辞儀付きだ。

 これには日向も悠護も礼儀を通すしかなかった。


「あたしは豊崎日向、こっちも日向って呼んでいいよ」

「俺は、黒宮悠護だ」

「おう! 日向と悠護か、俺らのことも名前呼びでいいからな!」


 自分達の自己紹介に、樹は朗らかな笑みを浮かべながら二人の手を取って握手を交わす。

 さっきまで会った生徒達と違い、フレンドリーな雰囲気に押されてしまいたじたじになる。

 そばで心菜が「樹くん、もうその辺で」と止めているのを見るに、どうやらこの二人も自分達と同じ理由で仲良くなったのかもしれない。


「突然声をかけてごめんなさい。あなた達も大変だったのに」

「いや、そこまでじゃなかったから大丈夫だよ。えっと……神藤さん?」

「心菜でいいよ」


 いきなりはまずいと思い名字で呼ぶと、心菜はふふっと柔らかい笑みを浮かべる。

 こういった類の女子とはあまり関わらず、むしろクラスの強い女子の一部から一方的にやっかまれた日向にとっては心菜のおしとやかな雰囲気には上手く馴染めない。


「……んで、なんで俺達に構ってきたんだ?」

「それより、あそこのカフェでお茶しようぜ。ここじゃ目立つしいいだろ?」


 悠護の質問をさらりと無視し、近くにあるオープンカフェを指さす。

 大食堂と違いこぢんまりとした店構えと落ち着いた雰囲気が両立し、微かだけどジャズが聴こえてくる。

 看板には『本日のおすすめケーキ!』と数種類のチョークで書かれており、ケーキと紅茶をお供に談笑している生徒がちらほらいる。


 さっきまで大食堂でスイーツと軽食を堪能したためお腹は空いてはいないが、お茶一杯くらいなら大丈夫だろう。

「早く行こうぜ~」と言いながら自分と悠護の肩を組んで連行する樹を、心菜は慌てて追いかける。

 性格も正反対な二人だけど、案外いいパートナー関係かもしれないと日向は呑気に思った。



「……で、なんで俺達に話しかけたんだ?」


 店内に入り、適当に飲み物を注文した後、ウェイトレスがグラスやカップを丸テーブルに置いて立ち去ったタイミングで悠護が話を切り出す。

 彼の前に置かれたカフェラテは湯気を立てているも一切に手に付けず、ただ目の前で呑気にコーラを飲む樹を睨みつけている。


「そう睨むなって、別に俺はただ純粋に友達になりたくて声をかけたんだって」

「友達に……?」


 普通に聞けばそんなことと済ませる内容だが、悠護は別の意味で捉えたらしく目つきをさらに鋭くする。

 普通とは違う警戒心を露わにする悠護に、樹は苦笑いを浮かべた。


「ほら、ここって魔導士家系の連中が大半だろ? 俺みたいな一般家庭組は肩身が狭いんだよ。でもぼっちで花の高校生生活を送るもヤだし、どっか友達になってくれるやついないかなぁ~って思ってたら、ちょうどお前らが一番適してたんだよ」


 樹の説明を聞いて、険しかった悠護の表情が緩んだ。

 魔導士家系というのは、魔導士としての歴史を数年もしくは百年近く刻んだ家々を指す呼び名で、その家に生まれた者達は幼少期から魔法の基礎を教わるという利点がある。

 その一方で、血統主義や実力主義を重んじるあまり、たとえ実子でも実親でも小さな不祥事を起こしただけ『無能』の烙印を押され、勘当もしくは家の血を繋ぐだけの道具として扱われるという欠点もある。


 対して一般家庭で生まれた魔導士は魔導士家系の欠点はないが、魔法の基礎をロクに教われないこともあれば、生まれた家が魔導士差別主義思想を持っていたら、問答無用で魔導士専用の児童養護施設に入れられる。

 そのため学園に入学できる一般家庭の魔導士は少なく、むしろ日向という例外を除けば樹は単純に運がよかった。


「どいつもこいつも俺が一般家庭だって聞けば、手の平返して見下してきやがる。もちろん心菜みたいな奴もいるのは知ってるけどよ……やっぱ、血とか実力とかそういうのなしで付き合える友達が欲しいんだよ」

「それで、あたし達に目をつけた、と?」

「おう。さっきの日向の啖呵に感動したのもそうだけど、悠護もそういうメンドーなことなんか気にしない性分じゃねーかなって思ってよ。ならば先手必勝、早く仲良くなった方がいいなーっと思った」


 あっけらかんとバカ正直に話す樹に毒気を抜かれたのか、悠護も杞憂だったと判断して少し冷めたカフェラテを一気に呷った。

 彼の中にあった誤解が解けた様子にほっとしていると、心菜も表情を和らげながらミルクティーをちびちびと飲む。日向も自分が頼んだミックスフルーツジュースを飲んで喉を潤すと、パンパンと手を二回叩く。


「じゃあ、この話はこれで終わりにしよう。明日から一緒の学校に通う友達同士として頑張ろうよ」

「ああ、まさしくその通り! 日向、お前よく分かってんじゃねぇか!」


 いえーいっ! とノリでハイタッチを交わす日向と樹に、心菜は嬉しそうに頷く。

 目の前で築かれていく交友関係を見つめながら、悠護は自分が抱いていた杞憂が消えて心底ほっとした表情を浮かべた。

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