中学二年生。彼らが語る、それぞれの物語。蓋を開けて、息を呑む。他人には分からない痛み。ひとりひとりの想いに、見覚えがある。ひりひりと、胸が疼く。彼らの中心で、微笑んでいた人。柔らかく、あたたかく。この世界に繋ぎ止めてくれた。きっと、これからも。この物語を、何て表せばいいんだろう。彼らと一緒に彷徨い、たどり着いた先は。私の拙い言葉では、全然足りない。心の奥深くに刻まれる。忘れられない、忘れたくない物語。