第5話


 うっ、痛え。体全身が痛い。やべぇ。。

 動けない庄太に向かって虎がトドメを刺そうとする。

 庄太は目を瞑った。


 ・・・だが何も起きない。


「庄太ーー!」

 どうやら大和と海斗が攻撃をしてくれているようだ。

 2人の攻撃は結構効いている。


【2000/3000】


 これでもまだ半分以上あるのかよ、庄太は立てなくなり座り込む。すると後ろにローズライが2つあるのを見つけた。

 そういえばここに入ってくる時浮かんでた残りの2つを持ってきてたの忘れてたぜ。おっしゃ!!庄太は急いで食べ回復する。


 海斗と大和は庄太を庇うように虎と戦っている。

 虎も体力は減っていたが海斗達も減っていた。庄太は残りのローズライを2人に渡した。


 海斗と大和は半分にして食べている。

「ヘイヘイ虎よぉ!こっちこいや!」

 虎はこっちへ走ってくる。

「死ねぇぇ!!」

 庄太は時計台を倒し虎を下敷きにした。動けないなっている間にヤリで何度も刺す。


【0/3000】


「ハァ、よ、よかった、」


【坤コン討伐】


 コン?まぁなんでもいいや。とりあえず倒せてよかった、ー。とりあえず触れとくか。


【分解しますか? YES NO 】


 YESを押す。ものすごく力が湧き出るのを感じる。視界の右上を見てみると【D】になっていた。大和のゲージの横を見てみると大和も【D】になっていた。

 これって強くなってるって事だよなぁ。

 庄太は満面の笑みを浮かべる。しかし海斗の方をみるとまだアルファベットはまだなかった。


 海斗と目が合い、海斗は微笑んだ。


【坤コンのエレメント】

【コレクトしますか? YES NO 】


 YESを押す。スライムの、時と同じだ。多分モンスターを倒すとエレメントが手に入るんだろう。まだ使い道は分からないけど、。


「金長達の方に早く行こうぜ。」

 金長達の方を気にする。


 外に出るとちょうど戦い終わったところだった。


「さすがだったぞ庄太。海斗もな」


「いや、超ギリギリだったぜ。それに金長さんは家の中が見えてるのか?」


「一応な。ワシは気を見ているだけじゃ。お前ら、生き物には気が流れとる。もちろん魔物にもじゃ。それを見てるんじゃよ」


「一応分かったけどなんでこんな場所にモンスターが居んだ?」


「おそらくこの魔物が誰かの使者だからだろうな」


「使者だったのか?確かに普通の魔物はこんなところに入ってくるわけないか。それで誰の使者なんだ?」


 なんとなくわかるが、一応聞く。


「魔女じゃよ」


 やっぱりそうか、

「くっ。なんで居場所がバレたんだ。」


「おそらく碧偉ちゃんの臭いだろう。魔女側の奴らはとても鼻がいい。ワシもここまで奴らの鼻がいいとは思っていなかった。すまんな。」


 碧偉から臭いが出てるのか、クソッどうすればいいんだ、これじゃあ周りの奴らに迷惑をかけることになる。


「いや、こっちが謝りたい。危険な目に合わせてすまなかった。」


「そう気にする事はないぞ。ワシがお前達を連れてきたんじゃ。それにワシの知人に隠蔽系が得意なやつがいる。そいつなら碧偉ちゃんの臭いも消せるだろう。」


「そうなのか!?ありがとな!感謝してもしきれないぜ。!」


「ありがとうございます。なぜそんなに親切にしてくださるのですか?」


「特にはないが、情けは人の為ならずって言うではないか!」


「人の為ならず?意味なんか変じゃね?人の為にならないんじゃないのか?」


「クスッ」


「情けは人の為ならず は親切は巡って自分に返ってくるって意味だよ。」


「え、?そうだったのか?アハハ」


 その後ご飯をご馳走になりゆっくり寝ることができた。


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魔女狩り イサキ @isaki1529

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