第3話


 降りているとローズレイの木を見つけた。今までに見た木と比べ物にならない程、実がついている。

「ここにある奴とって行こうぜ」

「気をつけてね、」


 碧偉を海斗に渡して、背伸びすればどどく実を10個ほど取って、手で抱える。


【ローズライ】


「これローズレイじゃねーよ」

「まぁでもすごいとってきたね笑」

「うんぁ。これも美味しいぜ」

 口一杯にローズレイを頬張る。

「それ食べれるの?」

「あ、ヤベェかも、」

 急いで体力を見る、


「おお!全回復してるぜ!」

 どうやらローズライは体力が全部回復するらしい。

 喜んでいると、


「ズリっ、」


 俺は木を掴むことが出来ないため転がる。


「うわぁぁぁぁあ」

 前で碧偉を担いで降りている海斗と大和にもぶつかり2人を巻き込んでみんな転がって落ちていく。


「うわぁぁぁぁあ!!!!」

 みんなグルグル回って転がっていくが海斗は時折り見てる景色に気づいた。

「ヤバイ!この先は崖だぁぁぁあ!」

「そんな事言っても止まんねぇよ!!こっちを選ぶべきじゃなかったぁぁぁあ!」

 そんな事言っている間に地面はなくなり、

「ゔあぁぁぁぁあ!!!死にたくねぇよ!!」


「バッッシャャン!」




 運良く、湖に落ちたため普通に落ちるよりダメージは少ないが、結構減った。残り10しかない。

 頭が痛く、めまいがする。

 大和も90まで減っている。碧偉は体力が減っていなかった。ん?なんでだ?、、海斗に背おられていたからか、?

 海斗は600まで落ちている。おそらく海斗は碧偉を背負っていたからだろう。

 落ちてきた崖を見ると結構高い。おそらく100メートルとまでは、ないが結構落ちてきたらしい。



「あぁ死んだと思った。、」

「そ、そうだね、体力も一気になくなっちゃったし、日もだんだん落ちていってるし、ここから歩くのは少し危険だね、」

 海斗も疲れたように話す。

「じゃあここら辺で休むか、あ!ローズライも一緒に落ちて来たみたいだぜ!よかったーー」



 3つだけだが、湖の中央ら辺に浮かんでいた。残り10しか、体力がないから取りに行く。

「うおっ。ぶくぶく」

 急に地面が低くなった。そして一瞬水中に灯りのある洞窟のようなものが見えた。がそれよりローズライを食べる。

「よっしゃ全回復したぜ!やっぱり取っておいて正解だったな、」

「ワン!ワン!ワン!」

 なんか大和がお前が取ったせいでこうなったんだよ

 と言っている気がする。



「そういえば何か洞窟みたいなものがあるぜーもしかしたら寝床に使えそー」

「本当?」

 海斗が碧偉を担がながらこっちに来る。



「あ。そこらへんから地面ないから気をつけて」

 流石は海斗だ。人を背負っても地面がない水中で浮いている。すると、


「ゴゴゴゴ、」

「何だ?この揺れは」

「ヤバイ何かがくる!」

 急に大きく涙が揺れ出した。そして何かが出てくる。ん?狸か?狸が水中からでたきた、、、そして浮いた、、、

「おぬしらその娘を抱えて何をしておるのじゃ!」

 !!!狸が喋った。俺は驚きのあまり声が出なかった。

 だな海斗は冷静に事情を手短に話した。


 流石は優等生。この世界に慣れたのか、いや、まだこの世界について分かっていないから、何が起きても対応できる様にしているのか。俺は海斗がいなかったら速攻で死んでたな、。


「ふむ。そんな事が、転移者か、ワシは聞いたことがないな、しかしその娘を見て分かることがある。こっちについて来い。」


「ドザァァァ」

 そう言って狸は湖の水を切り開いた。そして普段は水中にあるはずの洞窟に案内した。

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