5ページ目…スキル確認【3】
疲れが出て座り込んでしまったが、休憩がてら少しの間、そのまま時間を潰した。
その甲斐あって、精神的に疲れていた物は回復出来たと思う。
そんな訳で気を取り直して…残りのスキルの確認をしようと思う。
まぁ、今までの流れから行くと、確認しなくても結果は予想は付いてるんだけどね…。
〖精霊魔法:LvMax〗〖無詠唱:LvMax〗〖多重詠唱:LvMax〗〖投擲:LvMax〗
この4つのスキル確認である…とは言え、投擲はさっき石を投げてみた時、普通に投げただけだったから投げ方が悪くて投擲スキルが発動しなかったのかもしれない…。
【投擲スキルは攻撃力に依存しています。】
あ~…つまり、投げ方は関係ないと言う事ですね?説明ありがとうございます。
【どういたしまして。】
何故か先程からシステムメッセージと思われる声と会話が出来ているのだが、よもや、『どういたしまして』と返事されるとは思わなかった。
しかし、投擲は攻撃力に依存するのか…。
どうやら石を投げた時に、僕の攻撃力が3しかなかった事により大した攻撃にならなかったみたいだな。
だったら、もっと攻撃力を上げた状態なら…とは言え、現在の攻撃力4な訳だし…今のままでは誤差の範囲にしかならないので意味がなさそうだ。
とりあえず、精霊魔法ってのを試したいのだが…先程から謎の声と会話が成立しているので、今回は一応、先に聞いてみようと思う。
あの~、僕は精霊魔法使えますか?
【もちろん、使えます。】
おぉ~!よもや精霊魔法が使えるのかッ!
攻撃魔法も回復魔法も使えなかったから心配したがコレで何とかなるかもしれない。
なので、続けて質問してみる事にした。
ちなみに、どんなのが使えるんですか?
僕は心の中で声の主に問いかける。
【え?まだ精霊と契約していないんですから精霊魔法なんて使用できる訳無いじゃないですか。】
「今すぐ使えるんじゃないんかいッ!!」
声の主と心の中で会話してるのを忘れ、つい声に出して突っ込んでしまった…。
【何を当たり前の事を言ってるんですか?】
【あ~アレですね、使えるのと使用出来るのを勘違いしちゃったんですね?】
【まぁ、確かにスキルにLvMaxってあれば、誰だって使用可能だと勘違いしちゃうのは分からない訳じゃないんですが…ププッ、ちょっと恥ずかしくないですか?】
【ねぇ、今、どんな気持ち?ねぇ、ねぇ、ねぇ?】
つまり、謎の声さんの言う使えるとは覚える事が出来ると言う事であって、使用…発動出来ると言う意味では無い様だ。
と言うか…謎の声さんは、その辺の事については、一切、フォローすらしてしてくれないみたいだ。
からかってくる謎の声に、泣きそうになるのをグッと堪えて、残りのスキルを見てみる。
〖無詠唱〗、〖多重詠唱〗のスキルを見る。
どちらも、魔法を使う際のサポート技術と言う事が分かる。
ただし、現状…魔法が使えない状態…もとい、魔法を覚えていない状態なので意味がないと言う事が分かった。
【正解です、大変良く出来ました。】
煩い!褒められても使えないんじゃ意味が無いんだ~!!
僕はガックリと項垂れ、足下にあった石を何度も遠くに投げつけた。
結果…足下にあった石がなくなる頃には、攻撃力が4から8へと上がっていたのだった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます