第17話
「さて、この地下室じゃあ穴も掘れねえし仕方ないコレ使うか。」
そう言い穂先をマスターから貰った変えようとするが相手は待ってはくれなかった。
「じゃあ後よろしく。」
マスターは逃げて行った。邪神も実力差を解っているのか手出しはしない。その代わり俺に集中砲火を浴びせてきた。
「はあ、あの人もおっかねえな。」
避ける!避ける!避ける!
邪神は煙を全身から吐き出しそれらを操りこちらに無数の弾丸の嵐を叩き込んでいく。
俺はそれらを槍によるストリップショーによって避けていく。しかしながら今は女装をしているわけでもないので少しばかり絵面が悪い。想像してみてくれ髪が長めの人がよく見たら女性じゃなくて筋肉ついた男子がストリップショーをやっている姿を。むさくるしいにもほどがあるだろうに。そんな気持ち悪いストリップショーえしながらカンッカンッと槍を滑らせながら接近し最後に棒高跳びによる跳躍を行う瞬間に穂先のアタッチメントを変える。
そして懐に入り込みぶっ刺す。
そして引き金を引いた。
「Giraaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!」
邪神は悲鳴を上げる。
「この感じだとコンクリート用のインパクトドライバー以上の動力か。けどなあ電気食うな。あ、バッテリー切れた。」
邪神は機構が止まるとにやりと笑い背後から俺を突き刺した。
「あ、言い忘れてた。今使っている槍は魔道具だぜ。」
手ごたえがおかしかった。よく見れば服の下に紙一枚敷かれているではないか。それが邪神の煙を受け止めた。
「魔法具名 木槍 折紙」
今度は纏っていた紙を穂先に変える。
「ほれよッと。最初の傷は再生しているみたいだが致命傷だぜ。こんな風にな。」
紙の穂先はいとも簡単に邪神の体をバラバラにした。
「これも言い忘れてたのだけれども最初からこの穂先だったのよ。まあ私の本来の槍だったら一瞬なのだけれどもね。悪魔さん誰に召喚されたのかその身をもって証明しなさい折紙。」
邪神の体から散り散りになった紙の紙片が集まっていく。そして一枚の紙を形成し折り目を作り出す。
「へえアーススキルとは別口みたいね。西洋系の人かしら。まあマスターに報告ね。それと悪魔さんまだ生きているんでしょう。契約は貫いたけどどうするかしら。ああ、間違ったわね。豊穣の女神様かしらね。」
邪神はつきものが取れたように山羊の角を持った美女の姿のなっていた。
「呪いが.......」
彼女は涙を流しつつづけていた。
俺はそっと上着だけかけメモを書き置くと部屋を後にした。
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