第5話

「おーいミーナ補習は?」


リュヒルとの決闘を行っている隙にノートをそのまま持っていき補習を受けていたミーナは燃え尽きた表情で教室に宇残っていた。


決闘の方は中止になるかに思えたがリュヒルが自分が負けたの一点張りで意地でも奴隷になるとか言って俺の勝ちにされた。学園長の差し金かに思えたがどうやらリュヒルの意思でそうなったらしい。リュヒルの父からもよろしくとの旨の連絡が来ている。リュヒルの父は俺の病気についてもある程度理解しており異性に対する性欲及び恋愛的欲求がないことがわかっているため責任を取れとは言わなかった。


「ああイグアス、ありがとう神様、またノート売って。」


ミーナは復活したようだ。ちなみにミーナと俺が仲がいいのは単に幼馴染だからであり、女性恐怖症になった時もミーナにはそこまで嫌悪感をもたなかったこととミーナが協力的に病気を治そうとことしてくれたこともありミーナだけには欲求的な意味でも若干は持つようになった。


ちなみにミーナのほうも告白してきている。ただ俺はそういう関係になると途端にやる気が失せそうで怖いのといまだ男性的機能が役に立たないことがあり医師が言うには身体的には問題は全くないようだが精神的な意味で完全回復するにはトラウマを乗り越える必要があるらしい。 


なんでも親からの教育によるものは記憶を閉じたとしても身体的に受け付けない可能性があり逆に下手に蓋をした記憶が開かれるとどうなるかわからないとのことだ。だから催眠療法も使えない。


「ああいいぜ。倍でな。」


「がーん。そんなあ。」


ムンクの表情で項垂れるミーナ。そんなミーナに対してSっ気をそそられた俺はさらなる鞭を浴びせることにした。


「どうしようかしら。うふふふ、ミーナがなんでも聞いてくれるっていうなら今日の額でいいかもしれないわ。」


ミーナは恐怖で顔をさらにこわばらせた。そう俺が女口調になるとミーナにとってはろくでもないお願いがくることが目に見えているからだ。


「そそるわあ、その顔。」


「あのうイグアスちゃん。お願い着せ替え人形だけはやめて。」


「あら、じゃあ着せ替え人形じゃなければいいのね。じゃあいいわよ、少し街に出るわ。デートしましょう。」


「ううぅ、イグアスが女性恐怖症なのは知ってるけれどひどいのは年上限定だし、それでも私よりおしゃれで女子力がある男子なんていやだよ。」


ミーナは俺に聞こえないよう。小さな声で話すが俺には聞こえている。


「あ、そうそうリュヒルも誘うからね。」


「ええええ!!!」


ミーナは俺が進んで女子を誘ったことで俺の病気に変化があったと見たらしい。俺の目的は違うのだが

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