人生イロイロ。年下も年上もあまり関係ないのでは

 生きていると、いろいろなことがありますよね。


 人生のレールと言うけれど、人によって辿る路線はさまざまです。人の数だけ枝分かれしていることでしょう。だから人がどんな道を歩もうと、レールから外れるなんていうことはないと思うんです。よく言いますけどね、「レールから外れた人生を送る」とか……。その本質はきっと、「私が想定していたレールと彼が敷いたレールとか違っていた」ということなんでしょう。


 勝手な話です。


 生きているのは、自分。死ぬのも自分。それなのに勝手に他人の人生を「こうだ」と決めつけるわけです。


 それは、「年齢」についても言えます。


 たとえば50年生きてきた人生のベテランが、18歳の若者に「人生経験が浅い」「お前はまだ何も知らない」と思うことがあるでしょう。だけどこれも、結構勝手な話だと僕は思います。


 18歳の若者だって、色々なことを経験しているかもしれません。大事な人の死も、仕事の大変さも、生きることの辛さも……。そして自分たちが10代の頃にはなかったような経験が得られる機会も、あるはずです。


 年齢によって「浅い」と決めつけるのは、想像力の欠如だと思います。


 逆を言えば、どれだけ長く生きていても経験が浅い人もいるでしょう。


 だから僕は、自身が敬うべき相手を年齢によって決めません。初対面のときは、年下だろうと敬語で話します。関わり合う内に尊敬できる部分が見つかれば、敬い続けますよ。年齢が上でも、話していくにつれて、その人の浅さが目に見えてきたら敬うのをやめることもある。


 年下年上に関わらず、敬うべき相手だと自分が思った人を敬う。それで良いじゃないかと、僕は思うんです。


 まあ……そう思うのは、年齢だけで判断された経験が僕自身にかなりたくさんあるからかもしれませんけどね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る