20日目 追加修正の目論見
「まだ間に合うことになりました! 提出は明日になったから、さらにいいモノを作っていきたいと思います! みなさん、もう少しご協力をお願いするね」
声は聞こえなかったが、会議内にどよめきが走ったのが十分に感じ取れた。
話としてはこういうことらしい。提出期限には間に合わなかったが、その遅れを王都周辺の渋滞と王都の城へ入る際の手続きの遅れということにして、遅参については見逃してもらえたと。また、提出物の不備についても、王都の魔道支援課が2日間休みに入るということもあり、今回は特別に2日後の提出としてもらえたとのことだった。
「だからね、内容を見直して、もっといいものを作ったほうが、絶対にいいから。本日と明日の午前中、みんなで協力していいものを作っていきましょう!」
(本気か……)
(もう終わったと思ったのに)
(やべえやつじゃん)
耳には聞こえないが、そんなつぶやきが感じ取れた。
「じゃあ、1ページ目から見ていこう! ザルトータン君、ここに書いてある兵士情報の自動登録ってなに?」
修正は〈全自動〉チームが一丸となって一日がかりで行われた。
コタンは定時で帰されたが、修正は深夜過ぎまで続いたらしい。
次の日、コタンは驚くべきことを知らされることになるのだった。
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