~交錯の港町編~

第36節・年明けの動乱


 エスニア歴1000年。

新年祭から一月が経ち、冬の寒さが最も強まった頃。

アルヴィリア王国は内戦により未だに大きく揺れ動いていた。


 中央ではオースエン家の残党に対してエリウッド王が勝利し、メフィル家を重用することにより新体制を築きあげ始めた。

オースエン家の残党は散り散りとなり、王家に対してゲリラ戦法をとるようになる。


 東ではキオウ家が完全に領土を奪還し、表向きは内戦に対して不干渉を宣言したが、"一部"の水軍が離反し反王国軍に加わったと言う。


 北ではガルグル家がガドア地下帝国と金山を巡って争っており、内戦にはキオウと同じく不干渉であったがエリウッド王率いる王国軍に急接近を始めた。


 そして西のシェードラン領ではルナミア・シェードラン率いるシェードラン辺境伯軍が蜂起し、反大公軍と合流。一進一退の攻防を繰り広げていた。

戦いは長期化すると思われていたがある事件により事態は急速に動き始める。


 膠着状態を脱するためレクター・シェードランはある条件を呑む代わりに援軍を確約した。

その条件とはシェードラン大公家が所有するいくつかの海洋交易路をメフィル大公家に譲渡するというものであった。

これに対してベルファの町を所有するクルギス伯は反発。

突如戦争からの離脱を宣言するのであった。


※※※


 コーンゴルドへと向かう街道を一台の馬車が進んでいた。

荷台には野菜や果物などが詰まれており、馬車が不整地な地面で上下に揺れるたびにカタンという小さな音を立てる。

そんな馬車の御者台には帽子を深く被り、商人の格好をしたマイクが居た。

彼は鼻歌を歌いながらゆったりと馬車を進ませ、時折吹く冬の冷たい風に身震いする。


 そして暫くそのまま進んでいるとコーンゴルドの町が見えてきた。

彼は故郷を目にすると小さくため息を吐き、「やっと帰ってこれた」と苦笑する。


 コーンゴルドの町の正門まで来ると、胸壁にいた衛兵に「行商人のマイクでさぁ」と演技っぽく言うと門が開かれ衛兵たちから「その格好、似合ってますよ」と茶化しが飛んできた。


 正門を潜るとすぐに建て直し中の三層街が目に入ってくる。

コーンゴルドの戦いにより三層街は灰燼と化したが街の人々総出で立て直しを始めた。

あと数か月もすればきっと元に戻るだろう。


「……数か月後もこの街があるように頑張らないとな」


 そう呟くと馬車を停め、御者台から飛び降りる。

すると同僚のサムが「よう、お疲れさん」とやってきた。


「どうだった? クルギスの方は?」


「クルギス伯が大公側から離脱したのは本当らしい。どこもかしこも戦の準備で特にベルファの町はクルギス家の兵が集結して殺気だっていたさ」


 町に入るのも大変だったし出るのはもっと大変だった。

だがどうにか町に潜伏でき、内情偵察を行えた。


 クルギス伯爵は大公軍と一戦交えるつもりのようだ。

既にメフィル艦隊による海上封鎖が始まっており、ベルファの町に近づく交易船は次々と拿捕されているらしい。


「と、なるとクルギス伯はこっちに着くつもりかな?」


「さて、どうだろうな? クルギス伯は戦争からの離脱。つまり中立を宣言したんだ。反大公軍にも味方しないという考えらしいが……」


 それはレクター大公が許さない。

恐らく近いうちにレクター大公は裏切り者を始末するためにクルギス領に侵攻するだろう。

その時我らが反大公軍はどう動くかだが……。


「とにかくルナミア様に報告したい。今、どちらに?」


 サムに訊ねると彼は二層街の方を指さし、「教会の方」と言った。

恐らくあの場所にいるのだろう。

”彼ら”がコーンゴルドに来てからルナミア様は良くあそこに足を運んでいる。


「分かった。行ってみるよ」


 そう言うと荷台のリンゴを一つ手に取り、齧りながら歩き始めるのであった。


※※※


 教会近くの広場で幼い少年と向かい合っていた。

彼の手には木刀が握られており、私も同じく木刀を握っている。


 少年は真剣に、じっと此方の出方を伺いゆっくりと足を動かし始める。

そして息を呑むのと同時に踏み込んできた。

真っ直ぐで読みやすい突撃。

故に私は軽く少年の木刀を自分の木刀で受け名がし背後に回り込むと足払いを放った。

それにより少年はうつ伏せで倒れ、起き上がろうとした所を背後から木刀で頭を叩く。


「いってぇー!!」


「はい、一本」


 少年は涙目になりながら叩かれたところを摩り、「子供相手に本気になるなよー!!」と噛みついてきた。


「常在戦場!! 訓練でも常に━━」


「実戦と同じ心構えで挑む、だろ? シアに散々言われた」


「あら、そうなの? あの子、私の言ったことを覚えているようで何より」


 私は少年━━レオに手を差し伸べるとレオはバツが悪そうに手を取って立ち上がった。


「流石はシアのねーちゃんだぜ……。容赦が無さすぎる……」


「そりゃ姉妹だもの。似るのは当然よ」


 誇らしげに胸を張ってそう言うとレオは半目になり私の胸をじっと見つめてきた。

な、なんだろうか?

いくら子供でもそう見られるとはずか……。


「でもルナミアはシアよりもおっぱいちっちぇーよな」


 一閃。

レオの頭に木刀を叩き込み、レオが「うごごご……」と呻きながらしゃがみ込んだ。


「よし、立て。今から絞めてあげる」


「ち、ちきしょう。本当のことだろう!!」


 もう一発木刀を叩き込んでやろうかと振り上げるとレオは慌てて私から離れた。

それにしても……。


「ねえ、リーシェはそんなに、その、大きいの?」


「え? うん。ルナミアよりもずっと大きいな」


 レオ少年に背を向けて己の胸を揉んでみる。

ずっと大きい?

どのくらい?

このくらい?


 前から差を付けられていることは分かっていたがまさかもっと差がついたのか!?

私だって成長している。

そりゃあ、並よりも小さいかもしれないが大きさよりも形の方が大事の筈だ。

故に私はスタイルで劣っていない。

たぶん。


「それにしても……リーシェ、どうしてるのかしらね?」


 突然リーシェが自由都市で世話になったという孤児院の人々がコーンゴルドに逃げ込んできた時は驚いた。

だが同時にあの子が生きているということを知り、心の底から安心した。

そしてつい先日、リーシェからの手紙が届いたのだ。

そこには紆余曲折あってエルフラント神聖国に滞在しているということ、未知の敵に狙われていることや自分の過去を知るために遠いザドアの大砂漠に旅立つということ。

様々なことが書かれており、私はあの子の手紙を読んで思わず嬉しさから部屋で泣いてしまった。


(……戻ってこないのは不服だけれどもね)


 本当なら「いいから戻ってこい!」とエルフラント神聖国まで行って連れて帰りたいところだが今の私の立場ではそれは出来ない。

それに手紙からあの子の強い決意を感じたため、あの子の好きにさせることにしたのだ。


「うおりゃあ! 隙あり!!」


 後ろから襲い掛かってきたレオの攻撃を避け、背中に一太刀入れる。


「甘い! というか、奇襲を仕掛けるなら大声出さない!」


 また地面に倒れたレオに苦笑すると教会の方から幼い少女が駆けて来て「レオー!! 教会のお手伝いの時間だよー!」とレオに声を掛けた。


「ええ……、もうそんな時間かよ」


「ぐちぐち言わない。ほら、行ってきなさい」


 レオは「はーい」と言い教会の方に走っていく。

あの子たちは今教会でお世話になっている。

神父様がマザー・カルラや子供たちの為に住む場所を提供し、その代わり教会の仕事を手伝っているのだ。


「……懐かしいわね。私たちも小さい頃は良く礼拝とかしに行っていたわ」


 いつからだろうか。

私は教会に足を運ばなくなった。

それは忙しいからというのもあった。

だが今、私が教会に行かないのは……。


「…………」


 あの日の光景を思い出す。

私の号令の下、多くの人間が業火の中に消えたあの朝。

私の手は血で汚れ切っている。

でも構わないのだ。

私は何があっても、どんなことをしてでもお父様が残し、リーシェたちが帰って来るこの場所を守ると誓ったのだから。


 木刀を片付け、城に戻ろうとすると「おーい」とマイクの声が聞こえてきた。


「マイクさん! 帰ってきたのね!」


 マイクは私の前まで来ると一礼する。


「マイク、只今帰還いたしました。御命令通り色々見てきましたよ。大公軍とクルギス軍の戦は避けられそうになさそうですな」


 やはりこうなってしまったか。

ベルファはシェードランにとって要衝の一つ。

それを預かるクルギス家が離反することはレクターが許さないだろう。


「とりあえず城で報告を。他の人たちも集めて今後のことを……」


 誰かが此方に向かって走ってきていた。


 ウェルナー卿だ。

彼は私と隣にいるマイクを見ると「おう、帰ってきたか!」と言うと手に持っていた手紙を差し出してきた。


「これは?」


「反大公軍、バードン伯爵からの伝令です。大公軍がクルギス領に侵攻を始めました。奴ら、メフィル大公軍と一緒のようです。バードン伯爵は反大公軍の諸侯に緊急で招集を掛けクルギス伯爵の救援に向かうようです。反乱軍の”象徴”であるルナミア様には是非参陣を、と」


 手紙を受け取り目を通すと思わず舌打ちしてしまう。

バードン伯爵め、私に何の相談も無く軍を動かした。

いや、私はあくまで旗印。

旗は旗手に従えと言うことか……。


「バードン伯爵がクルギス伯爵救援を決めたのなら私は従うだけよ。”今は”ね」


 私の言葉にウェルナー卿とマイクは無言で頷いた。


 バードン伯爵。

あの男のことは信用していない。

ラウレンツ叔父様の件であの男には一つの疑惑があるのだ。

だがまだ確証が無いため動くことは出来ない。

今は大人しく旗印として利用されることにしよう。


「ガンツ兵士長に指示を。三日以内に出陣します」


「かしこまりました」


 ウェルナー卿とマイクが駆け出していく。

その背中を見送ると私は強く拳を握りしめ空を見上げるのであった。


「この内戦、絶対守り切ってみせるわ」


※※※


 荷台から空を見上げていた。

青い空と白い雲。

そして時折黒煙の柱が昇っているのが見える。


「……これで五本目」


 そう呟くとユキノが「近くで戦があったようですね」と頷いた。


 今、私たちはベルファの町へと続く街道を進んでいた。

エルフラント神聖国に滞在している間にヘンリーおじ様がベルファの町のにいる知人と連絡を取り、船を借りることが出来たのだ。

その船に乗り、海路でザドアの大砂漠に向かう。

その予定であったが……。


「まさかクルギス領が戦場になるとは思いませんでしたな」


 御者台にいるヘンリーおじ様の言葉に皆頷いた。


 私たちが旅立つ直前くらいにクルギス伯の離反騒動が起きた。

それによりベルファの町は現在危険な状況になってしまった。

船で行くのを止めるべきか悩んだがまずは町に行ってみようということになり今に至るのだ。


「あの煙、戦かな?」


「……もしくは略奪、だな。本格的な戦いはまだ始まっていないようだが小競り合いや混乱に乗じた野盗や傭兵たちによる略奪が横行しているらしい」


 ロイの言葉に私は「戦争、か」と呟く。

戦いか略奪かは分からないが煙の場所では誰かが命を落としている。

そのことを考えると何とも言えない気持ちになった。


「ご安心を。もし野盗が襲ってきても私がリーシェ様をお守りします」


 ユキノは胸を張りそう言うとミリが「アンタ、腕治ってないでしょうが」と包帯の巻かれたユキノの腕を指さした。


「野盗程度片腕で十分です」


「まあ、アンタならそうかもしれないけどさぁ。けが人は大人しくして私に任せなさいって」


「……ミリ様に任せるのは何故か不安を感じますね」


「なんでよ!」


「ええい! 喧しいわ!! 眠れんじろうが!!」


 ミリとクレスが騒ぎ出したことにより一気に幌馬車の中が賑やかになる。

私はそれに笑うとロイが手入れしている剣と盾を見た。

どちらも美しい銀に近い色をしており、盾には生命の樹を表す紋様が描かれていた。


「その武器、どんな感じ?」


「ん? ああ、かなり良い。びっくりするくらい軽いし、切れ味も抜群だ。こんなモノ貰ってよかったのかって思うくらいさ」


 あの剣と盾はエルフラント神聖国を出る前にレン女王から貰ったものだ。

御前試合に勝ち、”守護者”として認められたロイに送られた褒美。

エルフの鍛冶師が鍛えたミスリルの武具であり魔を払うのに適しているという。


 私はロイからミスリルの剣を貸してもらうと両手で持ってみる。

軽い。

まるで羽根のように軽い。

鞘から抜いてみると銀色に輝く刃にうっすらと魔力の光のようなものが乗っていることに気が付いた。


「軽すぎて扱いが大変なくらいさ。早くこの剣に慣れないとな」


 武器は重すぎれば振るのが大変になり、軽すぎれば力加減が難しくなる。

剣を鞘に戻しロイに返すとリントヴルムに触れた。

この竜王の遺骨から作られた槍は驚くほど私の手に馴染んでいる。

まるで槍の方から私に合わせてくれているかのように自在に振れるのだ。

クレス曰く、先代土竜王が私を認めてくれているということらしい。

ならば私はこの槍を持つに相応しい人間にならなくては……。


 そう思っているとヘンリーおじ様が馬車の速度を緩めて「問題発生です」と言った。


「どうした?」


 ロイが御者台の方に行くとヘンリーおじ様が前方を指さす。


「前から武装した集団が来てます」


「……傭兵か、賊か? それともどこかの軍か?」


 二人はじっと向かって来る一団を見つめるとヘンリーおじ様が「あの旗はクルギス家のものですな」と呟いた。


「どうするの? 反転して逃げる?」


 ミリの言葉にロイは「いや」と首を横に振る。


「今からじゃ怪しまれる。ここは普通にやり過ごそう」


「ならここは私にお任せを」


 ヘンリーおじ様に任せて私たちは幌の中に隠れる。

するとクルギス家の兵士たちが馬車を止めるのであった。


※※※


 馬車を停めると馬に乗った騎士が御者台の横に馬を停めた。

私たちは幌の中で息を顰め、外から聞こえてくる会話に聞き耳を立てた。


『ドワーフか。どこに行く気だ』


『どこって、そりゃあこの道が続いているのはベルファの町でさぁ』


『ほう? ベルファに? 戦場になるかもしれない町に向かうとは随分と物好きな奴だな』


『好き好んで今のベルファにゃ行きませんよ。もうすぐ戦になるのでしょう? だから町にいる親戚を連れてどっか別の場所に移り住もうと思っているんですよ』


『どこに移り住むつもりだ? コーンゴルドにでも行くつもりか?』


『以前までならコーンゴルドって考えもあったんですがね? ほら、あそこも大公様の軍と戦っているじゃないですか。自由都市に知人がいるのでそっちに行こうかと』


 私の隣にいたユキノが半目で「よくもまあ口が回りますね」と呆れたように呟く。

だがそのおかげで今のところクルギス家の兵士には怪しまれてなさそうだ。


『成程な。道中は賊も出ている。気を付けるが良い』


 どうにかなったか?

そう安心しかけた瞬間、騎士が『ああ、そうだ』と言う。


『一応積み荷を確認させてもらうぞ。”万が一”ということもあるからな』


『……ええ、そりゃどうぞご自由に』


 私たちは顔を見合わせる。

ミリが「どうするの!?」と慌て、クレスが「どうもならんじゃろ」とふんぞり返って座った。

確かにどうにもならない。

堂々と幌の中で待機しているとしよう。


『あ、中に人が居ますんで』


『む? 同乗者がいるのか? おい! 調べろ!』


 馬車後部の布が捲られ、兵士が私たちの顔を一人一人確認した。

そして外に居る騎士に「同乗者は五人!! なんだか奇妙な取り合わせです!!」と報告した。

すると騎士が「奇妙?」と馬に乗ったまま馬車の後ろに移動し、荷台の中を見る。


「ふむ……ゼダ人にミカヅチ人。エルフに子供か……」


「誰が子供じゃ……むごごご!?」


 大声を出したクレスの口を慌てて塞ぎ、騎士に「あ、すみません。騒いじゃって」と頭を下げる。

すると騎士は私の顔をまじまじと見つめると「お前は……」と呟き、それからヘンリーおじ様に「これで全員か!」と訊ねた。


「ええ、これで全員です。なんなら中に入って調べますか?」


「……いや、いい」


 騎士は近くにいた兵士と何かを話すと頷き、「行っていいぞ」とヘンリーおじ様に言った。

そして私に「先ほども言ったが道中は賊が出ている。気を付けて町に向かうがいい」と言うと馬車から離れていく。


 そして騎士が兵士たちに「行くぞ!」と言うとクルギス家の軍は街道を進んでいく。

その姿が見えなくなるまで私たちはその場で待機するとクレスが「なんじゃったんじゃ?」と首を傾げた。


「確かに。検問にしては随分と簡素でしたね。私たちを見た後の反応も気になります」


 ユキノの言葉にロイは頷く。

そして御者台に移るとヘンリーおじ様に「船を出してくれる人は本当に信用できるのか?」と訊ねた。


 船は以前ベルファで会った貿易商のジェイムスが出してくれることになっている。

しかし実際に船を動かすのは彼が雇った船乗りたちだ。

そこからクルギス伯爵に私たちの情報が漏れた可能性もある。


「ジェイムスは信用できる船乗りだけを雇っている言っていましたから大丈夫だとは思いますが……」


「兎に角行ってみないと分からない、か」


 「そうですな」とヘンリーおじ様は手綱を取り馬車を動かし始める。

あともう数時間程でベルファの町だ。


 数年前。

ルナミア達と共に訪れた港町。

そこが私の新たなる旅の出発点になるとは思いもしなかった。

我が最愛なる姉は今、何をしているのだろうか?

私と同じようにこの冬の青空を見上げているのだろうか?

私は頬に冬の冷たい風を感じながらそう考えるのであった。

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