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座学

錬金式の構築・改変

永遠に文字を追いかけること三時間。


実践

魔術の効率的な利用・改変・対戦形式の模擬戦闘

理論講義三十分、実践講義四時間半。


 理論講義までは平和だった。マナの適切な収束方法や今僕が使っている魔導式の改良など、非常に実践に偏った内容であったが有意義だった。

 問題は実践講義である。最初は陣の展開速度を上げたり、陣にマナを貯める速度を上げたりしていた。しかし、それはほんの一時間程でそれからはおっさんとずっと模擬戦闘をしていた。おっさんは非常に大人気なく、まともに防がないと怪我になるような魔法を行使したり、体格の差を利用した体術や柔術を用いて一回、一回の戦闘の度に半殺しにされ、治癒の魔法をかけられ無理やり続ける。もはや、訓練の名を借りた拷問。

 最初の方は一つ一つの陣を意識しながら展開していたが、そんな余裕も無くなり、回数を重ねるごとに陣の展開速度とマナの収束だけをイメージした状態で魔法を行使している。体感では分からなかったが、やけくそにも思える陣の扱い方のせいで起動までの速度は各段に減少していた。およそ元の五分の一ほどの時間で魔法を行使している。その分、発動にミスが生まれ、思いもしない威力や方向に行使されることもあったが、それも減ってきていた。この雑な訓練のおかげで僕の魔法の制御のスキルは格段と上昇していた。まぁ、その時の僕は気付かなかったのだが。

 最後の訓練が終わると、おっさんは僕に治癒魔法をかけることなく立ち去ってしまった。「寮に帰るまでが最後の訓練だ」とかなんとか言って。

 明日からの戦闘訓練では武器も使うらしい、しかも剣、太刀、槍、鎌、投げナイフなど一通りの武器を一日で試すそうだ。どうなってんだ、おっさんの頭の中は。

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