【ローマの真実の口はそもそもアレの蓋!?な、なんかガッカリしたよーな気がするっ!!】



みんなはローマとか好きか?



私は大好きだなー。



イタリアのごはんはジャパニーズのお口にも合うよなー。



ものすごい大昔の映画である、ローマの休日なんかにも登場して。



オサレなデートスポット感を爆発させつづけているなー。



映画オタクとして見たことある。



ヘップバーン、メチャクチャ可愛いよなー。



ずるいレベルだ。



全ての女がヤツ級のフェイスだったら世界はもっと楽しかったよーな気がする……っ。



何してても可愛い。



町中のスペイン広場でジェラート食べるシーン可愛い。



私もやってみたいとかいう衝動に駆られるかもしれないが。



今ではスペイン広場でアイス類を食べると罰金刑に処されるから注意な!!



景観を守るための措置らしい……。



観光客って何だかんだで世界共通でマナー悪いからな。



相合い傘を世界遺産に新婚カップルは彫りがちだ。



とにかく。



落書きやらゴミのポイ捨てとかを防ぐために。



ローマのスペイン広場では、アイス食べちゃダメになってしまったのである。



ヘップバーンごっこの一つは封じられてしまったのだよ。



さて。



そんな魅力たっぷりなローマにある真実の口は有名だよな!



知らない子もいるかもしれんが、実は世界的に有名なものだから知っておくといいぞ。



ローマにある円形の巨大な顔の彫刻であり。



このお口部分の穴に手を突っ込むと。



嘘つきは手首を食いちぎられるとか。



噛まれて抜けなくなっちゃうという伝説を持つのが、真実の口である!!



じつはこの有名な物体は。



ローマ時代の下水道のマンホールの蓋である!!



……そいつを立てて飾っているわけだな。



どーしてか?



正確な経緯は不明ではあるが、これそのものはローマ時代の牧羊神か海の神の彫刻であると考えられている。



ローマ時代のマンホールやっていた頃は下水道のシンボルだったようだな。



ギリシャ神話の海洋神オーケアノスもしくは、古代ローマの牧羊神ファウヌスであろうと考えられているが議論は尽きない。



下水道の蓋なんだから外洋の化身であり全ての川の父親でもあるオーケアノスが今んところ納得しやすいってんで、有力視されている。



全ての水を飲み込む、水の神様たちの頂点というわけだ。



真実の口はキリスト教化されるより以前の古代ローマの産物であるから、2000年近く前からあるんだろうな。



なお、1200キログラム以上あるらしいから。



はめ込んだらしばらく取り外すようなことは無かったのかもしれん。



目と口の穴から雨水を地下に注いでいたようだな。



2000年前の物語は不明だが。



1000年前の11世紀には伝説がある。



旅人用のガイドブックに記述が残されているぞ!



それによれば。



反キリスト政策を取ったせいでキリスト教徒に人気のないローマ皇帝ユリアヌスってのがいるんだが(ユリアヌスは昔のローマの多神教を復活させたかった)。



そのユリアヌスをそそのかした悪魔としてのファウヌス(キリスト教からすれば異教の神はみんな悪魔だ)の像が、ローマには奉られている。



と、そのガイドブックには書かれていた。



それが、真実の口のことだとされているな。



真実の口はローマ皇帝を悪の道へと誘った悪魔の像という認識もあったらしい。



海の偉大な神より、悪魔のほうが選ばれたのはキリスト教的なチョイスかもしれないな。



さて。



この真実の口は教会に配置されつつも、裁判に使用されていた。



真実の口のなかに手を突っ込んだまま裁判を行い。



嘘がバレたときは、被告人の手首を斧なんかで切り落とすとかしていたよーだ。



昔の刑罰は残酷だよなー。



それらの事例と、古代の神秘性が融合したのか。



いろんな物語が生まれていく。



ローマ帝国時代の皇帝の創作話やら、浮気女が知恵を使って真実の口に噛まれることを回避した物語とかな。



実際にあったというよりは、フィクションだな。



夢はないけど、石は噛みつかない。



不思議な存在感のあるマンホールの蓋は、長年にわたりさまざまな噂がついていき、伝説性を帯びるに至った。



最終的には、嘘つきは手を噛まれるという伝説に落ち着いたんだよ。



そして。



不朽の名作、ローマの休日という映画が世界的に有名な彫刻の座へと導いた。



ヘップバーンとデートしてる男が悪ふざけして真実の口に噛まれるネタやるんだが。



そのシーンってアドリブだそーだ。



あわてるヘップバーンが可愛いぞ。



とんでもなく昔の映画だが。



一見の価値ありだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る