【現存する最古の大学は意外にもアフリカにある!?1160年以上前からやってるってマジかよ…っ!?】



みんなはアフリカ好きか?



人より自然がLOVEなヴィーガンとかには、最高の大陸かもしれんな。



ヴィーガンじゃなくてオタクの私としては、好きな部分とか嫌いな部分とか。



大いに同情したい部分も多いフクザツな気持ちにされてしまう土地ではある。



先進国から搾取されまくってるからなぁ……。



それに。



環境保護マネーによって不幸な目に遭わされてるアフリカ人の多いことよな。



自然大好きなヒトからすれば、野生動物が多いって素晴らしいことかもしれんが。



野生動物なんて保護してたら農業も工業も発展しにくくなるだけだしな……。



考えてみろ?



一頭で毎日150キログラムの植物を食らい、100リットルの水を飲みまくるようなアフリカゾウの群れを保護してだ。



農業なんか発展することなど不可能である。



たとえば。



20頭ほどのアフリカゾウの群れが、夜な夜な果樹園なんかを襲うんだぞ?



果樹園の樹木をへし折ったりして荒らしまくりながらの略奪だ。



史上最大の害獣というのがアフリカゾウの持つ側面のひとつである。



まともな価値観なら駆除しちまうだろうよ。



世界中のどの土地に住む人でも、おそらく積極的に駆除していた(ガチなヴィーガン文化のインドは例外かもだが、結果としてインド象も虎も健在だな……)。



でも。



アフリカではやれない。



なんでか?



先進国が本音ではアフリカの発展を全くもって望んでないのと。



先進国主催の野生動物保護活動が盛んであるためと。



アフリカの各国政府が先進国からの環境保護マネーを欲しているからだな。



昔はアフリカゾウが農園を襲撃してきたら、農家のアフリカ人が銃や弓で追い払っていたが。



先進国からの環境保護マネーが欲しくてたまらないアフリカの政治家たちは。



アフリカゾウを保護して先進国からのマネーをゲットすることを優先して。



貧乏な自国の農家を見捨てているな。



アフリカゾウに対する銃の使用はもちろん。



殺すレベルには至らない弓の使用も禁止している国が多い。



アフリカの農家はアフリカゾウに襲われたら自分と家族の人生は終わりだ。



アフリカゾウを武器で追い払い自分の農園を守れば、政府と法律によって監獄送り。



アフリカゾウを一晩放置すれば、人生をかけて投資してきた農園を壊滅させられる。



どちみち破滅するのみだ。



密猟者がゼロにならない理由のひとつだと考えている。



悪魔のような害獣でもあるアフリカゾウを殺してくれたハンターのことをメチャクチャ有り難がるだろう。



農家がフォローしていないとも限るまい。



政府職員や観光業者以外にはアフリカゾウの存在はデメリットでしかないからだ。



アフリカにいる猛獣たちは、アフリカ人よりも動物や自然の方が好きなヴィーガンたちには価値があるということだな。



食料不足で飢え死にするアフリカ人がとんでもなく多いなら。



野生動物どもを駆除して農業地域を確保すべきだ。



肥沃な土地で品種改良した乳牛を飼えば。



1頭の牛から40人分の食をまかなう牛乳を確保することが可能だ。



アフリカゾウやキリンやシマウマ、ヌーやら何やらがいなければ?



そいつらが食う草で家畜を養えば?



餓死者は大いに減るよ。



ヴィーガンはアフリカ人が餓死する現実を語らず、アフリカの動物を神聖視していたりもするわけだ。



まあ。



アフリカは2000種の言語が存在するような多民族地域であり。



世界の全ての国がそうであるように。



他言語を使う民族のことを互いに憎みあっていたりもする。



厄介なことにヨーロッパが植民地化するときに作った国境線が複数の民族を乱暴に区切ってしまったことも問題を残した。



各地に少数派が生まれ、それぞれが国内外の政治的対立を越えた民族意識のもとに結束し。



武装闘争を繰り広げている。



イスラム教のテロリスト一つとっても民族の違いがあれば、フクザツになる。



厳格なイスラム教文化もあれば、より民族意識的なイスラム教文化もあり。



それぞれのテロリストは共通の敵がいれば結束するが。



最終的には勝利しても分離してお互いを敵に回すという流れがつきものだ。



貧困を動力にして、フクザツな諸問題が紛争化しやすいという悲惨な状況が。



アフリカでは固定化されてしまっていたりするな。



これからは潜在的な発展を巡っての政治的な闘争も加熱化するだろう。



2010年ごろにインターネットにアクセスできたアフリカ人は大陸全土で1000万人しかいなかったが。



中国の投資の結果、スマホでアクセス可能な土地は増え、マサイ族までYouTuberみたいな活動をする始末だ。



安いし性能も悪くない通信網の投資は。



労働対価と部品代が高額な先進国の仕事では不可能で、人件費も部品代も安い途上国である中国なら効果的に展開することが出来たからだ。



それに。



植民地と奴隷、欧米の白人のキリスト教徒と、アフリカの黒人のイスラム教徒という、歴史的かつ人種的で宗教的な対立もアフリカと欧米にはあってギクシャク要素だったりもするな。



貧富の差を背景に。



貧しい発展途上国とそのリーダーである中国と。



発展途上国に国際的な産業のシェアをこれ以上は奪われたくない先進国の対立は進むのだろうな。



貧乏人の強欲VS金持ちの傲慢という有史以来のお馴染みの形でな。



民主主義は人数を大切に扱うという建前があるが。



資本主義においては命の価値はまったくもって等価ではない。



発展途上国の人々の願いの数は、先進国のそれを圧倒的に上回るだろうが。



有しているマネーはそれをはるかに逆転するわけだ。



より多くの人が幸せになる選択は、少数の富める国家に所属するものからすればデメリットでしかない。



産業のシェアを奪われ、搾取の構造が逆転しかねないからな。



なんであれ。



アフリカにおいて電子インフラが整備されていく流れは大きな意味を持つ。



スマホは銀行制度の発展が乏しいアフリカでは。



銀行代わりにも機能する。



給料の振込先をスマホの会社にしておいて。



スマホの会社経由に電子決済をすれば、たとえサバンナに住んでいようとも各種のサービスを受けられる。



放浪する民族も多いアフリカだと、普及すれば人数の管理やひいては納税の管理もしやすい。



天引きすれば納税できるし。



納税がそれなりに行われれば公共システムも発展するかもしれないし、アフリカでは少なめな国家への帰属意識も出来るかもな。



そして、予防接種なんかの公共サービスの享受を受けられやすくなったりもするわけだ。



スマホを使うためだけに文字の習得も増えるかもしれないし。



スマホに入っている翻訳ソフトの普及は文字が読めなくても、文章を理解させてくれるだろう。



識字率の低いアフリカにとって、高度な翻訳機でもあるスマホは多くの面で有益だ。



おそらく先進国以上の重要性を潜在的には持っているかもな。



インターネット経由による各種の公共サービスのフォローは。



アフリカ社会をそれなりに支えてはくれることになるかもしれない。



さて。



本題だ。



さまざまな混沌の要素が多く。



今後も国内外の政治的な力学により、混沌が続いていきそーで個人的には心配しているアフリカだが。



運営している世界最古の大学はアフリカ北部の国、モロッコにあるぞ。



開業は西暦859年である!!



そこから機能し続けているのだから、伝統的すぎるよな……っ。



その名はカラウィーイーン大学だ。



イスラムの神学校的な大学で。



イスラムの古典教育が中心の宗教的な大学である。



歴史マニアはレコンキスタを思い出すといい。



スペインとかポルトガルとかあるイベリア半島(ヨーロッパの南西部だな。イタリアの西にある四角い土地のこと)は。



8世紀にイスラム勢力が侵入してイスラム化していた。



レコンキスタというキリスト教のいろんな勢力によるイベリア半島の再侵略が行われ。



15世紀になるまでイスラム対キリスト勢力の衝突が大なり小なり起きていた。



その後はキリスト教勢力が支配する土地になったわけだが。



このレコンキスタ時代には、イスラム文化とキリスト教文化とか、アラブ、アフリカ、古典ギリシャ、ヨーロッパの各文化がごちゃ混ぜになったわけだ。



そして?



なかなか面白い雑種的な文化が生まれた。



なお。



ヨーロッパ初の製紙工場もこの文化圏が生んだりしている。



各古典の翻訳や交流が進んでいたわけだが。



やがてはレコンキスタの終了と共に、イスラム系の文化も追放が始まる。



モリスコ追放とか思い出せるヤツは。



世界史大好きなタイプのヤツだろうな。



ドン・キホーテの冒険とかにも。



モリスコは出てくる。



※モリスコってのは、キリスト教化したイベリア半島にいたイスラム教徒に、追放・死刑orキリスト教への改宗を選ばせて、キリスト教に改宗した人々だけれど。じつは隠れイスラム教徒も多くいて、ちょいちょい反乱したりスペイン王家とかに弾圧されたりして、けっきょくは追放された元イスラム教徒のキリスト教徒だ。



ドン・キホーテの冒険における『設定』では、作者のセルバンテスはドン・キホーテを書いてはいないという形である。



イスラム王朝文化の混じったアラビア語で書かれた原文のドン・キホーテの冒険を見つけたセルバンテスが、モリスコを頼って翻訳して発表しましたよっていう設定だ。



もちろん、それも含めてセルバンテスが創作したネタなんだがな。



さて。



北部アフリカにある現存する世界最古のカラウィーイーン大学は、このイベリア半島にあったイスラム系文化圏の継承者としての地位を持っている。



そのため、イスラム教古典文学好きな方からすると。



なかなか得難い古典文化を学べる大学でもあるのだ。



なお。



イスラム教徒しか入れないが。※入学資格のひとつはコーランの暗唱が可能であることだ…。



男女共学だったりもする。



女性の勉学に対して、全てのイスラム教徒が否定的なわけではない。



アフリカ北部らしいトコロかもしれん。



遊牧民文化やサハラ砂漠の隊商=キャラバン文化もあるため、野郎はどこかに出掛ける一方で、女性がお家に残りながら子供たちの教師として。



アラビア文学やらイスラム文学の伝統詩なんかを教えることが、そんなに珍しい土地ではなく。



それなりにインテリな女性も多かったりする土地でもあるからな。



しかし。



千年以上前から続く大学というのも。



なかなかスゴいもんだよな。



アフリカ北部の歴史は、意外とヨーロッパ史とも関連が深いから。



気になるヤツは調べてみると。



意外と面白い文化を知ることができるだろう。




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