【ランボー見て私、ワクワクしたぞ!!ベトナム戦争でガチに使われていたトラップをご紹介!!】



映画、ランボーを見ちゃった……っ。



なかなか悲しさがあふれるストーリーなので、万人におすすめするタイプの映画でもないけど。



個人的には良作だったと思う……っ。



ああ……。



トンネルに書かれた落書きを見つめながら戦うランボーおじいちゃんが泣けるわ……。



……さて。



本題である。



アメリカ軍は世界で一番強い軍隊と評価することができる組織だが。



攻め滅ぼすことが出来なかったターゲットがいる。



そいつはベトナムである!!



アメリカ人のトラウマであるベトナム戦争は、たくさんの若人を死なせたあげく、目的を達成できずに撤退したことから、事実上の負け戦だった。



映画のランボーは、そのベトナムの悲惨な戦場からアメリカに帰宅したトラウマ持ちのソルジャーだな。



ゲームのメタルギアとかに、このデザインは思いっきり継承されているような気はしているし、実際そうだと思う。



ランボーはベトナム仕込みのブービートラップ(即席の罠みたいなもんだ)を使いこなし、多くの敵にゲリラ戦闘を仕掛けるというのがスタイルだな!!



正直、アメリカ兵じゃなくてベトナム側の兵士の戦い方なんだが。



ある意味で死ぬほど有効だってことを骨身に染みるほど思い知らされたからか、アメリカを始め世界の軍隊がトラップを本気で学んでいく流れになる……。



ちなみに。



ベトナムのゲリラ兵―――ベトコンって呼ばれる人たちが使っていた罠の方法は歴史が深い。



ベトナムがチンギスハンの作った元に侵略されたとき。



ベトナムの将軍が農民たちに罠作って抵抗運動しろと言い出し、罠の作り方をテキスト化していたんだが。



そいつが数百年後のベトコンたちにも継承されていたわけだ。



ベトナムは元とアメリカという、それぞれの時代の超大国の侵略を、兵士に対するブービートラップとゲリラ戦闘という手段で追い返してみせたことがある国だったりする。



なかなか、やりやがるよな、ベトナム!!



さて。



実際に、どういう方法でベトコンとかランボーは罠を仕掛けていたのか?



紹介してみちゃうぞ!!



なお、ぜったいにマネしないこと!!



ブービートラップその1:落とし穴!!



シンプルだが落とし穴は有効な攻撃である。



人は3メートルの高さからの墜落で、50%が死ぬ。



3メートルの穴を掘るのはなかなか大変だが。



一度作ってしまえば、半永久的に機能することも利点であるな!



そして、金属探知機などにも反応しないから……視覚に頼るしか発見する方法もない。



見落とせば、死亡から足の骨折による自力での移動不可能なダメージを与えるぞ。



なお、その穴の下には竹やりとかが配置済みである。



泥とか汚物がその竹やりには塗りたくられている。



感染症にもかかり処置が大変になってしまうというわけだよ。



こいつに刺さると死ぬか重傷を避けることできない。



すくなくとも数か月は戦闘に参加できるはずもないわけだ。



金属を使わなくても、これだけの攻撃力のある罠が作れるわけだな。




ブービートラップその2:クマ狩り罠!



本格的な落とし穴を掘るのが面倒なときに使う方法だ。



30センチとかの深さで十分だから、そこそこ作りやすい。



こいつは小さな落とし穴ではあるが、工夫が凝らしてある。



四角い木枠を、二つばかり交差させたものを配置している。



その中央部を踏んでしまうと、木枠に自重が伝わり、かなりの勢い&パワーで脚を挟んでしまうってわけだ!!



ガツンとすねを両サイドからはさまれるわけだが。



そのはさんでくるポイントに錆びた釘などを取り付けておけば。



肉を切り裂き骨にも穴を穿つというわけだ。



さらに、痛みのあまり引き抜こうとする者が多くいるが。



その動きをすれば、釘によりさらに皮膚が切り裂かれることになる。



そうなったときの傷は、縫合が困難になりがちという厄介なケガである。



近い間隔で切り裂かれてしまうと。



肉どうしを縫い合わせても不安定になってしまい、傷が固定および止血しににくなり。



化膿が酷くなれば、脚を切断するレベルの傷を負わされることになる。



クマ用の罠を改良したものであり、兵士も仕留めることができるものだ。




ブービートラップその3:爆弾!



地雷は安くて殺傷能力が高いから、世界中の紛争地帯に広まっている。



戦車用とか兵士用とか、一定の重さに反応して爆発しちゃうぞ。



踏めば爆発して脚を失うことになりかねない。



なお、地面だけじゃなく川の浅瀬などにも配置されていた。



そういう場所ならより見つかりにくい上に、水中での地雷の威力は陸上での地雷よりも強くなり、いろいろな面で有効だからだ。




ブービートラップその4:ワイヤートラップ!



ワイヤーを使った仕掛け罠も多用された。



最も簡単なものは脚を引っかけるだけだ。



前にこけてしまうことになるぞ。



可愛い罠ではなく、そこから先に地獄があったりする。



転んだ場所に小さなスパイク上にカットした竹を配置しておけば、身体のあちこちに刺さることになったからだ……。



ワイヤーを仕掛けられない広めの草むらであっても。



背の高い草同士を結ぶことで、ブーツの先を引っかける罠を用意していた。



そいつに引っかかるとこけるし、その先にも竹やりがあることがある。



金属探知機でも目視でも、発見することはできない罠で、数分で設置可能だったりするぞ。



また。



ワイヤーに触れることで上空に吊り上げている巨大な丸太(トゲ付きのときもある……っ)が落下してくるという危ない罠もついていた。



隊列の前方を狙い、上手く行けば何人かがまとめて死傷することになる。




ブービートラップその5:お土産爆弾!



アメリカ兵は略奪が好きで、よく現地のものを盗んでお土産として持ち帰る。



近年は罰則化されたから盗むと懲役がついたりするが、どんだけ厳格に運用されてるのかは誰も調べられない。



さて。



ベトコンはアメリカ兵のそういったお土産略奪心を逆手に取って、ワイヤーつきの爆薬を仕掛けていた。



無造作に置かれたライフルを盗めばドカン!



ヘルメットを持ち上げたり、蹴っとりしたらドカン!



壁に刺さったナイフを抜けば?……ナイフの先についていた導線が反応してドカン!



何にでも爆弾が仕掛けられていたりする。




ブービートラップその6:士官狙いの爆弾!



アメリカの海兵隊のほとんどは学のないならず者だが。



中にはアタマの良いエリート層とかもいなくない。



そういう奴らに対しては、ベトコンも知恵を使った。



占拠されそうな町を放棄するときに。



占拠されたあとにアメリカ兵の拠点として利用されそうな大きくてリッチ目な屋敷に罠を仕掛ける。



士官とかの身分の高く、教育水準が良さそうなアメリカ兵が。



私室として使いそうなキレイで大きな部屋の壁に絵画などがあったりすると。



その絵画を少しばかり傾けておく。



数センチ片側を落とすような小さな違和感を仕掛ける。



育ちが良い人たちは、蛮族と変わらん並みの海兵隊と違い。



壁に掛けられた絵画のズレを直すそうな。



そしたら?



絵画の位置を変えた瞬間に、絵画の裏に仕掛けていた爆弾が作動して爆発することになる!



野蛮で芸術になんて一ミリも興味もない雑兵ではなく、より育ちのいい士官を狙った爆弾であるな。




ブービートラップその7:対ヘリコプター地雷!?



地雷だからといって、空を飛ぶヘリコプターに無効なわけでもない。



罠とはアイデアであるということか。



ベトナムではヘリコプターは負傷兵の回収やら、戦場に兵士を送り込むという乗り物して使われることもあった。



もちろん、ヘリコプターの上からベトコンや民間人を撃ち殺しまくるときにも使っていたが。



アイデア満載なベトコンは発明したな。



ジャングルの間にある開けた土地なんかにヘリコプターは着陸ポイントにしていたわけだが。



ヘリコプターはどこにでも着陸できるわけはなく、ジャングルの木のない場所に着地しようとしていた。



そこにヘリコプターが近づくと。



そこらの高い木と高い木のてっぺんあたりに仕掛けていたワイヤーに引っ掛かるわけだ。



そうすると。



ワイヤーの先にくくっていた地雷やら手榴弾とかが。



着地しようとする、あるいはワイヤーのあいだを通過しようとしたヘリコプターに引っ張られて。



ヘリコプター本体の近くで爆発することになる!



なお。



地雷や手榴弾は木製のソケットに収納されて、引っ張られたら安全ピンが抜けたりするよーな仕組みになりつつも、一目でわからないよーに偽装してもいたわけだ。



火力や爆発した場所に依存するが。



うまくいけばヘリコプター本体に大きなダメージもあたえられるが。



主な狙いとすれば、ヘリコプターの近くに集まっている兵士だった。



戦場に来たばかりのアメリカ兵や、戻ろうとしているアメリカ兵の頭の上で地雷や手榴弾が爆発する。



その破片が頭上から降り注ぐため、ヘリコプターの近くにいる兵士は負傷したわけだ。



それに気持ちも滅入るだろうしな。



ブービートラップは殺す力より。



痛め付けてイヤな気持ちにさせたり。



手足を失ったアメリカ兵をたくさん作ることで。



アメリカ兵の戦意をくじいてやるというデザインだった。



そういう罠が数多く仕掛けられていた効果があったのか。



アメリカ軍はベトナムから撤退することになる。



しかし。



戦争の罠ってのは、不謹慎ながらアイデアを感じさせてくれるものが多いから。



なんだかワクワクするんだよなー。



フィクションの世界だけで楽しみたいものだな!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る