【アイヌ対元王朝!?元寇より前に一戦交えてたりすっぞ!!】


みんなはアイヌ文化にワクワクか?



私としてはアイヌ女子キャラの完成度はワクワクするな!



可愛さと清純さとワイルドさをあわせ持つデザインがイカす(ФωФ)



男キャラはよくわからんが、コロポックルとかかわいいな。



妖精さんだぞ。



さてと。



日本のネイティブ北海道人のアイヌ民族だけども。



歴史は意外と知られていないな。



文字を使う文化ではなかったからだが。



個人的にワクワクなネタも知っている!!



アイヌは中国のモンゴル系王朝、元の軍勢と戦っていたりする。



元寇が起きる10年ぐらい前に一戦交えているぞ。



アイヌは北海道の山にまつわるイメージが強いかもしれないが。



古くはオホーツク海を移動していた民族でもある。



海系の民族で、丸太舟とかを使っていた。



アイヌの遺跡を調べると、古い遺跡から発掘された骨に含まれる炭素の種類を調べると。



陸上生物の肉ではなく、海洋哺乳類や魚を主に食べていたことが分かる。



海と陸とでは、生物が持っている炭素の同位体の分布が違い、骨にはそれらから摂取した炭素が残っているからな。



まあ、骨さえ残っていたら、海の食べ物を食べていたか、山のものを食べていたのかは分かるんだよ。



その骨を調べたところ。



古いアイヌの文化としては、海洋民族的な要素が強かったらしい。



少なくとも樺太とか今のロシアとかには出掛けていて。朝鮮半島な中国北東部あたりの民族とも公益をしていたようだ。



割りと北海道から出掛けまくっているな。



アイヌ=北海道にしかいなかったわけでもない。



さて。



13世紀のころに、アイヌは近接する民族に戦争を仕掛けた。



この戦争の理由には、日本に対しての武器輸出が絡んでいるとされる。



武器輸出といっても金属ではなく。



猛禽類の羽根である。



……なんのこっちゃ?



猛禽類の羽根は、矢羽の材料として優れている。



矢羽は矢に回転を与えたりすることで、飛距離を伸ばしたり、敵に刺さったときのえぐる威力を増したりもする。



矢の飛距離、威力などの質を決めるための有効な素材ってことだな。



アイヌはこの矢羽の材料を日本に輸出していたが。



同じように輸出し始めていた民族がいた。



戦争の理由は金と政治の二種類しかないが。



この戦いの理由は金だった。



アイヌは日本に矢羽を輸出しはじめた民族に攻撃を仕掛けた。



主要輸出産業を巡っての争いだな。



シェア争いの結果、攻撃を選んだ。



アイヌは強かったようで、その集団を追い詰めたらしいが。



そいつらは元王朝に朝貢をしていたんだよ。



元王朝を盟主に選ぶ同盟みたいなもんだ。



軍事同盟でもあるため、元王朝は要請に従って軍隊を派遣したわけだ。



そして、元軍は樺太周辺で対アイヌの戦争を始めた。



元寇の十年ほど前のことだ。



元軍がどれほど本気だったのかはよく分からないが、二十年ほどの派遣しない時期をはさみ、数十年単位でチマチマ派遣と戦闘を繰り返した。



その後。



元との戦争が起きなくなるころには日本側とアイヌの紛争も発生しているな。



なかなか戦う民族だったよーだ。



さて。



その後、樺太周辺の人口が減る。



なんでか?



寒冷化が起きていたことも一因らしい。



その原因のひとつとして、元のチンギス・ハンが人を殺しまくって環境が改善され、温暖化にブレーキがかかったからという説もある。



あくまで説だが、ちょっと興味深いな。



とにかく、商業的な価値が低くなった樺太からロシア、中国北東部地域よりも、アイヌは日本との商業的な結び付きが増えていく。



その結果。



文化が大きく変わっていく。



海洋哺乳類を主に食べていたのが。



山の肉を食べるよーになった。



なんでか?



日本側との交易に毛皮が必要だったからだ。



日本側としては、毛皮を輸出品に使いたかったんだよ。



自分達で使うよりも、中国に輸出するための品だな。



中世日本は毛皮の輸出国だった。



輸出していた毛皮の量は、中国の北部の民族が年貢として納めていた毛皮の総量よりもはるかに多かったほどである。



昔から毛皮を求めて乱獲していたユーラシア大陸では、毛皮が取れる動物は枯渇気味だった。



外交、貿易の品として。



アイヌが日本に持ち込む豊富な毛皮は魅力的だった。



政治的なメッセージとか権力を輸出することはなかったから、銀などと同じく毛皮も輸出品として有効なもののひとつだったのさ。



なお。



アイヌとしても日本との交易には魅力があった。



毛皮を渡せば鉄製品やら米とか野菜が手に入るからだった。



アイヌは歴史の経過とともに海から離れて山をメインに暮らすようになった。



骨に含まれる炭素の質もその変遷を記している。



アイヌの文化は海から山に変わった。



イオマンテという儀式があるんだが。



近世ではヒグマを祀っていたりするが、過去は海洋性哺乳類をその対象に選んでいた。



アザラシやらシャチとかだな。



ヒグマ主体になったのは文化が海から山主体に変化してから後だと考えられている。



日本本土との商業的なつながりが生活スタイルだけでなく、宗教行事のあり方も変えたのではないかということだ。



文化を研究する学者さんたちからすると、こーした異文化間の接触の果てに文化がぜんぜん違うものになったりするのを残念がる方たちもいるな。



アイヌだけでなく、世界中の少数民族とかがそんな状態だ。



文化を維持することはなかなか難しいんだよ。



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