【ミユビナマケモノは蛾と仲良くするしかない!?う、うう、ジャングルで生きるのって大変すぎるう……っ!!】
みんなはナマケモノか?
私はナマケモノになりたいはずだが。
2日で50000文字ぐらいのシナリオライター業務をこなすな……。
サボると泣きながら50000文字/日のハードワークが待っている……。
世界にゲームがあふれている理由が分かる。
私だけでもこんなに書いているのだから、完全に飽和状態もいいところだ。
名もない名作にあふれているよーな甲斐のない状況ではある。
出版業界も壊滅状態で、本や雑誌や新聞なんて作っても、良くて8割くらいはリサイクル直行だろうしな。
知人のコンビニ店長は段ボールに届いたのと同じ量、送り返してるよーなモンと言っていた。
本屋が倒産するわけだ。
私も面倒だからネット通販しがちだし、最近は近所の図書館でも大学と提携しているから。
ワンピースが全巻そろえそうなマネーがかかっちまう専門書でも、大学から無料で送ってもらえる。
なので、わざわざ購入する必要もなしだ。
紙媒体の商業創作の生存競争はジャングルよりもハードな気がするな……。
だが。
リアル・ジャングルでの暮らしもハードであるのはたしかだ!!
憧れのライフスタイル、ナマケモノを種族の名に持つ生物たちにも、常に死の危険がある!!
ジャングルのオヤツ、ミユビナマケモノさんも、日々これサバイバルをしておられるぞ!!
ミユビナマケモノさんたちは、常に食べられリスクにさらされているぞ!
ミユビナマケモノさんは動きが遅いからな。
木の上でボーッと日がな一日過ごされている。
とある地域では、ワシの主要なゴハンになっているぞ。
ワシに食べられまくっているし、ジャガーとかの捕食者に襲われまくっている。
たくさん食べ過ぎてしまうと。
それを消化するためのエネルギー消費で逆に餓死するというハチャメチャな設定をしておられるぞ。
なんか一見すると生存に向いていなさ過ぎる動物に見えるよな……。
だが、何だかんだで生存し続けている。
どーしてか?
基本的に見つかりにくいからだな。
カモフラージュ能力に優れていることと、極端な省エネ仕様が役立っている。
どんな省エネなのか?
ゴハンは1日8グラム説がある。
必要カロリーは、一日に110~160キロカロリー。
哺乳類には珍しいが、変温動物だ。
体温を作る必要がない、という大きな利点が省エネ能力を押し上げているな。
あとは内臓の動きもゆっくりで、基礎代謝がアホみたいにスローペースだ。
この省エネっぷりが、ミユビナマケモノさんたちの生活を支えてもいる。
さらに。
カモフラージュ能力。
ミユビナマケモノの毛には、苔が生えている。
この苔は、ミユビナマケモノさんの身を隠すために使われているぞ!
なお。
この苔を生やすために、ミユビナマケモノさんの体毛は溝が走っている!
ド酷いキューティクルのおかげで、そこに苔が張り付きやすいってわけだ……。
ぎ、犠牲は大きいがいきるためだしな!
さらに!
この苔、ゴハンにもなる。
……自分の毛に生えた苔を食べているんだな。
うん。
さらに。
この苔って何を養分にしているか?
ミユビナマケモノさんの体毛部分に住む小さな蛾だ。
この蛾はミユビナマケモノさんの体毛にしかいないんじゃねーかとも言われるほど、共生関係にあるようだ。
この蛾の糞とか死骸を体毛の苔は養分にしているんだな。
なんかもう、ずぼら過ぎるけども。
……ミユビナマケモノさんは、この蛾には気を使っているようだ。
週一でウンチするために地面に降りるが。
その理由は蛾の卵を産ませるためなんじゃないかという説がある。
木の上からすればいいのに、わざわざリスクを取る理由が謎だったが。
このウンチには蛾が卵を産み付けているようだ。
こうして孵化した蛾が成虫になると、ミユビナマケモノの体毛に巣食うようになるってわけだ。
カモフラージュと食料である苔を作ってくれる蛾のためには、命がけでウンチしに行くようだ。
……ワケわかんねーライフスタイルだよな。
でも。
そのワケわかんねーライフスタイルのおかげで、全く動かなくても捕食者から見つかりにくいモードを続けられるわけだ。
スゴいけど、なんだか冴えない気もするよーだが、理にはかなっているよな。
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