【猫さんの不思議パワー!!フライング・キャット・シンドローム!!高いとこから落ちても平気……って、××メートルから生還って嘘だろッッッ!!?】



みんなは猫さんを愛してやまないか?



私は大好きだなー。



かわいい。



もふもふ。



ステキ生物だなー。



そんな猫さんには、不思議なパワーもたくさん含まれているんだぞ!



その名もフライング・キャット・シンドロームだ。



どーいうことかと言う前に説明しておこうじゃないか。



猫さんてな。



じつは意外と転落事故に遭っているんだよな……っ。



平衡感覚スゲーから、高いところとか平気で歩いちまうからな。



ビビりの猫さんたちはやらんかもしれないが。



ワンパクなタイプの猫さんは、開いた窓の近くからふざけてて、ちょくちょく落下してしまっている。



マンションとかの高層階からの落下は、猫さんたちには珍しくないトラブルだったりするんだぞ!!



なお。



猫さんたちには高いところから落下しても。



体をくるりとひねって。



足からちゃんと着地してダメージを減らすスキルがあるよな!!



だから、割りと死なない!!



よかったな!!



だが。



猫さんたちの度重なる墜落事故を分析していったところ。



不思議な現象が検出されてしまったのだよ……っ。



それこそが、くだんの『フライング・キャット・シンドローム』であるっ!!!



……どーいうものなのか、気になるところだよな?



猫さんてな。



1階から落ちた、ノーダメージ率高し。



2階から落ちた、ノーダメージ率高し。



3階から落ちた、脱臼骨折が起きやすい。



4階から落ちた、致命的な重傷を負いやすい。



5~7階から落ちた、ほとんどが死ぬ。



9階から落ちた……打撲傷はまれ。命拾いすることがある。



……って統計があったりするぞ。



ん?



って、なっちまうよな?



最後のところ、おかしーよな。



高いところから落ちるほど、落下の速度は上がるわけだし。



死にやすくなるはずなのだが。



統計を取ると、高層階からの落下からも生存するという傾向が出てくる。



この謎の現象が、フライング・キャット・シンドロームというわけなのだよ!!



謎だよなー。



でも。



一応は説明されていたりする。



猫さんの柔軟なボディーは、高度から落下するさいに。



ふんわりとしなる。



そうすると、むささびのよーに体が空気抵抗を発生させて。



パラシュートみたいに、落下速度へブレーキをかけているようなのだ。



7階ぐらいの高さでは反応しきれないようだが。



落下までかなり時間があると。



空中で最適な落下姿勢を取ることにより、ふわふわで柔軟性のあるボディーが、天然のパラシュートとして機能してしまうようだ!!



これが、フライング・キャット・シンドロームってことだな。



高層階の落下からでも、猫さんは、このスキルのおかげで生存することができちゃっているよーだぞ!



よかったな。



もちろん、試そうとかして猫さんを高層階から投げたりしないよーに!!



さて。



このフライング・キャット・シンドロームだが。



どらぐらいの高さまで有効なのだろうか??



タイトルには××メートルって書いているんだが。



あれ、じつはウソだ。



本当は桁が違っているんだぞ。



じつは。



100メートル!!



じゃない。



本当は……。



……。



……。



335メートルだ!!



も、もう、なにがなんだか分からん高さだよな。



東京タワーの高さが、333メートルであることを考えると。



東京タワーのてっぺんに立った大きめのオッサンが、空に向かって猫さんをぶん投げてしまったときの高さに匹敵してしまうな……。



この記録をマークしたのは、小型飛行機の車輪にくっついていたシャム猫さんなのである。



空中から飛び降りたこのシャム猫さんは。



見事にむささびのよーに空中で減速したよーで、生還したのである!!



ふわふわボディーがもたらす、フライング・キャット・シンドロームのスゴさを示す数字だよな。



なお。



繰り返すが、間違っても猫さんを高層階から投げたりしないよーに!!



すべての猫さんがフライング・キャット・シンドロームを起こせるとは限らないのだからな。



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